雑談の達人

初対面の人と下らないことで適当に話を合わせるという軽薄な技術―これがコミュニケーション能力とよばれるものらしい―を求めて

老人vs.若者の世代間対立を考える前に。

2010年07月22日 | 政治の雑談
老人と若者の世代間の利害対立という構図が、ようやく人口に膾炙しつつあるのかなと。

文芸春秋8月号「今こそ老若男女雇用機会均等法を制定せよ」
ニコ生トークセッション 城繁幸×ひろゆき 「若者よ、団結せよ! “世代間格差”を考える」
消費税の増税は世代間の不公平是正に必要だ

で、ちょっと気になるのは、我々団塊ジュニア・就職氷河期世代は、その下の世代にとって良き世代と言えるのかっていうことだ。我々にしたって、いずれは老人になるということを忘れて、老人叩きをするのはちょっとフェアじゃないような気がしまして。

んで、反省も込めて振り返ってみると、我々団塊ジュニアって、更に下の世代から見て反面教師にしかなってない気がするんだよね。

●元祖就職氷河期、フリーター、派遣世代だが、中年に差しかかっても貧困生活から抜け出せず。起業の成功者も上の世代より遙かに少ない(未だにホリエモンがカリスマだ…)
→更に若い衆の安易な超安定思考が益々先鋭化。潰れかけであっても大企業への就職希望者が殺到。アニマル・スピリットの完全消滅。日本郵政が人気ランキング上位に。

●元祖自分探し世代。行き詰ると旅に出て放浪したりするが、自分探しは終わらない。疲れたサッカー選手とか、イラクに行って世間を騒がせた人たちが代表例。
→更に若い衆の内向き思考が益々先鋭化。自分探しをすると自分を見失いがちなことに気づき、海外に興味を失う。海外旅行者数は激減。青年海外協力隊の志願者も激減。海外赴任を極力拒む。ハーバードの日本人学生も激減。引きこもりが加速。

●昭和的価値観引きずり最終世代。もう右肩上がりの成長はとっくの昔に終わっていたのに、車、結婚、出産、住宅ローン、教育といったサラリーマン人生の不良債権フルコースを出されるがままに食べて行く人生を歩んでしまったが、梯子を外されていたことに漸く気付いた。
→更に若い衆は金銭感覚を先鋭化。徹底的な人生の事業仕分けで、身の丈に合った生活をよしとし、消費は低迷。晩婚化と少子化が加速。 

…てな感じで、ろくな影響を与えてないんじゃないかと。このままだと20代の若い衆に、「いっしょに老人と戦おう!」と言っても、全然ついてきてくれないんじゃないかというのが、筆者の杞憂であればいいのだけれど。

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