誰かが言った…
この山に登れたら富士山をムーンウォークで登れると
冗談のように聞こえる例えだが、本当なのかもしれない…
それくらい自分を試され、追い詰められ、過酷な登頂となった。
南米で最高な思い出の一つ、人生初の雪山登山
アルピニストヘの入り口…
アンデス山脈の一角
ワイナポトシ山(Mt.Huayna potosi)
6088m
やはり簡単には登らせてくれなかった
途中棄権
ファーストアタック失敗
深夜登山中ガイドより危険と判断され下山。
最終キャンプに戻り付いた時には満点の星空
山を振り向いた時、自分を見下ろすこの雪山から言われたことは
決して忘れない。
『夜空を見るたび思い出せ!』
『The Huayna potosi !! Hahaha!』
翌日から眠れない夜が続く…満を持して翌週リベンジ!!
改めて、登頂までの軌跡をココで追う。
さあ、登山者皆で荷揚げ!準備準備っと♪
30分も走るとこのナイス・ビュー
このような地球造成期のような景色もある訳で
なんともやっと地球1億歳の頃?っと言った所でしょうか
車1時間程でようやく山の全貌が!
ウオー!っと一同感極まったのもつかの間…
この山で亡くなった方達の…
そうか…登る前にそれを見せるか… 一同、シーーーン…
さあ!気を取り直して
1stキャンプ到着♪
下山した人達、これから登頂を目指す人達で賑わうw
いよいよボリビア国旗の下、登山始まり、始まり!
スタート30分、まだまだルンルン気分で…
えー少し空気薄いです…突風吹いたら落ちますよー
右横にはちらほら氷河がw
そして奥よりお約束の低気圧近づいております。
霧が立ち込めて怪しい景観の中…
出た!!
山の番人!
インディヘナのおばちゃん!
っと言うか、おばちゃんこの寒い高所にいつから居るん…
なんとも不気味な川、そう、それはまるで…
ケー!ケ・ケ・ケw ようこそ三途の川へ♪
あんたたち、この川を渡って何人無事に帰って来れるかねー
ハイ、登山料150円だよ
・・・
川をヒョイヒョイって… まるでヨーダのような身のこなし
番人おばちゃんはやはり妖怪?
で?なんでオバチャンもついて来るん?
「そりゃーあんた達」
「年寄りをこんな所に置いていったらバチが当たるよ!」
・
三途の川の番人じゃあ…?
えーっと…、がれ岩だらけで、前に進んで行かないんですけど…
どんなに岩が大きかろうが小さかろうが
ひたすら登る、こける、登る…
写真チェックや方位を確認する振りして休んでいる奴もいる
4時間ほどひたすら岩山を登りようやく、ファイナルキャンプ:5130m
このたびの登山パーティーの面々達♪
左からユカさん、ミキティー、自分、勇次君、マサやん、ともやん
ユカさん勇次君は婚前旅行w
ミキティーは(自称か弱い乙女)と言っていた
マサやんはBikeを離れeco体験
ともやんは見た目と違い早稲田卒代表
ツアー登頂率40%と言われるこの山、今回は何人が頂上奪取できるか!?
さあ夕飯!
すでに高山病の初期症状のある中
深夜登山スタート体力温存の為、皆無理やり口に詰め込む
夕方5:00、深夜起床の為少しでも睡眠を!早寝、早寝っと
が、しかし既に標高5000mオーバー、頭ガンガン、全く寝付けず…
そうしてる間に深夜12:30起床
えー頭割れそうだし、気持ち悪いんですが…
あ、そうですか、だれも聞いてませんね…
深夜1:00十分な装備チェックを終え、なんとか体調も回復傾向!
いよいよ頂上目指しvamos!!(行くでー!: さあ出発!)
怒涛のように押し寄せる難関の数々
アイゼン・ピッケルを使った事がない素人にその登りってどうなの^^;
暗闇の中に浮き上がる氷上の牙、手加減はしない!っといった感じだ
闇の中容赦なく飲み込む勢いで口を開けるクレパス達
雪も止んだり吹雪いたり
登り始めて3時間は経っただろうか
この時点で既に一歩、一歩足が重い、呼吸が苦しい
10m進むのに何十分経過しているのだろうか?
既に下山の体力を残す事考えることができず
ガイドが突然止まる…
目の前にポッカリ闇の口を開けた巾2mほどのクレパス
はは~ん、ここでいよいよはしごをかけ、綱渡りだな?
ガイドがぼそぼそ話し合って後ろに下がりだす…
ん?ここは棄権だから迂回か?
皆飛ぶんかい!! …おいおい!><;!
歩くのを止めた途端、寒さと凍えが容赦なく襲ってくる
大げさではなく、この辺で死の恐怖が見え隠れしてくる
亡くなった婆ちゃんにも二度ほど出会った
薄っすらと吹雪の中、朝焼けが近づく
だが心境は、後何百歩足を進めたらゴールが?
気も遠くなり始め足だけ勝手に前に動いているこの辺が頂上1時間手前
頂上まで残り30分
もう足が前に出ない、がしかし頂上が待っている!
もうなりふり構わず、ここからは四つんばいになり
ひたすら上を目指した…
360度視界が開けてくる
間に合った… 最初はその想いだけ
朝日が昇り始め、ようやく達成感と熱いものがこみ上げて…
感極まる!
ヨッシャー!、頂上だ…!!
数十年ぶりの男泣きだった…
ワイナポトシ山(Mt.Huayna potosi) 6088m
無事、登頂成功!
では、この後ごゆるりと景観をお楽しみを♪
ここまでの苦、恐、疲のすべてが吹っ飛びますなー
どうだい、この景色♪
残す体力ごくわずかの下山
登りでは暗くてまったく回りが見えなかったが
改めて見渡すと…おいおいクレパスだらけ、これ
一人途中リタイヤし単独下山していたら…outでした…
ようやく、ヘロヘロになりながらも見慣れた景色がw
緊張も溶け、ホッとした瞬間でした
なんだかんだ言いながらも無事下山
おめでとう一緒のパーティーだった戦友たちよ♪
振り返って…
思い返すとBOXINGを始めた頃、MTBレースをやっていた頃
かれこれ10数年ぶりに体力・精神的にも極限まで追い詰められた
だからこそ何事にも初心に還り
新たに前へ進めることができるような気がする
そんな事をこの山から教わった。
アルピニストへの入り口、ここからがまた新たな始まり
…がしかし
山は登るものではなく、やはり見るものなのかもしれない^^;
次回はいよいよ!
旅人の世界絶景BEST3には入ると言われている、
ウユニ塩湖!! お楽しみにw