上:スイカズラ 下:同属のニオイニンドウとツキヌキニンドウ(花が茎頂に集まって咲く)
上:ニオイニンドウ(花の形はスイカズラにそっくり) 下:ツキヌキニンドウ
スイカズラ (吸い蔓 スイカズラ科 スイカズラ属学名 Lonicera japonica 半常緑性つる植物 花期5,6月別名 忍冬にんどう) 和名は花冠を引き抜き花筒の基部の蜜を吸ったことに由来する。葉は対生、葉身は卵形~長楕円形で縁は全縁だが変異が見られる。枝先の対生する葉の腋に各々一対の苞と花がつく。花は最初は純白であるが、次第にクリーム色そして黄金色になる。銀と金色に喩え金銀花とも呼ばれる。花は長筒状で花冠が上唇と下唇に分かれ、上唇は4浅裂する。白く長い花糸5本と花柱が花冠から長く突出。果実は球形で秋に黒く熟す。別名忍冬は冬の寒さを耐え忍び青々とした葉をつけているところに由来。冬の葉は丸まって寒さから身を護っている。
属名Lonicera ドイツの植物学者、博物学者Adam Lonitzer (ラテン語名Lonicerus)に因む。
Adam Lonitzer <Latin name Lonicerus> (1528 -1586 ) was a German naturalist, botanist and physician. His formal botanical author abbreviation is "Lonitzer".
アダム・ロニチェルはドイツの博物学者、植物学者そして医師であった。彼の正式な植物学上の著者略称は"Lonitzer"である。
スイカズラ属のよく似た種
ニオイニンドウ Lonicera periclymenum periclymenum不詳
ツキヌキニンドウ Lonicera sempervirens Sempervirent常緑の (英evergreen)
新分類体系APGではスイカズラ科から新しく独立科へ分類されたものがある。
スイカズラ科 スイカズラ属(スイカズラ、ウグイスカグラ、ヒョウタンボク、ハスカップ=クロミノウグイスカグラ他)、ツキヌキソウ属
スイカズラ科→タニウツギ科 タニウツギ属(タニウツギ、ハコネウツギ他)
スイカズラ科→リンネソウ科 ツクバネウツギ属(アベリア)、ショウキウツギ属
スイカズラ科→レンプクソウ科 ニワトコ属(ニワトコ)、ガマズミ属(ガマズミ、サンゴジュ、オオデマリ)