ダンス教師

私はダンスを始めてからずっと同じ先生に教わっている。
まったくダンスのダの字も知らなかったところから
一応踊れるようになり、競技会にもペアを組んでくれて
アルファベット級にまで進ませてくれて、指導員の資格も
取れて、指導の場も与えてくれて、本当に恵まれていると
感謝している。

だけど、最近は迷うことばかり。
もういつまでも出来るわけではないから、このままこの
先生の指導で続けようか、新天地に行こうか。
新天地に行くには勇気がいるだろうなぁ。。。。

競技ペアの女性を捜している男性がいるから、組んでみない?と
お誘いが来た。今の先生に言ったらきっと烈火反対される。
でも、もっと穏やかに練習したい、と思う気持ちもある。

先生は先生で夫婦でプロの指導を受けている。
「４５分で７千円」「それだけのことはある、教え方がうまい」
と、今日、先生が私に言った。
「どう上手いのですか?」私はそんなお金をダンスに掛ける
余裕も気持ちもない。
「まず、第一、怒らない」分かってるんじゃんか!!!!!
そう、私の先生は超短気。すぐ怒る!
今日だって、今日初めて教わったことがすぐ出来ない、と怒っている。
私は出来ないから習いに来てる!!
「怒らないでそれを出来るように教える気はないの?」
最近の私はこう言って刃向かう。当然でしょ。

「オレはすぐ怒るからなぁ、、、」とは言うけどねぇ。。。

高いお金を取るプロの教師はそんなに怒ったらお客さんに逃げられて
死活問題だもの、怒らないでしょうね。

「私は大声が特に嫌いです。そんなに怒鳴らなくても聞こえてます」
「もっと打たれ強い人と組んだらどうですか?」

こんなことを言い返す生徒も持て余しているのかな。笑

かなり疲弊しているので、とりあえず役員は退任の手続きを取った。

四月の競技会を終えたら、結果の如何に関わらず、秋まで
競技から離れることも決めた。
そこから先は白紙。

昨年の秋にドレスを新調して先日の競技会にそれを着て出た。
記念に一枚だけ写真を買った。



初公開。