里山コスモスブログ

アカマツとクロマツ



幹下部だけ見ると黒っぽくて紛らわしいものもある





アカマツの梢と下弦の月

上:アカマツ   下:クロマツ




上:クロマツ   下:アカマツの新芽と花




上:アカマツの新芽と花  下:クロマツの新芽と花


下は白花かこれから赤くなるのか



アカマツとクロマツ
日本に自生するマツ科植物は、マツ属・モミ属・ツガ属・トウヒ属・トガサワラ属・カラマツ属があり、公園植樹ではヒマラヤスギ属のヒマラヤスギがある。マツ属は大きくは二葉松(ニヨウマツ)と五葉松(ゴヨウマツ)に分けられ、二葉松にはアカマツとクロマツなどがある。
アカマツは内陸の尾根等痩せた地に自生し、樹皮が赤っぽく、比較的まっすぐ伸び、葉がやや細く、女松(めまつ)と呼ばれる。クロマツは海岸沿いによく見られ、樹皮が黒っぽく、葉がやや太長で先端に触ると痛く、幹枝が曲がって雄々しい樹形がよく見られるところから雄松(おまつ)と呼ばれる。両者の交雑種もあり、中間的な特徴あるいはどちらかの特徴が出る。
アカマツ、クロマツの花期は4,5月で、冬芽が展開して伸びた新梢(茎・葉・雄花・雌花がセットになっている)の先端に数個の雌花、基部に雄花が団子状につく。その間の真っ直ぐ伸びた茎には膜状の鞘に包まれた幼葉がびっしりとついている。新梢の下部には昨年から成長してきた若い球果(松ぼっくり・松かさ)が1,2個~数個ついている。これらは今秋に成熟、松かさ(鱗片)の間から翼のついた種子を散布する。食用になる「松の実」は種子が大きく翼がつかないチョウセンゴヨウ(朝鮮五葉松Pinus koraiensis)。さて、落下して間がない鱗片が反り返っていない松かさを拾って帰り、水に浸した後乾燥させると鱗片が綺麗に開いた松ぼっくりが得られる。冬芽は鱗片に覆われていて、アカマツの冬芽は赤っぽく、クロマツの冬芽は白っぽい。
アカマツ:学名Pinus densiflora  Pinusはラテン語「松」 densi-flora 密に花のある (雄花序のことか)
クロマツ:学名Pinus thunbergii  thunbergii or Thunb. Carl Peter Thunberg (スエーデン 1743-1828) カール・ピーター・ツンベルグ 1575年長崎出島のオランダ商館医師として来日。
両者の交雑種アイマツ:学名Pinus densi-thunbergii


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