映画に 乾杯! / 知の彷徨者(さまよいびと)

名作映画に描かれている人物、物語、事件、時代背景などについて思いをめぐらせ、社会史的な視点で考察します。

「政治」の機能不全化または無能力化を考える その2

2010-09-22 21:24:37 | 世界経済
 結局のところ、「先進諸国」の政権と議会を中心とする政治システムが前提としていた経済構造と財政金融構造がすっかり変化してしまったことが、システムの機能不全化あるいは麻痺状況の最大の原因である。しかも、マスメディアの発達で、表面的に「わかりやすい」が中身のない政治報道や世論操作の仕組みが、政権や議会システムの「信頼性」や「威信」を日々掘り崩している。 . . . 本文を読む

「政治」の機能不全化または無能力化を考える

2010-09-08 21:18:40 | 世界経済
 メディアが伝える現状を見ると、政権や議会などの制度での「政治」は甚だしく機能不全化し無能化しているかかのようだ。この傾向は、日本だけではない。ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアなどの「先進諸国」のほとんの全体に共通する事態だ。なぜなのか。  だが、〈権力闘争や権力をめぐる駆け引きとしての政治〉は、何も議会や中央政権での動きに限られるわけではない。それは、政治という現象のほんの一部でしかない。 . . . 本文を読む

「スターウォーズ」のコスモロギー

2010-09-05 21:07:49 | 映像表現
 「スターウォーズ」シリーズは、各クールの物語も面白いが、その物語全体が予定=想定している状況設定、つまりその世界観=宇宙観=文明観がじつに興味深い。なにしろ、巨大な銀河系全体にまたがる文明システム・世界システムが想定されているのだから。それ自体としては描かれていない「スターウォーズ」のコズモロギーを、物語のあちらこちらに散見される断片をつつき回して、好き勝手に構想してみよう。 . . . 本文を読む