浮島ヶ原自然公園 公園レポート

静岡県富士市にある自然公園です。
このブログでは、浮島ヶ原自然公園の日々の様子についてお知らせしていきます。

ヨシの刈り取りが始まりました

2010-10-31 18:10:35 | 浮島ヶ原自然公園の植物
だいぶ葉が茶色になってきたヨシの刈り取りが始まりました。



こうして刈り取ることで、次の春にノウルシやヒキノカサが咲くことができるようになります。
また新しいヨシが芽吹くことで、多くの生き物が住めるヨシ原ができあがります。

人間も、刈り取ったヨシを様々なことに利用してきました。
夏に使うよしずを作ったり、家の屋根をふいたり、建材として使ったりしていました。太いヨシは、楽器の材料にもなります。
今では、夏に売られているよしずが中国製になり、ほとんど利用されていません。
ヨシも刈られなくなり、そこに生えるノウルシやヒキノカサは育たなくなって絶滅危惧種になっています。

浮島ヶ原自然公園のヨシは、お茶農家さんが霜対策に茶畑に敷くなどの用途で使ってもらっています。
また、管理棟でのヨシ笛の材料にもなります。
利用してもらうことによって、浮島ヶ原自然公園のヨシ原は保たれています。

刈り取ったヨシをご要望の方がいましたら、富士市みどりの課までお申し出ください。
(電話:0545-55-2793 ファクス:0545-53-2772 メールアドレス:midori@div.city.fuji.shizuoka.jp)

ヤブツルアズキを食べてみました

2010-10-25 21:03:57 | 自然遊び
先日記事に書いたヤブツルアズキの実を調理してみました。

まずは、さやの破片などのゴミが混ざっているので水洗い。
小さく軽い豆なので、流してしまわないように洗います。勢いよく流水を入れ、ゴミが舞い上がった所で流すとうまくいくようです。
その後、一晩水に漬けておいて、火にかけて沸騰したらいったんお湯を捨ててアク抜き。
また3倍ぐらいの水を入れて、20分ほど茹でました。小豆と同じ方法でやってみましたが、この時点で煮汁の色も匂いも小豆そのものでした。ちょっと煮汁は黒っぽいですが。

そして、あらかじめといでおいたもち米2合半とうるち米半合に煮汁と茹でたヤブツルアズキを入れて炊飯器へ。
いい匂いをさせながら炊きあがりました。



立派な赤飯です。
やっぱりちょっと黒っぽいですね。どちらかというと、赤飯の元になったと言われる古代米(赤米)のご飯に近い色合いです。
熱々に塩を振って食べてみましたが、小豆の赤飯そのものでした。
ちょうど観察会があったので、おにぎりにして食べてもらいましたが、皆さんにも好評でした。
機会があったら公園の観察会でも、食べてもらう機会を作りたいなと思います。

茹でたヤブツルアズキがちょっと多めだったので、ぜんざいも作ってみました。



色といい、匂いといい、小豆のぜんざいそのものです。
味もほぼ一緒です。ちょっとあっさりな味かもしれませんが。後、皮が少々固いかなと思いましたが、もう少し時間を掛けて煮るか、圧力鍋でやればやわらかくなりそうです。

まだたくさん公園にありますので、収穫しておきたいと思います。

小さなアサガオの仲間たち

2010-10-23 20:25:02 | 浮島ヶ原自然公園の植物
公園内には、秋になると小さなアサガオの仲間たちが咲きます。



まずは赤と黄色が鮮やかなマルバルコウ。



ピンクと赤紫色のコントラストがきれいなホシアサガオ。



清楚な感じがするベニバナマメアサガオ。
白のマメアサガオもあります。

どれもかわいいですが、どれも帰化植物(外来種)です。
園芸種として入ってきたものが、野に逃げ出したわけですね。
ついでにどれもサツマイモ属です。正確にはサツマイモの仲間なんです。サツマイモもこんな花が実は咲くんですね。(ホシアサガオを大きくしたような花です)
ただ、サツマイモは条件が揃わないと花をつけませんので、見たことがない人が多いのではないでしょうか。

来年は、この小さなアサガオたちをまとめて見られるようにしたいなと考えています。