サッカーにおけるセンスとは？

最近、練習でしょうもないプレーをした子に、『センスのない奴はこれだから困るな～』と言ってからかっています。というより、怒っています。ここで、サッカーにおけるセンスとは何でしょうか？

私は、誰もが信じられないファンタジックなプレーをすることがセンスがあると思っていません。局面に応じて、最適なプレーを選択し、正確なプレーを行うことだと思っています。それも、すばやい判断で行うことが重要です。

サッカーのセンスをそういうものだとすると、何も生まれつきのものではないことが判ると思います。サッカーのセンスは、練習によって身につくものです(私の考えでは)。だから私が、『センスのない奴はこれだから困るな～』というのは、まだ最適な判断が出来てないか、判断はいいけどプレーの精度が悪いかのどちらかです。ちゃんと練習すれば、私が言うセンスは身につきます。

まず、最適な判断をするには、周りが良く見えていることが重要です。自分がボールを持っていないときに、ボールばかり見ずに顔を振って周りを良く見るようにしましょう。たくさんの情報を持っているほうが、最適なプレーが選択できます。その判断を助けるのが、周りのコーチングの声です。コーチングも周りが見えてないと確かな指示が出せません。結局、周りをいつも見ていろいろな情報を得ておくことが大事です。

そして、その判断に応じたプレーを正確にこなす技術です。思ったところにボールを止める、描いたコースに最適なスピードでパスを送る、あるいは選択したコースへのドリブル、などなど。これらを正確にすばやく行うことが大事です。これは、個人で練習すればするほど身につきます。もっとたくさん練習してください。

周りを良く見て、最適な判断を行い、すばやく正確な次のプレーを行う。これを行うだけで、センスのあるプレーが出来るはずです。しかし実際の試合では、相手のプレッシャーがあります。相手のプレッシャーを受けながらも、最適な判断をしてすばやいプレーを行うには、ものに動じない強いハートが必要です。あせってしまっては実力を発揮できません。これは、ゲームの中で経験しながら自信をつけていくしかないかもしれません。

サッカーにおけるセンスを身につけるには、以下の３つが重要と思います。
　①周りを良く見て、すばやく最適な判断を行うこと
　②正確で速いプレーが出来る技術を身につけること
　③相手のプレッシャーに負けない強い気持ちを持つこと
特に、①を出来るようになるためには、練習の時にコーチの言っていることを良く聞くこと、そして自分なりに考えること、人がしているプレーを見ること、そして考えること、Ｊリーグなどの試合を見ること、そして自分なりに考えること。そうです、考えることが大事です。もっともっと、良いプレーをするにはどうしたらいいか、どんなプレーを選択すればチャンスを広げることが出来るか、いっぱい考えましょう。

『センスのない奴はこれだから困るな～』と言われている君、もっともっと考えましょう。まずはそれが大事ですよ。