狙いはズバリ！大物ヤマメ

Apr.,10 2011



　
　
夕方には娘の塾への送り迎えに車が必要なので近場の桂川へ。

準備を済ませ川に近づくと、目と鼻を刺激する強烈な臭いが襲ってきた。桂川は生活排水が垂れ流しという噂があり、覚悟していたとは言えかなり辛い。釣り券も買ってしまったし、別な渓へ移動するのも面倒なのでガマンして釣り上がる。今日はポカポカ陽気の晴天で、水量は適量、他に釣り人の姿もない。ただ、川岸はゴミだらけ、川底はひどいヌメリで滑りやすくPatagoniaのスティッキーラバーのウェーディング・シューズでは遡行が辛そうだ。

12フィートの6Xリーダ・ティペットに5フィートほど7Xティペットを継ぎ足し、#16のクイルボディーパラシュートを結ぶ。
見た目以上に深く強い流れに足を取られないように遡行し、流れの筋にフライを流すが全く反応がない。
何故？時間は午前11時近く、入ったポイントも超有名ポイントで大物の実績大のはずなんだけど・・・。
冷静に状況を確認すると、ハッチが少ないことに気づく。たまにコカゲロウが飛んでいる程度で、この陽気・時間帯にしては少ない。
生命反応すら感じないまま500ｍほど釣り上がったところで、学校の正午をつげる放送が聞こえてきたので、大淵の岸辺の大岩に座り込んでコンビニで買ったオニギリを頬張る。川辺には満開の桜、瀬音と小鳥のさえずりが心地よいが、ゴミと臭いはいただけない（まぁ、慣れてはきたけど）
流れだしからの白泡を目で追っていると、バシャと水面が弾けた。んっ、ひょっとしてライズ？
急いでFFベストを着込みライズしたあたりにフライを流すと、待ってましたとばかりに水面を激しく割ってフライを咥えこんだ。
もんどりうって水中に消えた魚体を見たときは小さいと思ったけど、合わせを入れると思った以上に強い引き。ヤマメ特有の強いローリングを感じながら慎重に寄せランディング。
24cmぐらいで決して大物じゃないけど、体高のある素晴らしい魚体。



何とかボウズを脱却し、意気揚々と先のプールへ進む。遠目から水面を眺めていると数カ所でスプラッシュライズが発生している。捕食物はユスリカなどの小さな虫で一筋縄ではいきそうにない。フライサイズを落として手前のライズを狙って流すこと数回、釣れたのは”ぎゅー”（涙）
他のライズも同じだろうなぁ～と思いながら、ライズの筋とは別の筋にフライを流すと静かにフライが水中に消えた。合わせるとギューンとロッドが絞り込まれびっくり。　デカイ！　ヤマメ？それともニジマス？

ロッドが大きく弧を描き、ロッドティップがゴンゴン引き込まれる。鼓動が高鳴るのを感じならも冷静に努め、とりあえずバレないようにロッドを斜め構え耐える。足もとに注意しながら間合いを詰め、少しずつ、少しずつ、ラインを手繰り寄せる。
抵抗力が弱まってきたとろこで一気にラインを手繰り魚を浮かせる。水面に頭が突き出て空気を吸わせたところで一気にランディング。やったー！尺あるかも！


尺に2cm足りませんでしたが、いいんです。いんです。



一応、”ぎゅー”くんもパチリ。ごめんねー、差別するつもりはないんだけど・・・（汗）


奇跡というか、狙い通り大物ヤマメが釣れたので、これ以上ロッドを振る気になれず、気分よく帰路についたのでした（^^）