ネットワーク・エンジニアのVPNサポート日記

株式会社アーツネットウェーブのサポート担当が「VPNソリューションパック」のサポートの様子を綴って行きます。

AD環境+モバイル環境+VPN接続①

2013-03-28 | 社内検証

VPNソリューションパック モバイルオプション

および

スマートフォンでVPN

を「モバイル利用のWindowsPCで、ActiveDirectory環境(AD環境)でも利用可能か?」

との問い合わせがあったので、環境構築してテストしてみました。

 

※そもそもネットワークエンジニアと名乗っておきながら、ActiveDirectoryのことはあんまり詳しくないので少々表現・認識が間違っていたりするかもしれませんが、ご了承ください。、、、、

 

検証する際のポイントとしては

 AD認証前にVPN接続が可能か?

ということです。

 

 

通常、AD環境の場合、認証の順序として

 ①コンピューターの起動

 ②Windowsのログオン画面の表示

 ③ユーザーによる資格情報の入力

 ④ユーザーログオン認証

 ⑤Windowsのデスクトップの表示(ユーザがPC操作可能)

となるので、遅くとも③の状態で、ADサーバと通信できる状態(VPNがつながってる状態)になっていけないといけません。

(「キャッシュされたログオン」機能を使う場合は別として)

 

 

今回の利用用途としては、「モバイル利用のWindowsPC」のため

インターネット接続が、モバイルWIFIルータ もしくは、USBのデータカードとなりますが

 

まず、USBデータカードの場合、

多くのデータカードが、⑤のユーザがPC操作可能な状態になって初めてインターネットにつながるタイプのため、

③の段階でVPNを繋げることができないためNGです。

で、WIFIルータ経由ならOKかというと

WindowsPCのWIFIクライアントがWindows標準のクライアント(Wireless Zero Configuration)を使っていれば良いのですが、

サードパーティー製のWIFIクライアントの場合、⑤の段階でWIFI接続される「場合」もあるためNGになるケースがあります。

まぁ、どうしてもサードパーティー製のWIFIクライアントでないといけないケースでなければWindows標準機能に切り替えてもらえればOKなので、WIFIルータ経由ならほぼほぼOKといいうことになると思います。

 

あとは③の段階でVPN接続ができるか

ということになりますが、

VPNソリューションパック モバイルオプション および スマートフォンでVPN

では、VPN接続に、Windows標準の機能を使うため、③の段階でVPN接続が可能です。

(もちろんパソコン側で事前にVPN設定は必要ですが。)

どのように接続するかというと

■WindowsXPの場合

1)ダイヤルアップ接続を使用してログオンする

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2)事前の設定済のVPN設定を選択

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3)VPN接続用の ユーザ名/パスワードを入力

 VPN接続用のユーザ名/パスワードなので、ADのユーザ名/パスワードとは別なので注意。

 統一したほうがわかりやすい?

 

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■Windows7の場合

1)画面右下のアイコンをクリック

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2)事前に設定されたVPN設定が自動的に呼び出されるので、

VPN接続用の、ユーザ名/パスワードを入力。

※Windows7の場合は、VPN接続用のユーザ名/パスワードが、そのままADのユーザ名/パスワードを入力になるので注意が必要です。

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実際、当社AD環境を作って試してみましたが、問題なくAD認証ができることが

確認とれました。

めでたしめでたし

 

 

思っていましたが、

「ActiveDirectory 移動プロファイル」を使ってる場合に不具合発覚。

この点はまた次回に、、、