ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2023年1月で583回を数えました。

行事中止お知らせ:グループわらじ 第601回徒歩定例会「出島(いずしま)歩き」

2024-06-12 00:00:00 | 日記

行事中止お知らせ:グループわらじ 第601回徒歩定例会「出島(いずしま)歩き」

2024年7月10日(水)JR石巻線女川駅集合 距離5キロ

今回は中止のお知らせです。6月23日の第600回記念行事の次に初の平日ウォーキングとして企画いたしましたが、下見の結果、道の状況などが当グループの定例会としては難しいと結論付けました。5月に下見で歩いた状況を報告します。

なお、7月14日(日)の「村田オルレ」は予定通り開催いたします。参加のご連絡は末尾をご覧ください。

出島(いずしま)は、女川町で本土から最も近い所で300mしか離れていない、周囲14キロ標高87m、人口77人(2019年11月)の島です。トレイルの設置計画があると聞き、年間行事計画に入れてみました。

現在架橋工事が終盤にかかっており、2024年12月に開通予定です。連絡船は女川港で金華山行きと同じ桟橋から『しまなぎ』が毎日3便出航します。船は午前中の1便と2便は女川港から江島(えのしま)、次に出島を経由して女川へ戻る、夕方の3便は逆に女川港から出島、次に江島を経由して女川に戻ります。つまり午前に行って夕方帰って来るといずれも江島を経由するのです。乗っている時間が長いのは楽しいですが、しけている時は少し辛いのです。(女川から出島へ直接行く場合は20分、江島経由で50分)

仙台駅を8時過ぎの仙石東北線に乗って、石巻駅で石巻線に乗換え、女川駅を降りると10時。桟橋へ向かって切符を買って10時半の船に乗ります。我々との同乗者は東北電力の作業をされる方と、2~3人の地元の方でした。女川から江島の間は外洋の波の影響を受けて少々揺れました。(これは帰りも同じ)

出島では寺間港に上陸です。出島未来プロジェクトの方に案内をお願いいたしました。(女川町の観光協会経由で連絡が付きます)

港の脇から急坂を上ります。いきなりの急坂でちょっとびっくり。登るとすぐに四子ノ埼灯台。灯台からは海沿いの稜線を歩きます。道は切り開かれて階段が整備されています。切り株や蔦もあります。山道に慣れてバランスが良い方には問題ないと思います。

しばらく行くと、切り開かれていて外海の眺めがとても良い所に出ます。江島や金華山も見えます。

しばらく行くと海岸に降ります。1時間ほど歩いて昼食としました。自然の中のとても気持ちの良い場所です。

ここから山道に戻ります。写真の黄色い矢印のロープを伝って登ります。少し急です。出島のトレイルは島を一周して全長10キロですが、今回は半分で寺間の集落へ戻る道を選択。昼食後のロープを上った後の尾根の部分は歩きやすい道でした。民宿の上の方に出て、港へ下りました。

ここからは島内見学です。まずは旧小中学校校舎へ行ってみました。教室は震災時の状況が止まったままです(当時は全島避難)。校舎の一部は原発事故の際の避難場所になっていました。空気循環やフィルターの設備もあるようです。

今度は魚釣り以外の島の観光ハイライト、出島遺跡へ行きます。縄文時代の石を配した遺跡で地元ではストーンサークルと呼ばれ、親しまれています。時代背景の説明など掲示物も充実しています。

下の写真はこの環状列石の所から、出島架橋を見た所です。気仙沼と大島を繋ぐ「つるかめ大橋」と同じタイプの橋です。橋の片側の支えが外され、もう片側に取り掛かった所です。橋の手前には銀鮭の養殖設備が見えます。右が島で左が本土方向、本土側にも4つ橋が新設されているそうです。更に出島港へ移動して船を待ちました。

今回は、初めて出島を歩きましたが道が急峻である事、路側が険しく海に近い、平地を歩きなれているメンバーとは言え、メンバーにとっては危険があると感じられました。残念ですが、グループとして歩く事は断念しました。健脚の方は是非お試しください。

宮城県には、人の住む島として、浦戸諸島の桂島、野々島、寒風沢島、朴島、牡鹿半島の金華山、先月歩いた網地島、田代島、今回の出島と江島、そして橋の架かった気仙沼大島があります。最近は朴島、江島、出島をのぞいて、残りの島々をみちのく潮風トレイルが網羅しております。我々もそれにあやかって島を歩く機会が増えて来ました。我々に新しい視点を与えてくれたトレイルに改めて感謝し、機会が見つけて歩いて見たいと思っております。(TK)

年間行事計画は下記のホームページへ、お問合せはその一番下の問合せ先からご連絡ください。

2024年4月から2025年4月の50周年記念徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)


余談ですが:タケノコ掘り

2024-05-16 00:00:00 | 日記

今回は余談です

大崎市岩出山にタケノコ掘りに行った話です。昔の職場の同僚からお誘いをいただき、連休明けの土曜日に彼の山へタケノコ掘りにおじゃましました。タケノコは連休前から出始め、50~100本ほどの収穫を3~4回やったそうです。それ以降雨も降っていない事からあまり期待できなかったのですが、4人で50本位は採れたでしょうか?大変満足して帰ってきました。下は山の入り口です。左側が竹林です。ほとんどは孟宗竹です。

竹林の中は下の様な感じです。歩き回って適当な大きさの筍を探します。

採ったタケノコを集めます。売っているのとは違って切り口がバラバラです。欲張って根の方まで掘ってしまうと固かったりします。

マンション住まいの私は皮の処理とかが大変になるので、なるべく皮はむいて根の部分もきれいにして持ち帰ります。皮はここで自然に戻ります。

帰る途中に、色麻町の愛宕山で休憩。加美富士として名高い薬莱山(下の写真)の姿や、愛らしい河童の家族(更に下の写真)に癒されます。

家に戻ったら、我が家は水煮にしてあわよくば年末まで持たせようという魂胆です。夜中までかかって、圧力鍋で6回分のタケノコをゆでて、瓶詰めにしました。瓶に入りきれない分は水を替えながら一週間ほど持たせて、今週はタケノコ三昧の生活です。

持つべきものは友人です。できれば山持ちの友人。Aさん、ありがとうございました、感謝!   (TK) 


グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」長歌版

2024-04-09 00:00:00 | 日記

※今回は先月歩いた行事感歩文の長歌版です。

グループわらじ 第597回徒歩定例会「高子沼ウォーク」

2024年3月24日(日) 曇り 参加者30名

高子長歌

弥生のうららかな日に、例会で高子を訪ねた。心地よき歩きに戯れて古への歌を詠む。


春ちかし 伊達の高子に ともがらと 訪ねて歩く 二十境

龍脊巌に 古樵丘 めぐりて立てば 四方の原

をかしき峰の をちこちに 偲ぶその人 熊阪の 

詠みし漢詩の めでたきを おくるる我が身の 口惜しき

下りてゆけば 道の途の 茂みの中より 鶯の 

初音も聞こゆ うましこの国

みなもとを辿れば伊達は高子なり 鶯も愛づうましこの国


(Y.D)

 


グループわらじ 第596回徒歩定例会「宮城オルレ・唐桑コース」Ⅱ

2024-03-20 22:55:46 | 日記

先日歩きました唐桑半島のオルレコースについてもう一つのレポートが入りましたので、ご紹介いたします。写真は別途、過去の写真より追加しました。(見出し画像は夕陽に輝く「折石」)

グループわらじ 第596回徒歩定例会「宮城オルレ・唐桑コース」Ⅱ
2024年2月25日(日)曇り  参加者38名

 北山崎、鵜ノ巣などの100mを越す北三陸の切り立った断崖も、南に下ると共に高さを下げ、宮城の唐桑に至って静に海の中に姿を沈めてゆく。その唐桑のオルレコースをグループわらじ徒歩定例会で歩いた。
 
   わたのはら海に向かいて唐桑の御崎に立ちて春よぶ早乙女
 
(御崎岬からの太平洋)
 
 春にはまだ早い2月25日、それでも波の音空の光は柔らかく、遠からぬ日を感じさせた。前にも訪ねた地だが、潮風トレイルやオルレに組み入れられ、見知らぬ小路に足を踏み入れるのは楽しい。
 
 道は狭く起伏が多い。半島ならでは地形に、能登半島地震の事が思い起こされた。それでも人は長年この地に生業を得て暮らして来ている。
 
   百千年天の恵みに暮らし来し人の思いを推してはからん
 
(滝浜漁港)
 
 最後に半造・巨釜をめぐった。唐桑を代表する景勝地だ。全ての物が競うことなく、争うことなく、調和して美しい景観を見せている。東日本大震災の後、防災の名の下に、海岸は次々と人の手が加えられて来た。唐桑は幸いそうした所が少ない。この景観をこられからも壊さないで欲しいものだ。
 
   ちはやぶる神の手になる唐桑に人の手借りる所はあるや
 
(「巨釜・半造(おおがまはんぞう)」から)
 
(Y.D)

 

 


大雪

2024-02-24 11:19:14 | 日記

大雪

 明治以降、日本人は日々の暮らしの中で慣れ親しんで来た陰暦を、惜しげもなく切り捨て、これが世界の暦と太陽暦を採用してしまった。それでも節分、雨水、啓蟄などの二十四節気は今の暮らしの中で使われつづけ、季節の巡りを言葉の上からも感じる事が出来るのは嬉しい。

 この冬は異常なまでの暖冬である。ここまで春が早まると、桜の開花はいつ頃になるのかと、気にも掛かって来る。「世の中にたえて桜のなかりせば・・・」と古人が詠んだが、昔も今も春は何かと心落ち着かないものだ。そんな日本人の心模様は、煩わしいのではなく、むしろ楽しみの一つでもあるだろう。あちこちの桜の名所に想いを馳せ、暦を眺めたりする。もうこんな時季になったのかと思うだけで、心も体も高揚して来るものだ。

 そんな気持ちに、冷水を浴びせるような2月21日の大雪。どんなに時代が進んでも、人の力の及ばないのが天候だ。誰の責任でもないので、諦めるしかない。個人旅行ならそれで事はすむか、団体旅行の場合はそう簡単ではない。当会の定例会が25日に予定されている。行先は唐桑のオルレコースである。下見の時は汗ばむ程の陽気だったが、その時に幸運を使い切ってしまったのだろうか。

 どんな例会になるだろう、次回の報告としたい。

  折りなくて残った雪を掃き落とす早いめぐりに天は急げと

  年ごとに早まる春に冬の神 何の負けるか降らす大雪     (YD)

 <高子二十境、白雲洞の雪景色>

 <高子二十境 走馬嶺からの下り>

 今回はYDさんに随筆をお願いしました。大雪と言えば、2020年12月の高子二十境巡りの下見を思い出します。その時の写真を使ってみました。見出し画像は古樵丘・氷の葡萄です。さて、2月25日の唐桑オルレはいかに?来週ご報告いたします。 なお、高子二十境は来月の3月24日に歩きます。興味のある方のご連絡をお待ちいたしております。(TK)