里山コスモスブログ

ハギ(萩) マルバハギとシラハギ (2)



マルバハギ (マメ科 ハギ属 学名Lespedeza cyrtobotrya  落葉低木 花期8,9月 果期10,11月) ハギの仲間は葉が3出複葉、マルバハギは小葉の葉先が丸いのが特徴。小葉は中ほどが最も幅広い楕円形で、葉先は円頭、葉柄が短いので茎に束生したように見え、葉裏に伏毛が密生、枝の先側の葉には主脈が葉先から針状に突き出る。葉腋から花序軸を出し紫色の蝶形花を総状につけるが、花序が短いので花は葉の上に塊状になって咲くように見える。果実は豆果で平べったい扁円形。
種小名cyrtobotrya  cyrto-botrya  cyrtoはギリシャ語で凸凹、botryaはラテン語でブドウ房と出た。花軸が詰まって塊状についた総状花序を指すのだろうか。





上:シラハギ 葉表に毛が密生 (葉裏は伏毛が密生) 
下:並べて見ると小葉の形が異なって見えるが、変異があり、花の咲いた写真では見分けが難しい。

シラハギ (マメ科 Lespedeza ハギ属 学名Lespedeza japonica var. japonica 又はLespedeza japonica var. japonica f. albiflora  <albif白いflora花のforma品種>  落葉低木 花期7月~10月) 枝はやや枝垂れる。葉は3出複葉で互生、葉柄はやや長い。小葉は楕円形ないし長楕円形で先が鈍く尖る。葉表に細毛、葉裏に伏毛が密生。下垂した枝先の葉腋から多数の花柄を出し総状に花をつける。花は白花の蝶形花。萼は4深裂し裂片が細長く尖る。全体的に毛深い。
白花の萩にはニシキハギの変種、ミヤギノハギの変種などがある。本種シラハギは葉表に毛があり、ニシキハギの変種として整理した。
ニシキハギ Lespedeza japonica var. japonica f. angustifolia シラハギの葉幅が狭い品種 
(未見) 西日本に分布し、枝上部は横に広がるがあまり垂れさがらず、小葉は卵状楕円形~幅が狭い長楕円形で葉先は鈍く尖り、葉表に細毛、葉裏に伏毛が密生。花は紅紫色で旗弁と翼弁が色濃く、竜骨弁は淡い。萼は4裂し裂片が花筒部より長く先端は尖る。別名ビッチュウヤマハギと呼ばれるようにヤマハギに似る。(ヤマハギ、ニシキハギ、ツクシハギ実物比較像が欲しいところ)
シロバナミヤギノハギ Lespedeza thunbergii f. miyagialba ミヤギノハギの白(alba)花品種


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