ヴィレッジヴァンガードサウスサイドスタッフブログ

ヴィレッジヴァンガードサウスサイドスタッフブログ

風に語りて

2007年12月23日 | 音楽・CD・DVD
ついにやってしまった仕入れてしまった。

キングクリムゾンを仕入れてしまった。



軟弱ポップス全盛のこの時代、決して万人には受け入れられる事のないであろう、ヘヴィな精神世界を持つプログレバンド、キングクリムゾン。




スタッフにも気付かれる事なく、ひっそりと仕入れて、目立たない所に置いて、
君はいつまでも売れないけれど、それでいい。キングクリムゾンはそんなに売れちゃいけない。HM○じゃ君にものすごい数のレビューがついているけど、たくさん売れちゃいけない。それがいいんだ。

と語りかけようと思っていたのに、早くも見つかってしまった。


しかたないから公表します。




1969年発表の、埋もれそうで埋もれない、一部熱狂的ファンが埋もれさせない、僕も埋もれさせたくないキングクリムゾンの1st、入荷しちゃいました。


プログレバンドなんか今はほとんどいないけど、気になっている人、バッファロー'66を観てあのタップダンスの時の曲はなんだ?と思っている人、真っ赤な顔をした男をファーストアルバムのジャケットに持って来ちゃうような昔のバンドに興味のある人、

そのような人は今すぐこのアルバムを聴くか、H○Vのレビューを見てください(他力本願)。


キング・クリムゾン/クリムゾンキングの宮殿


パープル・ヘイズ

2007年12月16日 | 音楽・CD・DVD
タイムマシンがあったら、僕はここへ行く。

多分。

1969年8月15日。ニューヨーク郊外、ベセルの丘。


ウッドストック。



まぁ、タイムマシンなんてないんで、DVDでガマン。安いんだよ、1575円。


はっきりいって、見所多すぎ。

ザ・フー。
キースムーンというカリスマ、そして鼻でかピートタウンゼント、ジョンエントウィッスル(だっけかな)というタレントに囲まれた、唯一取り柄のないボーカル、ロジャーダルトリー。
そんなロジャーファンの友人を囲んで、キースはすげぇよ、ドラムぶっ壊すし、ピートはアクションがかっこいいし、鼻でかい。で、ロジャーはどうよ?マイク振り回すしか出来ないじゃん?

と意地悪した思い出のあるザ・フー。大学時代によく行ったCOCO壱番屋でよくかかってたなぁ。


ここでは、ロジャーが精一杯頑張る姿が確認できます。でもやっぱりかっこいいのは他の人達。



スライ&ザ ファミリーストーン。

ギラギラです。エンドリなんとかとかいう人は、このバンドもパクってるんじゃないでしょうか。

クロスビー、スティルス&ナッシュ。CS&N。

声が好き。大好きな映画、「1969」でも曲が使われてて、そのせいで好きなのかも。まぁいいでしょう。



このDVDには、観客の姿も多く映されてて、

人が多すぎることから来るトラブルに見舞われた人の嘆きや、

自由を訴える若者や、

裸で泳ぐ男女や、

裸で羊を抱いて踊る男、

なども見ることができます。


最後の男については質問しないでくれ、僕にも何もわからないから。




ジャニスジョプリン。

圧倒的歌声とおばちゃんぽさをもつ女性。


中学くらいのとき、「知ってるつもり!?」でその凄さを知ってたつもりだったけど、


改めて映像を見ると、やっぱりすごいな、と思う。なんだこのコメント。

女性ボーカルはあんま興味ないので。


サンタナ。



これだけドラムで感動したのははじめて。


それに尽きる。たまにこのドラムが見たくなって、夜中にDVDを探してしまうほど。



そして、ジミヘン。


世界限定1万2千枚のCDを高い金出して買って、音質悪すぎで泣きそうになったことのあるジミヘン。それでも好きだ。



3分ぐらい曲をやって、あと一つのコードを弾けば曲が終わるところで、突然10分ぐらいインプロヴィゼーションをやっちゃうこの人が好きだ。


どっか痛いみたいに口を開けてギターを弾くこの人が好きだ。


衣装に付いてるにしきのあきらみたいなビラビラの意味がわかんないけど好きだ。



…まとまりのない文章を書いてしまいましたが、現代では決して実現出来ない(口を開けてギターソロ弾く奴なんて出てきやしないから)愛と平和のフェスティバル。


見ないと損するわけじゃないけど、40万人規模の学園祭みたいなこの映像は、深夜にダラダラ見るのに最適。


少しでも気になった方は、レンタルでも置いてあるハズなので、見てください。


日記でもなく、紹介もしきれませんでしたが、ではまた。


パラノイア

2007年12月14日 | 本 書籍・雑誌
まるで、図ったかのような。

森見登美彦、ピンポイントで来ました。


「太陽の塔」は既読でしたが、ようやく「四畳半神話大系」、「夜は短し歩けよ乙女」も買いました。

ただいま「四畳半~」を読み中。


なにがピンポイントかって、

・京都が舞台

・駄目な大学生が主人公
・格好悪い事が、一巡して、格好いいと思ってるような嗜好

そこらへんが僕のアンテナにビンビン反応するんです。


実際に京都に住む人に聞くところによると、作中の京都の地理描写は事実に基づいたものらしいし、

それだけで僕は鼻の穴がぷっくり開いてしまうわけですが、
この文章から伝わる滑稽さはタダモノではないと感じるのです。

といってもまだ読み途中なわけですが、
思わず感嘆した一文を紹介。

「ひょっとすると十年前に生き別れた兄かと考えたが、兄とは生き別れていないし、そもそも私に兄がいるとは初耳だ」



酔っ払っていたせいもありますが、僕はこの一文でこの人をいっぺんに好きになってしまったのです。


このような文を、ハードカバーで、全国流通する本に書いてしまうような人は、とても素敵な人に違いないと感じてしまうのです。



戸梶さんやトカジノフやトカジャングルさんや舞城さんも危ない作品を書いてて大変好きですが、この人の、ちょっと安心できる滑稽さが僕にはちょうどよいです。


このちぐはぐで滑稽な僕の文章に共感できる許容範囲の広い方は是非。


では僕は張り切って森見作品をコンプしていきたいと思います。



あ、ナカムラ君!「太陽の塔」早く返せ!


サリンジャー

2007年12月07日 | 本 書籍・雑誌
浅井健一はかつてこう歌った、

tell me why サリンジャーと。



白水社から発行されている、野崎孝訳の、ライ麦。


この間、本にハタキをかけてるときに、お、帯変わったんだ~、なんて思って手に取って、何気なく帯をめくってみたら、

絵がない!


あのピカソが書いたという、この落書きのような絵が、ない!

どーいうことだ!?

反対反対断固反対!

ということで、当店はなんとかして、ピカソの絵が入ったライ麦を確保する予定。


今日のこぼれ話。
最近新たに生まれたアートコーナーで、スタッフと一緒にダリやマグリットやフンデルトヴァッサーの本を見ていたら、そのスタッフは、感動して「泣きそう」と言っていました。


絵を描く彼が大物になって自伝を描くことになったときは、今日のことを書いてくれるといいな、と思いました。


お久しぶりです

2007年12月05日 | 雑談日記
かつてやまだかまちはこう言ったらしい、

「僕には1日が24時間じゃ足りないよ」。

まさに今そんな感じ。


最近しばらく更新できてませんでしたが、これではいかんということで時間を見つけてポチポチ更新していくんでまた覗いてやってください。今日は寝ます。では。