お久しぶりです。荒木香織です
今週は院生と4年生の研究発表があります。
どうなることやら
今日、テレビでフィギュアスケートの団体戦女子シングルに出場した浅田選手の演技後のコメントを聞いて思ったことがあります。
「練習通りに」しようと思ったけれど「思った以上に緊張してしまった。」
大半のアスリートは「平常心」や「練習通り」を心がけるはずです。
でも、盲点がひとつあります。
テクニックや戦術については、練習通りに、事前に準備したようにすればよいはず。
ここは間違っていません。
ただ、なにが盲点かというと「環境」です。
国内外のリンクで練習・調整をしてきているはずですが、オリンピックリンクではないことです。
練習のリンクでは存在しなくて、オリンピックリンクに存在すること。
それはきっと、前のスケーターが残した雰囲気、観客、準備時間の制限などなどたくさんあるでしょう。
「オリンピックだ」と感じること、「オリンピックが見える」ことにより、練習の時に見て、聞いて、肌で感じでいることとの差が出てきます。
この受容を、感覚を、「プレッシャー」と呼ぶ人もいますが、これはきっと、プレッシャーは見えなくて、触れることができなくて、そして自分が勝手に決めることだからではないでしょうか?
いままで、どんな試合においても、浅田選手は「緊張」してきたでしょう。
緊張していても、うまく演技ができた試合はたくさんあるはずですから、「緊張」=ダメなことではないはずです。
ある解説者が「緊張をコントロールすることが大切」と言っていましたが、違うでしょうね。
オリンピックという環境で、緊張をコントロールして練習通りに演技をすることは難しいと思います。
1.どのようなメンタルの状態(アクティベーション)が自分自身にとって一番適切であるかに気づく(パフォーマンスプロファイル)
2.その状態を作り出せるスキルを身につける(メンタルトレーニング)
3.環境の変化によるパフォーマンスへの影響を最小限にとどめる練習をする(目標設定・プレパフォーマンスルーティーン・思考停止法など)
メンタルのためのトレーニングはしていないんだろうなと思わせるコメントでした。
でも、ぜひ金メダルを取ってほしいと思います。
応援します
荒木香織