早春の雨

雨になりました



山の間をくねる道をゆっくり下りながら…



小雨に煙る夕山には雲が降り立ち、そのまま夜闇に包み込もうとしている陰々たる景色の中




何故か




いつもは弱々しい薄の枯れ姿の群が、黄色を強くして 晴ればれと立ち




川岸に並ぶ桜の枝先の蕾タチは暗くなっているにもかかわらず、紅く熱を帯びてモリモリしているように見えました




この雨は 一体何を大地に与えているんだろう～




皆が綺麗な空気を吸えるように、花粉トカ放射能トカPM2.5トカ…を抑えて落として




大気の水を皆が飲めるように 大地に落として




もう一つ芽吹きに大切な、晴ればれモリモリするエッセンスも降り注いでくれている




山は そう教えてくれました。




私たちもその中に在る のですね……感謝。

早春

ここでは、控えめな梅の木は あちこちキョロキョロと



探さねば気づきにくい位～でもしっかりと春を伝え、



田んぼでは　黄緑色が隠れきれず、少しずつ冬枯色を押しのけています




サンシュの黄色は　枯れ枝を掻き分けて空を押し上げ



所々で イヌフグリが淡水色ドットで枯れ野に笑っています。




そんな早春の小花タチに…
空から また一掴み「春」の種が撒かれたみたい…でした。



いつの間にか 厚手コートを着なくなった今が、ありがたい～です。

春が来た

気がつくと


薄茶の野原に 黄色の点が群れていて


準備が完了した冬の大地に、お日様が移っているように感じました。



それは気のせいではなかったようで



まだ白鳥一家が飛ぶ御池の見える農家へと曲がる角でも



慎ましやかに 薄白梅の香りを放っていました。




大地のお日様が目覚めようです～




人間には出来ません、ありがたい事です。

愛しのメダカ

明るい緑のゼリーは連なり斜めに横切り、斜めに横切り


泳ぎに合わせてユラユラ揺れる


あなたが揺れて 私が揺れた
私が揺れて あなたが揺れた



まぁるい浮き輪はポコポコと日陰を作り、床から昇って空に消えて



尾ビレに付けば 真珠の輝き


透いた体を貴方に預け
貴方と境は無い がいい
貴方と共に居たくって
貴方の中に 棲んでます。



体のように澄んだ生き方…



しなやかな身のこなしで今日を生きる、～～




メダカと水槽



地球と人々…

フクロウの夜警サン

…ホゥ ホゥ…
…ホゥ ホゥ…



みんな布団に入ったかい？

大きなヒトも
小さなヒトも


金糸の三日月
今何処へ


ぐっすりお休み～
夜が更ける



夜警の帽子は 僕がかぶるさ
自慢のこの目は 夜警の為さ！



ぐっすりお休み～
笑顔を贈ろう



ぐっすりお休み～
夜明けまで。