まらわ~く

- マラウイを知るための300章ぐらい -

アフリカ南東部の国、マラウイを紹介します

2009-05-20 19:23:54 | 40. お知らせなど
左下の”カテゴリ”から見たい項目をクリックしてください。

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日本からみたら、マラウイはまだ馴染みのない国かもしれません。
協力隊の合格通知に「派遣国:マラウイ」と書かれていて、
「どこ?」って地図で探す人、多いです。

聞いたことない国でも、日本人が100人以上いるし、行きゃなんとか
なるだろうと思って来てみて、住んでみると、思ったより居心地がよくて、
不思議なことが多くて、面白いとこだと気付いたりします。

マラウイに来る前は、最貧国、色んな病気、HIV/AIDS、平均寿命の低さ、
教育水準の低さなど、暗い印象がありました。

ただ、それは統計上の数字です。

数字だけが一人歩きして、子どもがその辺で倒れてるんじゃないか
とか、色々想像しましたが、そういう光景を見たことは2年間では
一度もありませんでした。

それよりも、他人同士でも挨拶し合って、ささいなことでも笑い
あって、仕事しに来てるのか、おしゃべりをしに来てるのかよく
分からなかったり、外にいる警備員なんて夜中までずっと話していたり、

そういう朗らかさや、最悪の環境でもたくましく生きている人の
姿の方が印象に残っています。

それでも僕が見てきたマラウイはまだまだ少しだと思います。

マラウイ派遣が決まったけど、どうしようか迷っている方、
せっかく合格したのなら、とりあえず、行ってみて、自分の
目で見てみるのもいいと思いますよ。

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まらわ~く、これからも更新するかもしれませんが、とりあえず
ここで一旦終了しようと思います。

2年間、このブログを見ていただいた方、見続けていただいた方、
そしてたくさんの写真や記事を提供してくれたり、活動紹介の協力を
してくれた方々。みなさんのおかげでこのブログができあがりました。

本当にありがとうございました!!

                      2007年3月16日


世界に目を向けよう No.5 道徳の授業編

2009-05-12 02:39:18 | 60. 帰国後編
GWに通信教育のスクーリングに参加してきました。
中学校の先生は「道徳」の授業を担当するので、そのためには
「道徳教育の研究」って科目が必須なんですね。
この授業に3日間参加してきたわけです。

そもそも道徳って何?ってとこから始まるわけですが、自分が
「道徳的な人か?」と聞かれたらだいたい「う~ん・・」って悩みます。
そんな人が道徳の授業をしていいのか?どうなの?

ただ、授業を受けていて「なるほど!」って思ったところがありました。
道徳と規範と法の3つの違いを、罰があるとか、ないとか、包括しているとか
いないとか比べるわけですが、道徳というと、モラルとか社会的なルールの
印象が強く「規範」に近いイメージがあるのですが、この「規範」を教えていた
だけでは、「道徳心」は養えないってことです。規範よりももっと広いもの。

なるほど、いいこと言った。先生。

で、道徳をテーマにした45分の模擬授業です。
教科の45分間と違って長いですよ。教科書を自分で作るわけですから。
どんなテーマにしようか、ず~~っと悩み、結局僕が話せることは
マラウイのことしかないと。これをどうやって道徳に結びつけるか。

マラウイを紹介するんだったら、ネットから誰でも情報は集められます。
自分の体験を通して何を伝えて生徒に何を考えてほしいのか。

そこで考えたのが「心をゆさぶる」ってこと。

ここで過去に出前講座用で作った僕の資料が役に立ったんです。
出前講座、やっといてよかったってしみじみ思いました。
もう教材は揃ってますから。後は、観点を絞ればいいんです。

出前講座の時は僕の体験談とか価値観がどう変わったのか一方的に
しただけでしたが、これを言わずに考えさせる。視点を変えて色んな角度から。
そうこう準備しているうちに、

協力隊の経験って応用できる!!
って思いました。写真一枚でこんなに話を広げられるなんて。
緊張しっぱなしの模擬授業になるかと思っていましたが、
かなり楽しんであっというまに45分が終わりました。

同じグループの人に岐阜の高山から参加された方がいて、
地球のステージの桑山さんの話をしてくれました。
高山でも超有名みたいです。

68歳の方で教員免許を取りに参加しているという方もいました。
年齢的に免許を取ってから教壇にたつことはできないけど、若い時に
やり残してきたことを今やってる、と。学ぶ姿勢がすごく謙虚なんです。

「人生の忘れ物をとりにきた」なんて言ってる人もいました。
くさい言葉ですが、心に残りますね。

休みを返上してスクーリングに参加するのもなかなかいいもんです。