A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

新加坡日記 2

2005-11-18 | 旅・シンガポール
旅の楽しみの一つに人との出会いがある。
この旅で僕は一人の男の子に出会った。

出発ゲートでボーディングタイムまで航空機や風景写真を撮っていたとき「なにしてんの?」とかわいい男の子から声を掛けられた。
「写真を撮っているんだよ」と答え、撮影したデジタルカメラの画像をその男の子に見せると「あ!ひこうき! あ!たいよう!」と嬉しそうにその画像に見入っていた。
人見知りのしない彼は母親とこれからシンガポールで5カ月生活するのだと教えてくれた。

「名前はなんていうの?」と僕は彼に訊かれた。
「uchiっていうんだよ。君は?」
「ぼくわぁ~“T”」と少しはにかみながら答えた。
「いくつ?」と今度は僕が彼に訊いた。
「5さい!」とはっきりとした口調で彼は答えた。

傍にいた母親が彼の名前を呼んだ。その呼ぶ声の発音が中国訛りの入った日本語だったので「シンガポールの人ですか?」と僕は彼の母親に声を掛けた。
「いいえ。中国人です。妹がシンガポールに住んでいるのでTに英語の勉強をさせるために5カ月、シンガポールに住むことにしたんです。主人もそういう生活を許してくれているので、以前は3カ月上海、3カ月日本という生活だったのね。Tも上海では中国語を話していたんだけど、日本に戻って来て、言葉を使わないと忘れちゃうみたい。大人も同じよね。でもこれくらいの年齢だと覚えるのも早ければ、発音もきれい・・・」

彼女はシンガポールのことについて、いろいろと僕に教えてくれた。
「シンガポールは充実した福祉がないから子供が親の面倒を見るっていう風に子供のころから教えられるの。だから将来、両親の公団住宅から半径2km以内に公団住宅を買うと援助が出るのよ。公団住宅は1度購入すると100年住むことが出来るけど、その後はまた購入しなければならない・・・」
国によって政策も違う・・・そういったことを改めて感じていた。
このような話を彼女としていると、いつの間にかボーディングタイムとなっていた。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自分宛へのポストカード | トップ | 紅葉の成田山公園 »
最新の画像もっと見る