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高齢者・障害者を配慮した建築設計チェックリストと実施例

2009-09-12 17:33:28 | Weblog
各位
BFDの書籍をご紹介します。
一部に修正箇所がありますので、所持された方は、最後の「正誤表」を参考にしてください。西島

ご紹介書籍

高齢者・障害者を配慮した建築設計チェックリストと実施例
著者
佐藤平監修 工学博士
西島衛治編著 博士(工学)・一級建築士・認定心理士・学校心理士

発行 理工図書
発行年月 2004年05月
ISBN ISBN4-8446-0696-4
価格 3,990円(本体価格 3,800円)

はじめに
車いす使用者,視覚障害者,聴覚障害者等のいわゆる身体に何らかの障害がある人々が利用する建築物および都市環境に対して配慮すべき設計基準や説明書などが現在まで数多く出されている。また,福祉や障害に対する認識も,種々の政策や行事(福祉モデル都市の指定,国際障害者年等)のほか,国のハートビル法(高齢者,障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)や交通バリアフリー法(高齢者,身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律)のほか各自治体のバリアフリーに関する条例などの法律施行等により,広く市民に侵透しつつある。しかも,2003年4月(施行)にハートビル法が改正され,「努力義務」が「義務」となった。しかし,実際の設計や施工された建築物や設備などを見るとまだ数多くの問題や基本的欠陥を持っていることがある。このような問題や欠陥の多くは,設計者や施工者が,単に手すりや点状プレートを設ければ,障害者を考慮した建築物や設備になるという安易な考え方によることも多い。しかし,それらの建築的配慮は,用い方によっては,逆に危険を招くことになる。これまで出された研究書や解説書をよく読解すれば起こらないはずと思われるのだが,現実に直面すると,それらの著書等を読解する時間もなく仕事に追われてしまうことからかも知れない。
そこで,本書では,実務(設計,計画,行政指導,施工関係)に携わる人々を対象に,障害者の利用を配慮した建築物や設備の設計や施工を行う上でのチェックポイントの確認と,多くの施工実施例(施工図や写真)および関連する設備の製品などの紹介を行い,実際の仕事に即応できるように編集してみた。
ゼネコン等では,竣工後保管期間を過ぎると施工関係図を捨ててしまうこともあるようだが,本書では,施工図の中にも解説をつけ,障害者考慮の建築図面を作成するうえでの資料になるようにまとめてみた。今後このような障害者の利用を考慮した設計や施工時の参考になれば幸いである。
なお,本文中における用語については,脚注をつけ,本文の後に説明をつけてあり,理解の助けになるようにした。また,本書は,これまでに出された多くの研究書等に基づいてまとめたものである。バリアフリーについてより詳しく,その問題のバックグラウンド,最近の情報を知りたい方々のために,参考および引用文献,資料のリストを付記したので参照していただきたい。


目次
• 1章 障害と生活空間
• 1-1 障害について
• 1-2 障害と基本的動作寸法
• 1-2-1 車いす使用者の基本的動作寸法
• 1-2-2 杖使用者の基本的動作寸法
• 1-2-3 視覚障害者
• 1-2-4 聴覚障害者
• 1-2-5 脳機能障害者
• 1-3 障害を考えた設計・施工
• 2章 設計・施工のためのチェックリスト
• 1 基本的共通事項
• 2 建築物別事項-医療施設
• 3 建築物別事項-官公庁
• 4 建築物別事項-図書館
• 5 建築物別事項-美術館・博物館
• 6 建築物別事項-オーディトリアム
• 7 建築物別事項-会議・研修施設
• 8 建築物別事項-体育館
• 9 建築物別事項-デパート
• 10 建築物別事項-事務所
• ll 建築物別事項-銀行
• 12 建築物別事項-ホテル
• 13 建築物別事項-旅館,保養所,寄宿舎等
• 14 建築物別事項-駅ビル
• 15 建築物別事項-工場・作業施設
• 16 建築物別事項-住宅
• 17 各部位・設備事項-アプローチ
• 18 各部位・設備事項-駐車場
• 19 各部位・設備事項-出入口
• 20 各部位・設備事項-内部サーキュレーション
• 21 各部位・設備事項-便所・洗面
• 22 各部位・設備事項-その他の設備
• 23 各部位・設備事項-特記
• 24 各部位・設備事項-外部および交通安全施設
• 3章 実施例(説明図,設計図,施工図,写真etc.)
• 1 スローフ
• 2 手すり
• 3 階 段
• 4 視覚障害者用床材(点字ブロック,タイル等)
• 5 視覚障害者用チャイム
• 6 点字標示板・触知地図
• 7 車いす専用駐車場
• 8 自転車駐車設備
• 9 ド ア
• 10 動線計画(設計例)
• 11 エレベーター(視覚障害者,車いす配慮)
• 12 リフト(車いす昇降機)
• 13 バルコニー
• 14 スイッチ類
• 15 洗面所
• 16 身障者用便所
• 17 便所内手すり
• 18 浴室まわり
• 19 衛生設備器具
• 20 更衣室
• 21 受付台
• 22 収納棚
• 23 台所まわり
• 24 その他(電話台,移乗台etc.)
• 25 庭 園
• 26 プラットホーム
• 27 交通安全施設
• 28 個人住宅(便所・浴室)
• 29 共同住宅(計画,詳細)
• 4章 バリアフリー関連の法律等
• 4-1 改正ハートビル法とチェックリスト
• 4-2 交通バリアフリー法
• 4-3 住宅の品質確保の促進に関する法律
• 4-4 長寿社会対応住宅設計指針
• 4-5 高齢者の居住の安定確保に関する法律
•  〈高齢社会の住宅設計ポイント〉
•  〈注の解説〉
•  〈参考・引用文献および資料・力タログ〉
•  おわりに

「高齢者・障害者を配慮した建築設計チェックリスト」と実施例の正誤表
頁と行        現   行→ 修   正
監修のことば:下から2行目 身体障害者→ 高齢者や障害者
監修のことば:最終行 (日本大学 教授)→ (前日本大学 教授)
序の編著者の後 編著者・工学修士→ 編著者・博士(工学)
5頁の図1・9の説明 直後150㎝→ 直径150㎝
7頁6行目 右から左→ 左から右
7頁e)の最後 工夫がある。」の後に加筆→ 部屋の目的を視覚化する
7頁14行目 言語療法士→ 言語聴覚士
7頁15行目 痴呆性老人→ 認知症高齢者(以下同様)
7頁15行目 原因が脳卒中と→ 原因は、脳卒中か
7頁16行目 痴呆)かあるが→ 認知症)であるが
12頁8行目リスト リスト→ リフト
39頁左欄 *日常生活動作の下に加筆→ *日常生活関連動作(行為)APDL
43頁の「いざり」→ 削除
181頁のハートビル法 交通バリアフリー法と統一→ バリアフリー新法
217頁表の項目(1) 構造の安定→ 構造の安全
227頁3行目 ICIDH2→ ICF(国際生活機能分類)2001
227頁の表A・1のタイトル部分 障害者の分類→ 身体障害者の分類
231頁写真A・1 (八代私立→ (八代市立
232頁最終行 場合が→ 場合(段差や手すり)が
238頁7行目 十分は注意→ 十分な注意
259頁18行目 アダブダブル→ アダプタブル
260頁の著者略歴の西島衛治部分 ・学位・資格:工学修士→・学位・資格:博士(工学)、

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