ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

 何の疑いもなく迂闊に受けた成年後見制度のために

2017-04-20 02:17:16 | エッセー
 私は義理人情に厚い平和主義者で、この年齢にして無邪気で天真爛漫な脱
常識人なので、そんな意味では子供達にバカにされているようだ。
 他人とは勿論のこと、夫婦喧嘩はしたことはないし、今まで子供達には干渉
小言、批判、お説教などした事は全然ない、至って気前はよい方で、昔は信じ
られないほど、子供達のために絶えずふるまっていた。
 頼まれたらノウと言ったことは皆無なので、親子喧嘩などまったくした記憶は
ないし、娘がスタジオに勤めていた頃、絶えず我慢している私に、娘は「ママ
親子なんだから喧嘩しようよ」と言ったことがあったほどだ。
 昔はスタジオ経営と指導、講演活動、会社の研修講師、またもの書きの道も
拓けて、されに海外へ行くことも多く、また絶えず色々と研鑽していたので
主婦業がおろそかになり、そのため、家族に不自由な思いをさせないため、30年
間以上家政婦さんを雇っていて、私は料理と買い物以外は何もしなかった。
 私がその頃得た収入は、自己研鑽や寄付の他は、全て家族のために使った。
 
 自分では家族を最優先してきたつもりで、家族仲はよい方だと感じていたが
先月の8日に思いがけない事が起きた。5年ほど前に認知症になった夫のために
子供達から成年後見を勧められた。愚かな私は何の知識もなく「子供達が言うこと
だから良い事だろう」と、誰にも相談することなく安易に署名捺印をした。
 後から友人達に「何故あなたならなかったのふつうは奥さんがなるでしょ」と
さんざん言われたが後の祭りだった。後で知ったが補佐人の娘を通さなければ
夫のお金は一切下ろせない事を知った。しかしカードがあるので、今までは何とか
不自由なく生活費費を下せたが、何故か補佐人の娘が、突然何の断りもなしに
私達の収入源の一つを抑えたのだ。何故そうしたのか理由も一切説明せずに・・・
 それを知ったのは娘からではなく、不動産屋さんからだった。

 一言の説明もなしに、こんな事をするなんて・・・ 私達夫婦の精神的なショック
は大きくかった。すぐに家に来て説明するように求めたが、近くに住んでいるのに
未だにこない。自分でも精神状態がかなり混乱したが、法務局、家庭裁判所、弁護士さん
にも何人も会って相談したが、補佐人を取り消すのはかなり難しい事を知った。
 二人の弁護士さんは「奥さん子供さん達にやられましたね」と言われた。
私はプロとして何とか平常心を保つよう努力しているが、時折どうしようもな激情に襲わ
れる。もしも私が健康を害すると、夫の介護ができない。
 「自分達の財産の一切を抑えつけられている」もしも成年後見について検討している
方がいたら、私のような辛い思いをしないためにも、ぜひぜひ慎重に対応して頂きたい
と思っている。
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