バリエーション山行同人

藪岩、沢等を中心としたバリエーションルートを中心とした山行を志向しています。

山梨 大幡川 四十八滝沢(2017.7.8)

2017-07-09 10:59:31 | 

まだ梅雨明けではないらしいが、この週末、関東地方は晴天の猛暑の予報。「滝が連続する沢」として以前から関心のあった四十八滝沢を目指した。

朝7:20に大月駅前に集合。都留市出身メンバーの詳しいナビで、昔、銅鉱山があったという宝地区に車を進める。未舗装の林道を少し入った所に駐車し(8:00)、登山口入口を目指す。

 

▼三つ峠山への北口登山口(8:30)。車高の高い車であれば、何とかここまで来れたかもしれない。

 

登山道は比較的なだらかで、一度、沢に降りたものの、再び右岸の山腹を進む。山の神を祭った「初滝」の脇にある短い鉄製はしごを登り、狭いトラバース道を経て、沢を横切る地点が入渓点であった。

 

▼入渓点(9:30)。三段の滝の一段上がった地点に相当。

 

この日、おそらく水量は通常より少ないと思われた。入渓するまでにたっぷり汗をかかされたが、さすがに入渓した後は涼しい。

 

▼大滝(9:50)。左壁を登り、水流を右に横切り、ルンゼ状を滝口に向かって登れそうな気もするが、滝口の辺りの様子が隠れていて見えない。安全を見て、左側に落ちているガレ場を少し行くと明確な踏み跡があり、すぐに滝上に上がることができた。

 

▼大滝の滝の落ち口。やはり落ち口の先はストンと落ちており、乗り越すのが大変そうだ(辺りに樹の支点はない)。

 

▼ヌメってはいるが慎重に行けば登れる滝が多い。この滝は「く」の字に登った。

 

大滝を超えると、立ってはいるものの概ね順層の滝が連続し、登れる沢が続く(1箇所、右壁が逆層の滝があり、お助け紐)。この沢の大きな特徴は、手頃な滝が続き、ゴーロや釜、瀞がほとんど無いことと、滝周辺を埋め尽くす苔や水生植物の緑の絨毯が多いこと。苔をなるべく傷つけないように慎重に登路を選んで遡行した。

 

▼苔むす滝の数々。

 

滝の数があまりに多く、遡行図との対応関係が徐々に付かなくなってきた。そのうち意外に早く源流に近づいていることが水温からも感じられ、崖下の隙間から勢いよく水が湧き出る地点にようやくたどり着いた(12:00頃)。そこから、右にトラバースする踏み跡を辿り、右の小さな支尾根に取りついて、右側を通っているであろう登山道を目指して、藪をかき分ける。

 

▼ようやく出た登山道(13:15)。ここは、御巣鷹山から開運山への稜線に至る分岐まで数分の北口登山道。

 

▼開運山山頂に立つNTT東の電波塔施設(13:30)。晴れてはいたが、富士の展望は得られなかった。

 

その後、北口登山道を下る。道型は比較的はっきりしていたが、入渓点まではかなりの急下降でった。登山道からは遡行してきた沢を高い位置から見下ろすことができ、意外と遡行路と登山道が近いことが分かった(滝の名称を示す案内板あり)。膝が笑うようになり、ようやく林道に出て、駐車場所に戻ったのは16:00であった。来るまでに都留市街を横切り、都留市営の「芭蕉月待ちの湯」(¥710;清潔で近代的な比較的大きな施設)で汗を流し、秋山街道経由で帰路に就いた。

 

 

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