環境省は22日、新潟県佐渡市で放鳥され、巣の中で卵を温める「抱卵」をしていた国の特別天然記念物トキのつがい1組にひなが生まれたのを確認した。放鳥トキのひな誕生は初めてで、国内の野生で確認されたのは1976年以来36年ぶり。順調に育てば約40日後に巣立ちする。
佐渡市での放鳥開始から約3年半。絶滅の危機にひんした生物の野生復帰を目指す世界的にもまれな事業は、ひなの誕生で大きく前進した。
トキは乱獲などが原因で81年に国内の野生はいなくなった。68年に捕獲され、佐渡トキ保護センターで飼育していた雌の「キン」が2003年に推定36歳で死に、日本産は姿を消した。99年以降、中国産を日本で繁殖させて数を増やし、08~11年に計78羽を放鳥した。
同種事業としては、兵庫県豊岡市で放鳥された国の特別天然記念物コウノトリのひなが2007年、野生では43年ぶりに誕生。その後も毎年ひなが生まれ、順調に数を増やしている。
佐渡市での放鳥開始から約3年半。絶滅の危機にひんした生物の野生復帰を目指す世界的にもまれな事業は、ひなの誕生で大きく前進した。
トキは乱獲などが原因で81年に国内の野生はいなくなった。68年に捕獲され、佐渡トキ保護センターで飼育していた雌の「キン」が2003年に推定36歳で死に、日本産は姿を消した。99年以降、中国産を日本で繁殖させて数を増やし、08~11年に計78羽を放鳥した。
同種事業としては、兵庫県豊岡市で放鳥された国の特別天然記念物コウノトリのひなが2007年、野生では43年ぶりに誕生。その後も毎年ひなが生まれ、順調に数を増やしている。