ウェネトさまの館

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ビスうさ・ウェネトと申します。
どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいまし。

「装飾は流転する」(東京都庭園美術館)

2018年01月07日 06時37分54秒 | 展覧会・美術関連

東京都庭園美術館「装飾は流転する 『今』と向きあう7つの方法」を観たのでございます。
www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/171118-180225_decoration.html
(会場内写真撮影可)

旧朝香宮邸の本館が大好きな美術館、昨年4月からエレベーター設置工事で休館し、11月に再オープンしておったのに行きそびれ、年明けオープンの5日にまいりましたのじゃ。

ラリックの素敵なガラスレリーフ扉のある正面玄関もお久しぶり。


 

「装飾」をテーマに、7組の現代アーティストの作品が、本館と新館に展示されておりまする。
お気に入りや気になった作品など、順路通りに挙げてまいります。

まずは本館。
わたくし特に、ヴィム・デルヴォワの作品に惹かれたぞよ。
大広間の、リモワのスーツケースやアタッシェケースにイスラム装飾を施した作品やら、


 

タイヤに装飾を手彫りした作品やら、


 

次室の、緻密なレーザーカット加工のステンレス鋼のオウム貝やら、


 

大客室の、


 

ゴシック装飾を施したステンレス鋼のダンプカーとトレーラーやら。


 

デルヴォワの作品を観られただけでも既に満足じゃが、どんどんまいりますぞ。 

大食堂の、ニンケ・コスターの《オランダのかけはし》は、シリコーンゴムで歴史的建造物の装飾を型取りした立体作品。
座ってもよいとの事で、他に来館者もおらぬゆえ、うさぎのわたくしも座ってよいか許可を得てゴロリ。
弾力もあり、寝心地よろしゅうござります。


 

小食堂の、高田安規子・政子の作品で、


 

窓際にずらり並ぶのはガラスの切子細工かと思いきや、何とゴムの吸盤でビックリ。


 

ささ、お2階へまいりますぞ。


 

二階広間にどど~んと現れる、山縣良和の《神々のファッションショー》


 

書庫の本棚の中には、高田安規子・政子の小さな《梯子》と《豆本の山》


 

書斎には、山縣良和の作品。


 

殿下居間にも、山縣良和の《インバネスコート》の集団。
わたくしも着てみたいぞよ。


 

ベランダにも山縣良和。


 

いつもは廊下側から覗く第一浴室を、今回はベランダ側から観られたのも嬉しゅうござります。


 

妃殿下居間、テーブルに並ぶ高田安規子・政子のトランプ作品は、刺繍されておるのじゃ。


 

姫宮居間も、高田安規子・政子の作品が3点。
暖炉の中のドールハウスな《Jewelry room》、住みたいぞよ~。


 

北側ベランダ(北の間)は、山縣良和《七福神》
どれもぬいぐるみ満載で、お仲間のうさぎもおりました。


 

お次は新館へまいりますぞ。


 

壁に並んだペルシャ絨毯チックなコア・ポアの作品は、様々な文化圏のモチーフを、シルクスクリーンと手描きで組み合わせておるのじゃ。
日本の浮世絵も。


 

ニンケ・コスターの椅子《時のエレメント》は、バロック、新古典主義、1800年代様式、アール・ヌーヴォー、アール・デコの5点。
わたくしも座ってよいとの事で、他に来館者がおらぬゆえ遠慮なく。


 

アール・デコの館と現代アートの様々な装飾のコラボも楽しめる展覧会でありました。
会期は2月25日まで。


 

スイーツはお隣の駅、白金高輪のメゾン・ダーニへ。
ここはガトーバスクが有名なのじゃが、


 

ケーキもあるのよ。


 

イートインはカウンター3席のみじゃが、運よく誰もおらんかった。
お目当てのチョコ味のガトーバスクは、まだ焼き上がっておらぬとな?

ならば普通のガトーバスクと、シャルルを持ってまいれ~!


 

ガトーバスクはバスク地方のクッキーのような焼き菓子で、外側はサクサク、中はダークチェリーが入ってしっとりしておるのじゃ。
シャルルは、マンゴームースとココナッツムースとホワイトチョコとダッグワースで、ちと食べづらいが食感も面白く、美味しゅうござりました。