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うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

カンフーパンダ  70点

2009年12月05日 | ゲーム日記
カンフー・パンダ スペシャル・エディション [DVD]

角川エンタテインメント

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ドリームワークスのCGアニメ。

住民が全員動物の中国にて。
ラーメン屋の息子であるパンダのポーは、護国のカンフーマスターたちに憧れていた。
国を救う龍の戦士任命の儀式を一目見ようと寺院にもぐりこんだポーはなぜか気がついたら龍の戦士に任命されてしまう。
まったくクンフー経験のないポーを、老師たちはいやいや育てるのだが、まったく芽が出る気配は無い。一方その頃、かつて龍の戦士になれずに寺院を荒らした凶悪犯タイランが、いまいちど龍の戦士になろうと脱獄し、寺院を目指していた……


スターウォーズをカンフーものにしてキャストは動物で。
というだけでおおむね説明が終わる作品。
最強のマスターであるヨーダもいるし、その弟子で現在のマスターであるオビワンもいる。オビワンに育てられたが暗黒面に落ちた弟子兼息子のアナキンもいるし、強いくせにいざというとき役に立たないジェダイナイトたちもいる。そして才能と愛されキャラだけですべてを乗り切った主人公もいる。ただこっちのルークはアナキンと赤の他人だし、そもそもメタボだ。が、まあおおむねスターウォーズだ。

じゃあ王道で面白いのかというと、そういうわけでもないのが残念なところ。王道をやるのに必要な細かい配慮も、大胆な超展開も、製作者の思い込みも足りない。
食い意地が張ったときだけ異様な才能を発揮するというのもご都合主義過ぎるし、それでラスボスに簡単に勝てるのもひどい。必死こいて戦って一瞬で負けた五匹のジェダイナイトもといカンフーマスターたちの立場っていったい……
そのラスボスも、アナキンをトレースしたのはいいが、パドメも皇帝もいないので結局なにがしたくて悪い奴になったのかさっぱりわからない。ついでに主人公が唐突に習得してた謎の必殺技で倒されて、その後、どうなったのかまったくわからないのもひどい。
龍の戦士になることをめぐった争いなのだが、その龍の戦士というのがなんのためにいるのかがまずわからないし、龍の戦士が強いのもただの思い込みだっていうのも奥が深そうでまったく意味ないし、全体的にストーリーはいい加減でひどいとしかいいようがない。

が、CGアニメでとんでもカンフーしているのは観ててけっこう面白いし、粗だらけのストーリーも逆にはっきりと「どうでもいいんだな」と割り切って観ることが出来た。ひどいっちゃひどい作品なんだが、意外と楽しめたのも事実であった。
しかしまあ、映像面でも脚本面でも、繊細さは微塵もあわせもっていないのが、ドリームワークスがピクサーに負けつづけている原因なのだろうなあ。せっかく大金と長い時間をかけてるんだから、もうちょっと丁寧にやってもいいとは思うんだけどねえ。
メタボパンダがカンフー、というアイデアだけで満足しすぎじゃないかい?


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