里山コスモスブログ

ハリギリ(針桐) 10月に花が咲き落葉前に実が熟れる




当地では10月に咲き、花が散ると立派な幼果が姿を現す。12.10.18撮影











ハリギリ (針桐 ウコギ科 ハリギリ属 学名Kalopanax septemlobus 落葉高木 別名センノキ)  和名は棘を持った桐の意で材が有用であることに由来。高木に生長し樹皮は縦割れが目立ちクヌギに似る。若い木の幹・枝、成木の枝先や短枝に鋭い棘を有する。葉は互生、葉身は大形で掌状に5~9裂、葉柄は長い。その形からカエデ、大きさからはヤツデが連想され、天狗の団扇に喩えられる。初冬に黄葉する。図鑑では花期は夏とあるが、当地ではどの個体も毎年10月に咲く。新梢から大型の散形花序を出し環状に多数の花をつける。花は淡緑色で花冠は5裂、雄蕊5、雌蕊は1個で柱頭が2裂。果実(液果)は球形で先に花柱・柱頭が宿存、成熟が早く11,12月には黒色に熟す。冬芽は葉柄にすっぽり覆われており、落葉すると冬芽が現れる(葉柄内芽)。葉痕は冬芽の周りを囲み、葉痕に沿って維管束痕が並んでいる。ハリギリは桐と同様に材が軟らくて加工し易いので、家具や楽器他に利用されるという。
属名Kalopanax   calos+panax 美しい+ウコギ科のトチバニンジン属(栃の木の葉に似た掌状複葉を持つ) 但し、ハリギリの葉は単葉で形も似ていない。
種小名septemlobus  Septem-lobata 7裂片の(葉) 英語でSeven lobed


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