アガサ・クリスティーの読みすぎかな。英国の階級に興味があり、このほど下記の本を図書館で見つけました。
邦訳 7つの階級ー英国階級調査報告 著者:マイク・サヴィジ 訳者:舩山むつみ 東洋経済新報社 2019年。原題:Social Class in the 21st Century。
これは下記の階級設定に基づき、2010年代英国社会を分析しています。
1 エリート
2 確立した中流階級
3 技術系中流階級
4 新富裕労働者
5 伝統的労働者階級
6 新興サービス労働者
7 プレカリアート (これが最下層です)
英国人はよほど階級や階級社会が好きなようです。わが国では江戸時代や戦前の階級社会は忘れられています。このような階級社会の機微を理解しないと、英国の現代文学を読んでも浅い理解に終わってしまうのでしょうね。先日Kazuo Ishiguro "The Remains of the Day"を読みましたが、深読みできなかったようです。