プラチンブリの風 第24章

2011年05月14日 | プラチンブリの風

 

プラチンブリの風 第24章 KING NARESUWAN   By Harry H.

タイのアユタヤ王朝(1351年~1767年)の中興の祖が、ナレスワン王である。タイの三大王の一人で、他の二人は、スコータイ王朝のラ―ムカムへ―ン王とチャクリ―王朝のチュランコーン王(ラーマ5世)である。因みに、今のプミポン王は、ラーマ9世である。

 

ナレスワン王の少年時代から、国王になり、隣国ビルマ(ミャンマー)から独立するまでの歴史絵巻が映画になっている。LEGEND OF KING NARESUWANというタイトルだ。

四部構成で、

PART I9歳のナレスワンが、ビルマに人質としてとられ、そこでいろいろと学ぶ

PART II:タイに戻るも、ビルマの属国として、戦いにかりだされ、武勲をたてるも、ビルマの王子から妬まれ、独立を決心する

PART III:ビルマとの全面対決し、勝利をおさめる

PART IV:ビルマとの最終決戦。そして、タイの独立を確固たるものにする

KING NARESUWAN

May3_003_22002年にクランクインし、2007年にPART IPART IIが完成し、そしてこの3月末から、PART IIIが上映されている。クランクインから、9年もの年月が経っている。PART IVが、今年の12月に完成の予定で、これが最終章となる。HARRYは、PART Iは、2007年、チョンブリ県のシーラチャにいるとき映画館で、PART IIDVDで、そしてPART IIIは、5月初旬、バンコクの映画館で鑑賞した。PART IIIは、タイ語だけで、映像を見ていても、なかなかSTORYが理解できなかったが、PART IIIは、幸いにも英語のスーパーが出て居り、大分理解出来た。

ビルマに近いカンチャナブリ県に、大規模なオープン・セットをつくり、壮大なスケールで歴史絵巻が展開される。HARRYは、タイの映画でこのようなダイナミックで迫力のある映画が出来ることに、驚いた。戦闘場面は、圧巻である。国からの補助金を貰って製作されているが、その補助金が、文化振興向け予算のかなりの部分を占めていることから、他の映画製造プロダクションから、クレームが出ていた。

May3_005_2主役のナレスワン王には、何と現役の軍人さんが抜擢されている。WANCHANA SAWASDEE(ワンチャナ・サワディー)という人で、2002年クランクイン時、29歳・独身の彼は、今、38歳で結婚している。彼自身、映画経験が全くなく、抜擢されたときも、映画に対する知識がまったくなかったので、特段の感激はなかったと振り返っている。今の役職は、Lieutenant Colonel(陸軍中佐)だ。

劇中、ナレスワン王の側近で、袴をはき、ちょんまげを付け、日本刀を持っている侍が出てくる。山田 長政という設定のようだ。アユタヤ王朝時代(1351年~1767年)に日本からタイに来た武士である。山田 長政(1590年~1630年)とナレスワン王の王位在任期間(1590年~1605年)を考えると、少し時代が合わないが、まあそこは映画なので、楽しめれば良い。お勧めのタイ映画である。

(2011年5月13日記)

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QT

King_naresuwan28月に、PART IVが上映されたので、早速、バンコクに見に行った。戦闘場面がメインで、圧巻だが、息抜きのラブ・ストーリーも盛り込まれている。最終章と言われていたのだが、まだ、ビルマからの独立を獲得で来ていないところで終わっており、第5章があるようだ。シリーズ物は、ハリー・ポッターでも見られるように、続編・続編が、次々と製作されるのが常だ。

2011年8月4日記 UNQT