続・軍務尚書の戯言

国際情勢や医学ニュースに関して日々感じたことを残すブログです。

自衛隊の軍事力~隠された実力~

2005-06-02 08:40:52 | 国際情勢
日本の排他的経済水域で違法操業を行っていた韓国漁船が検査のため乗り込んだ海上保安官を拉致して逃走したとのこと。
最近のノムヒョン大統領の親日派狩りと反日行動を考慮に入れれば,20世紀前半ならこれを期に即刻国交断絶と最後通牒をつきつけ日韓戦争に突入するのだろうが,21世紀の現在ではそういう訳にも行かない。
中国も、先日の潜水艦による領海侵犯に続き沖ノ鳥島周辺で不穏な動きを見せており、近年日本海における軍事的緊張は急速に高まりつつある。

いつも述べているように小生は「頭の中お花畑」の左翼系平和主義者とは衛星軌道に届く思考的乖離があり、「軍事力を持たないことが平和につながる」という妄想につきあう気は全くない。
国家も不完全な人間が運営するものである以上、暴力や欲望とは縁を切れずそれを抑止するのは強力な懲罰でしかない。どれだけ教育を施しても人間が欲望に支配され他者に残酷な生物であることに変わりがないのは,ニュースを見たり20世紀の歴史を紐解けば明らかではないか。
「頭の中お花畑」の人々は現実と「風の谷のナウシカ」を混同しているのであり,ナウシカは即死して風の谷も全滅、ペジテはトルメキアのゲリラ狩りにより全員虐殺というのが正しい現実である。

こうした現実世界で、実力と乖離した夢想国家韓国、共産党一党独裁国家中国,元KGBプーチン帝国ロシアから日本国民を守るためには,「こちらに手を出せば痛い目を見る」ということをに理解させるだけの軍事力を保持する以外に方法はない。
それでは、現在の日本の軍事力はどの程度であり,仮想敵国と比較した場合の優劣すなわち戦争を始めたと仮定した場合、勝利するのはどちらなのだろうか。

ここで考えなくてはならないのは,比較する軍事力の質である。
なぜなら主戦場をどの地域に設定するかで,保有する軍事力の有効率が全く異なるからである。分かりやすく言ってしまうと,ズゴックは宇宙では戦えない(分からない人,すいません!!)ということだ。
では主戦場はどこになるかと言えば、やはり日本海~東シナ海といった海洋であろう。
突然皇国日本が復活し中国大陸への侵略を意図するなら話は別だが,現実的には日本が積極的に大陸に軍隊を送ることは20年はあり得ない。
また日本国土での防衛戦争については検討する価値がない。なぜなら島国日本の場合国土に上陸されることは敗北を意味するからだ。先日から国会で長々と議論されている日本国土での戦争を想定した有事法制なるものは全く無意味であり、他国の軍隊が日本に上陸すればその地域は阿鼻叫喚で到底法律の影響が及ぶところではない。
こうしたところが日本人が平和ボケをぶちかましている点だが,戦争状態のなか侵略してきた軍隊が人道的にふるまう可能性など皆無であり、占領地域は暴行・レイプ・略奪・殺人が蔓延する地獄と化すのは歴史の常である。
こうした理由で,比較する軍事力は「海軍力」になることが分かる。

では海軍力において,日本は近隣諸国に勝つことができるのだろうか?
結論から行けば,「現時点では楽勝だ」ということになる。

海上自衛隊は事実上アメリカ海軍に次ぐ実力を持っているといっても過言ではない。
アメリカに次ぐ4隻のイージス艦を保有し,さらなる建造をも急いでいるからである(ちなみにアメリカは60隻!!)。
イージス艦の最大の特徴は,高性能レーダーによる半径400Kmに及ぶ索的能力とイージスシステムによる強固な防空能力であり,これは近隣諸国の海軍に対する圧倒的なアドバンテージとなっている。
具体的には,敵の艦船は日本のイージス艦の所在を索敵している間に撃沈されうると言うことだ。
第二次世界対戦中各国の海軍は競って大型戦艦を建造したが、これはアメリカ的に「大きいことは良いことだ」と考えていた訳ではない。
艦の大きさがその主砲口径および砲撃可能距離に直結するからこそ、国力を総動員して馬鹿でかい戦艦を建造したのである。
大きい戦艦ほど飛距離の長い大きい主砲を搭載でき,敵艦の射程外から攻撃することが可能となる。このアウトレンジ攻撃理論を極論すれば、世界で最も大きい戦艦は他の小さな戦艦すべてを無傷で撃破することが可能なのだ。
世界最大の戦艦・大和は航空機による魚雷攻撃であえなく撃沈したが,戦艦同士の砲撃戦であれば間違いなく世界最強であったと言える。
そして現代戦においてこの砲撃可能距離に相当するのがレーダーによる索的および目標追尾能力であり、この分野での海上自衛隊の優位は絶対的なのだ。
その他の護衛艦,潜水艦もイージス艦ほどではないにせよ高度にデジタル化された管制システムを持つ第一級の装備を有しており,特に潜水艦は就役後19年以上経過したものはなくほとんどすべてが最新式のものばかりだ。
このように最新技術を投入し圧倒的に優位にある海軍力を、現在でも第一級の戦闘能力を誇る戦闘機F-15を200機以上保有するだけでなく,航空戦力の効果的運用に欠かせない防空システムの「目」である早期警戒機を多数保有している航空自衛隊と有機的に運用することで、敵に対し圧倒的に有利な状況を作り出すことが可能となる。

こうして見ると,中国や韓国がことあるごとに日本の軍事大国化帝国主義の復活を声高に叫ぶ理由が分かる。
平和憲法のもと表向きは軍隊を保持していないはずの日本は実は経済大国であるだけでなく既に軍事大国でもあるのだ。
ただし、これらのデーターは装備のデーターであるに過ぎない。
実際の自衛隊は「専守防衛」の制約のもと,きわめて偏った装備とシステムに陥っており,しかも実戦を経験していないという欠点がある。
ただし根本的に重要なのは、先にも述べた通り実際の戦争に勝つことではなく、近隣諸国の勝利方程式の対日勝率を一桁下げ,「日本に手を出したら大変なことになる」と思わせることであり、そういう意味では自衛隊は非常に有効な装備を備え、その存在理由にかなった軍事力を保持しているといえるのである。
自衛隊の装備が世界一高いことは有名だが,実際の戦争が発生した場合の人的・経済的損失を考慮に入れれば,抑止力の維持と同盟国アメリカへの上納金としてのGNP1%程度の支出は安いものだと思う。

今日の箴言
「戦争は最後の手段である」

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自衛隊 (マッシー)
2011-06-16 23:27:30
自衛隊の実力を色々検索し読みましたが、本当の所は判りません。余り弱いのも強すぎるのも困ります。強いと人間勘違いするとつい強気の行動にでてしまうかも。ただ自衛隊(外国からは軍隊とも見られています)が訓練し十分整備するのも、百年の平和を守るためだと思います。やっぱり戦わず平和を守るために頑張ってほしいと思います。政治屋さん、外交もがんばってね!国民も自衛隊や政治屋(官僚も含む)さんを批判するばかりでなく、理解しあげることも大事かな?
返信する
いやいや、政治は••• (愛国心盛大)
2012-04-04 20:24:44
麻生さんは頑張っているが、民主党と、公明党だの、報道陣ではウジテレビ(フジテレビ)及び、朝日新聞などの売国奴がいっから。政治家はむやみに信用しないこと!麻生さんは素晴らしい!頑張ってください!!あと、野田はサッサと内閣やめろ!!!韓国行ってトンスル飲んでろバーカ!日本売るな。外国人参政権とかおわっとるwwメリットねぇし!
返信する