多良川うちなぁ湧き水紀行

ラジオ沖縄で放送中の湧き水紀行(月~土 午後6時10分~15分)パーソナリティの放送日記

中城村屋宜 フニガー

2009年01月28日 | 中部
『中城村 屋宜 フニガー』

国道329号から中城湾側
屋宜集落の原名:屋宜下原。中城小学校近く、屋宜公民館の敷地内にある。

屋宜集落は戦前まで、近くに屋宜港(ヤージンナト)を控え、山原から与那原へ向かう船の中継地だった。その際、水の補給に『フニガー』の水が利用された。
集落ではもっぱら、洗濯や水浴びに利用。女性たちの井戸端会議(コミュニケーションの場)でもあった。

屋宜集落の名前は海岸沿いに八本のみごとな松があったことに由来しているらしい。
国道329号の向こうには中城城がそびえ、護佐丸の時代、時の国王(御主加那志)が屋宜集落の景観が素晴らしいので、「吉の浦」と名付けようといったとか…。
護佐丸の時代も交通手段は船だったことから、護佐丸もフニガーの水を使ったのではないかと言われている。

(写真は右から、宮城仁徳さん、区長の宮城ひろゆきさん、仲真功浩さん)

放送日時:1/19~1/24、1/26~1/31

与那原町上与那原  メーヌカー

2009年01月03日 | 南部
『与那原町上与那原の前ヌカー』

与那原町役場裏手、原名:前畠原にある。

琉球王朝時代王府から上納成績優秀な村に贈られた「御拝領カー」である。
以前は産水や若水汲み、日常の飲料水専用のカーとして利用。

外観:円形の掘り抜き井戸の上に円錐状に柵がされ、その周りをマー石(島尻石)と呼ばれる楕円形に型どったの石積みが二重に施されていました。
   カーの右手には小さな祠があり、今でも訪れる人は多いようです。 
   (取材した日もビンシーをもって拝みをする人がいました。)
  
 放送日時:1/5~1/10、1/12~1/17