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オーストラリア×ニュージーランド:トライネーションズ

2007年07月01日 08時50分37秒 | Weblog
オーストラリアが反撃の狼煙を上げる勝利を飾った。
トライネーションズ第3戦、オーストラリア×ニュージーランドの一戦は、
オーストラリアが競り勝ち、ニュージーランドを撃破した。

一進一退の攻防が続いた。
熾烈な戦いがメルボルンのスタジアムを揺るがした。
両チーム、一歩も引かない。
前半は、素早い出足でワラビーズ自慢のデフェンス陣を切り崩した
オールブラックスが、6-15でリードしてハーフタイムへとなだれ込んだ。

後半に突入し、両チームのSHが入れ替わった。
50分、まずはオールブラックスのケラハーが退き、ウィプーがピッチに立った。
一方のオーストラリアもグレーガンが右足を痛め、グラウンドを後にした。
このピンチにSHのポジションに入ったのが、CTBのマット・ギタウだ。
トライネーションズ開幕までワラビーズは、
ギタウをSHを配置して何度もテストを繰り返してきた。
だからフィフティーンに焦りはない。
ワラビーズの顔とも言える、グレーガンを欠いても
戦える準備をしてきた成果を発揮するときがきた。

60分、ついにワラビーズがオールブラックスのゴールラインを超えた。
粘り強く攻め続けたオーストラリアがトライをあげ、6点差と縮める。
10分後、再び歓喜の瞬間が訪れる。
キャプテン・モートロックが一気にゲインしたチャンスを
ギタウがしっかりフォローしゴールポスト下に飛びこんだ。
歓喜の輪が広がった。
背番号12を中心に集まる金色のジャージを纏ったメンバーは喜びを爆発させている。
迷いから覚めた男たちに自信を植え付けるトライだった。
コンバージョンもしっかりと決め、20-15とゲームを逆転した。

そして、ラスト10分を乗り切ったワラビーズがオールブラックスを破った。
この1勝は、本当に大きい。
不調と囁かれていたオーストラリアにとって、宿命のライバルからの勝利は
ワールカップに向けて、プライドを取り戻ることに成功したといえるだろう。

覚醒したワラビーズに、もはや恐れるものはない。
超強力FWを誇る南アフリアに対して、次戦どのようなゲームを展開するのかは
非常に注目されるだろう。
一方のオールブラックスは、ワールドカップまで70日を切った段階になり、
不安材料が浮かび上がった。
ノートライに押さえられた後半の事実を深く受け止める必要はあるのか?

トライネーションズの優勝争いも混沌としてきた。




















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