単独の棘および短枝の先が棘状
タチバナモドキ (ピラカンサ バラ科 Pyracantha トキワサンザシ属 学名Pyracantha angustifolia 花期6月 果期10,11月) 若枝、葉、花柄、萼等に毛が密生する。枝に鋭い棘が多く、又短枝の先も鋭く棘状に尖る(棘と枝の中間的な)。葉は互生、また短枝に束生する。葉身は細葉で長楕円形(披針形)、縁は全縁、葉裏に毛が密生し灰白。多種と比較すると葉が小さく葉裏に毛が密生し灰白色なので容易に見分けがつく。果実が橘(たちばな)に似て橙色に熟すのでタチバナモドキの和名がつく。ピラカンサ属のトキワサンザシ、ヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)は共に葉に鋸歯があり、葉表、葉裏ともほぼ無毛なので、これらとは容易に見分けがつく。トキワサンザシの果実は赤紅色および橙色に熟し、ヒマラヤトキワサンザシの果実は赤紅色に熟す。
果実が橙色で、葉が全縁で葉裏に毛が密生している・・・タチバナモドキ
果実が橙色で有鋸歯、無毛・・・トキワサンザシ(学名Pyracantha coccinea)
果実が赤紅色・・・トキワサンザシかヒマラヤトキワサンザシ(学名Pyracantha crenulata) (なかなか見分けが難しい)
(トキワサンザシは葉幅の広い葉が混じり、枝に単独の鋭い棘が見られる他、枝から出た短枝に葉や果実がつき、その短枝の先端が鋭い棘になっているものが多く見られる。)
属名Pyracantha pyros+acantha(刺)果実が炎のように赤く色づき、枝に棘がある
種小名 angustifolia 細葉 coccinea (果実が)紅色の crenulata 低円鋸歯のある