里山コスモスブログ

ボタン(牡丹)




上:蕾は萼状片に2,3重に包まれているようだ。




上:結実の様子 下:幹枝が分岐し横張りの「座れば牡丹」の樹形




ボタン (牡丹 ボタン科 ボタン属 学名Paeonia suffruticosa 落葉低木 花期4月~5月原産地:中国 ) 冬期に枯れずに残った幹枝についた冬芽が展開すると、新梢を伸ばし頂部に大きな花をひとつつける。葉は2回三出複葉で小葉に切れ込みがある。花は大きく豪華で気品があり花王、花神と称えられる。花弁は多く、雄蕊多数、柱頭は赤色or黄色で5~10個余りを観察。古く奈良時代に薬草として渡来し寺院などで栽培、平安時代には観賞用に栽培、江戸時代には品種改良により多くの品種が生まれたとある。市販のボタンの苗はシャクヤクの根を台木にしてボタンの穂木を接木したもの。台木からシャクヤクが芽出し樹勢減退の原因となるので摘み取る必要がある。
属名Paeonia    牡丹or芍薬は古代ギリシャ語で <paionia> 、ラテン語 paeonia  英 peony  芍薬の根皮を薬用に使用した医師(ギリシャ神話の医神paeon)に由来するとある。
種小名suffruticosa 灌木shrubの意 幾つかのshrubの種小名となっている
ボタンとシャクヤクの違い
ボタンは木本で冬期も幹枝が地上に残り、幹枝についた冬芽から新梢が出て葉をつけ頂部に花をつける。葉に切れ込みがある。枝が分岐して横に張り出す樹形になるので、座れば牡丹と形容される。
シャクヤクは同属(ボタン属)の草本(宿根草)で冬期には地上部は枯れてしまう。春になると根から芽をだし、茎は地上から真っすぐ立ち上がって枝を分岐させず、その茎頂に大型の美しい花がつける。。「立てば芍薬」と形容される所以である。小葉に切れ込みがない。花期はボタンより遅く、ボタンの花が終える頃に花を咲かせる。


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