里山コスモスブログ

通学路の木の実 ナシ

ナシ (ヤマナシ 野生種の梨)

画像 ナシ(和梨)2013-04-18 樹木 花と葉と果実

ヤマナシ (バラ科 ナシ属 ヤマナシ 落葉高木 中国原産)  
 
里山の畑の縁などに見られる野生の山梨、果実は小さくそして酸っぱく渋い上に堅くて歯が立たない。生家の山畑の縁の藪の中にヤマナシの高木が聳えていた。幹は大人でも腕が回らないほど太く、枝が随分と高いところにあり登ることが出来なかった。自然落果する頃、枯れ枝の太く短いのを放り上げて落果させた。果実は大小不揃いで歪(いびつ)な形で中に大きなのも混じっていた。ガチガチに硬くて歯が立たない。数日置いておくと追熟したのか、たまたま打ち身部分が傷んだ結果なのか柔らかくなった部分を齧る。美味くも何ともない。芯(真果)の部分が猛烈に渋酸っぱくて、とても食える代物ではなかった。
 
古く中国から伝来したものが人里周辺で野生化したという説と日本古来の自生種だという説がある。

 
栽培ナシはヤマナシが基本種だという。先人達の品種改良の苦労が推察される。栽培ナシはブドウ棚同様に枝を横に誘引し栽培する。一本の株(台木)から多くの枝を張らせ、その枝々に異なる品種を接ぎ木して多品種を栽培しているという。ナシの花は散房花序に純白の花をつけ美しい。5弁、雌蕊5が基本であるが多弁(6~10弁)も散見される。いわゆる不稔の八重咲きではなく栄養状態がよい証拠であり良い果実が生るとの説明を受けた。
 
 ナシ・リンゴの
果実はいわゆるナシ状果と呼ばれ偽果に分類される。一般に花(萼・花冠)は花托の上につくのであるが、ナシ・リンゴの花の構造を観察すると、花托は壺状になっていて、壺状の花托の中に子房が位置し、更に花托と子房とが合着している。受精すると子房を包んだ花托が肥大する。子房は花托の中心部(芯部)で成長し種子が成熟する。子房が萼・花冠よりも下の花托に包まれ、しかも花托と合着している場合を子房下位にあるという。食べる部分は花托である。芯部が真果と呼ばれる。

 


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