失恋の傷心を癒すには、折り紙を折ってみると良い-と助言するのは、作詞家の秋元康さん。
女性からそういった相談を受ける秋元氏は、「失恋という事実を自分で納得するしかなく、自分を見つめる時間を持つことが必要」「答えは自分の中にある。でも、自分の時間をもつことにすごく不安になる。折り紙を無心で折れば自然と失恋から癒されるんです」とも。
私の若い頃(ここでは中学、高校時代)の話がしたくなった。中学時代は、物事をはっきり言い、よく手紙(日記に近いような)をよこしてくれた女の子と一時付き合っていた。その子は頭も良く、父親は地元の裁判所の裁判官だったと記憶している。詩を書いたり、かわいいイラストを描いたりすることが趣味の女の子で、つい私も釣られて返事の手紙を書いていた、というより書かされていた。
付き合ってたのは結局2、3ヶ月程度で、別れた理由は彼女に(片思いの)好きな子ができた-だった。彼女の口から別れようの言葉は聞かれず、松任谷由実(だったか荒井由実だったか)の、「雨のステーション」の心境とばかりに、得意の詩にしばらく距離をおきたい旨の内容だったのだろう、友達経由で手渡された。
手紙をもらった時には、由実の詩が何を意味するのかも分からず、後々彼女の態度を見て、あれは別れようというサインだったんだ、といつも自分よりも先に行動を起こし、大人びている彼女の性格に嫉妬したこともあった。
高校時代は野球一筋で勉強はできなかった。しかし、高校生活は自分なりに謳歌したと満足している。もともと走ることが得意な自分は、1,2年合同で走る校内の持久走大会(10km)で、2年連続2位と、高校で自慢できるのは唯一この程度であり、それを利用しての告白宣言を慣行した。
高校時代の憧れの女性、M子という名前だった。M子さんは放送部にいた。前々から今度の持久走大会で3位まで入賞すれば、放送部からインタビューが受けられる。その模様は昼食(昼休み)時に流される、との情報を得ていた。私がこの情報で燃えない訳がなかった。
そして、私は前年も2位の実績を引っ提げてと言えば多少オーバーではあるが、前の日は寝付けず、少し寝ても走っている夢ばかり見るなど眠りが浅く、プレッシャーを感じながら、大会の朝を迎えた。この日は食欲はなく、行きがけにオロナミンCとリポビタンDを一気に流し込んで、本番に臨んだ。
効くであろう栄養ドリンク。実はこれが裏目に出た。コースも折り返しを過ぎたところで突然の腹痛に悩まされた。そういえば朝通じがなかった。急にそれが襲ってきたのだった。どうしようもない下腹部の痛み、しかし、入賞してインタビューも受けたい。後ろからはヒタヒタと追走の足音が聞こえる。途中で歩いて楽になろうか、それともここで走るの止めて投げ出そうか・・・。
どうにか完走した。右のランニングシューズの紐はほどけ、それを直す時間さえも惜しく、緩んだ靴をも足の運びで調整しながら脱げることはなかった。それは器用な走りだったんだろうと今になって思う。
ゴール後、しばらくすると私の前に天使(M子さん)が現れた。放送部のインタビューである。月並みな質問、月並みな答え。最後に「どんなことを想像しながら走りましたか」。キターーーーーーー。この質問をどれだけ待っていたことか。
一呼吸置いてゆっくりと「実はM子さんのことを思いながら、ゴール目指しました。途中腹痛を起こし一時は走るの止めようとも思いましたが、ゴールでのインタビューを受けたくて」。勢い余って「ボクと付き合って下さい。返事は野球の練習後、M子さんの自宅で聞きます」と強引に。
この時はさすがに我を忘れていたと思う。完走したという達成感と、安堵感、入賞の喜びも加えて、テンションが上がっていたのだろう。今の自分からは想像もできない・・・。
練習が終わってM子さんの自宅に伺った。相手もすっきりしたかったのだろう。悩んだ挙句の答えだったとは思うが、こう切り出された。「YESかNOかで答えていい?」。「いいよ」。「気持ちはうれしいんですが、(しばらくして)NO」と。
持久走2位の喜びよりも、失恋したショックの方が大きかったことだけは今も鮮明に覚えている長い一日だった。
それから、お昼にインタビューの模様を放送する日がやってきた。「M子さんのことを思って走りました」。自分ながら最高の決めゼリフと、妙に自信あったのだが・・・。
見事カットされていた。体を張って勝ち取った入賞と、M子さんを愛する気持ちは誰にも負けないとの自負。相手には少し荷が重すぎたのかな。インタビューの模様は結局大幅にカットされていて、3位の時間よりもかなり短かった。
そうそう、折り紙の話。
「折り方を知っている人が知らない人に教えることで、恋人同士も家族ももっと親密になれる。失恋が、折り紙の奥深いコミュニケーション文化を知るきっかけになるのもいいじゃないですか」。
「ハイテク全盛の世の中で、折り紙のようなアナログな文化がずっと継承されてきているのはすごい」と秋元氏。まだまだ日本の文化も捨てたもんじゃない。
最近では男女の恋のもつれから、犯罪(ストーカーや殺人)にまで発展するケースは多く、折り紙程度では心の痛みは癒されないかもしれないが、必ずや時間が解決してくれることを信じて、世の中の片思いの独身男女よ、冬の長い夜にじっくり折り紙に興じてみてはいかがかな、心も頭も空っぽにする時間を設けて・・・。
女性からそういった相談を受ける秋元氏は、「失恋という事実を自分で納得するしかなく、自分を見つめる時間を持つことが必要」「答えは自分の中にある。でも、自分の時間をもつことにすごく不安になる。折り紙を無心で折れば自然と失恋から癒されるんです」とも。
私の若い頃(ここでは中学、高校時代)の話がしたくなった。中学時代は、物事をはっきり言い、よく手紙(日記に近いような)をよこしてくれた女の子と一時付き合っていた。その子は頭も良く、父親は地元の裁判所の裁判官だったと記憶している。詩を書いたり、かわいいイラストを描いたりすることが趣味の女の子で、つい私も釣られて返事の手紙を書いていた、というより書かされていた。
付き合ってたのは結局2、3ヶ月程度で、別れた理由は彼女に(片思いの)好きな子ができた-だった。彼女の口から別れようの言葉は聞かれず、松任谷由実(だったか荒井由実だったか)の、「雨のステーション」の心境とばかりに、得意の詩にしばらく距離をおきたい旨の内容だったのだろう、友達経由で手渡された。
手紙をもらった時には、由実の詩が何を意味するのかも分からず、後々彼女の態度を見て、あれは別れようというサインだったんだ、といつも自分よりも先に行動を起こし、大人びている彼女の性格に嫉妬したこともあった。
高校時代は野球一筋で勉強はできなかった。しかし、高校生活は自分なりに謳歌したと満足している。もともと走ることが得意な自分は、1,2年合同で走る校内の持久走大会(10km)で、2年連続2位と、高校で自慢できるのは唯一この程度であり、それを利用しての告白宣言を慣行した。
高校時代の憧れの女性、M子という名前だった。M子さんは放送部にいた。前々から今度の持久走大会で3位まで入賞すれば、放送部からインタビューが受けられる。その模様は昼食(昼休み)時に流される、との情報を得ていた。私がこの情報で燃えない訳がなかった。
そして、私は前年も2位の実績を引っ提げてと言えば多少オーバーではあるが、前の日は寝付けず、少し寝ても走っている夢ばかり見るなど眠りが浅く、プレッシャーを感じながら、大会の朝を迎えた。この日は食欲はなく、行きがけにオロナミンCとリポビタンDを一気に流し込んで、本番に臨んだ。
効くであろう栄養ドリンク。実はこれが裏目に出た。コースも折り返しを過ぎたところで突然の腹痛に悩まされた。そういえば朝通じがなかった。急にそれが襲ってきたのだった。どうしようもない下腹部の痛み、しかし、入賞してインタビューも受けたい。後ろからはヒタヒタと追走の足音が聞こえる。途中で歩いて楽になろうか、それともここで走るの止めて投げ出そうか・・・。
どうにか完走した。右のランニングシューズの紐はほどけ、それを直す時間さえも惜しく、緩んだ靴をも足の運びで調整しながら脱げることはなかった。それは器用な走りだったんだろうと今になって思う。
ゴール後、しばらくすると私の前に天使(M子さん)が現れた。放送部のインタビューである。月並みな質問、月並みな答え。最後に「どんなことを想像しながら走りましたか」。キターーーーーーー。この質問をどれだけ待っていたことか。
一呼吸置いてゆっくりと「実はM子さんのことを思いながら、ゴール目指しました。途中腹痛を起こし一時は走るの止めようとも思いましたが、ゴールでのインタビューを受けたくて」。勢い余って「ボクと付き合って下さい。返事は野球の練習後、M子さんの自宅で聞きます」と強引に。
この時はさすがに我を忘れていたと思う。完走したという達成感と、安堵感、入賞の喜びも加えて、テンションが上がっていたのだろう。今の自分からは想像もできない・・・。
練習が終わってM子さんの自宅に伺った。相手もすっきりしたかったのだろう。悩んだ挙句の答えだったとは思うが、こう切り出された。「YESかNOかで答えていい?」。「いいよ」。「気持ちはうれしいんですが、(しばらくして)NO」と。
持久走2位の喜びよりも、失恋したショックの方が大きかったことだけは今も鮮明に覚えている長い一日だった。
それから、お昼にインタビューの模様を放送する日がやってきた。「M子さんのことを思って走りました」。自分ながら最高の決めゼリフと、妙に自信あったのだが・・・。
見事カットされていた。体を張って勝ち取った入賞と、M子さんを愛する気持ちは誰にも負けないとの自負。相手には少し荷が重すぎたのかな。インタビューの模様は結局大幅にカットされていて、3位の時間よりもかなり短かった。
そうそう、折り紙の話。
「折り方を知っている人が知らない人に教えることで、恋人同士も家族ももっと親密になれる。失恋が、折り紙の奥深いコミュニケーション文化を知るきっかけになるのもいいじゃないですか」。
「ハイテク全盛の世の中で、折り紙のようなアナログな文化がずっと継承されてきているのはすごい」と秋元氏。まだまだ日本の文化も捨てたもんじゃない。
最近では男女の恋のもつれから、犯罪(ストーカーや殺人)にまで発展するケースは多く、折り紙程度では心の痛みは癒されないかもしれないが、必ずや時間が解決してくれることを信じて、世の中の片思いの独身男女よ、冬の長い夜にじっくり折り紙に興じてみてはいかがかな、心も頭も空っぽにする時間を設けて・・・。
それにしても、高校生のウゴさんは、凄すぎ!!!
M子さんにとってもそれは、嬉しい思い出になってるのでは、
「こ~ゆう人がいたのよ~~~」とか言って
でも、高校生の時っていいでごじゃるね♪♪♪
デコは、自転車の後ろに乗って二人乗りしたのが
いい思い出でごじゃるね~~~~♫♪♬
それは、そ~と折り紙の動画スゴイでごじゃるね!!!
(内容そのものってより、こりがウゴメク・・・!のことだってことに)
しかし、読みながら「もちろん、その部分は放送カットっすね」って思ったっすのに、
そりが流れると思って待ってるところが
ウゴメク・・・!はスゴイっす。
おいらだったら、恥ずかしいっすから、
絶対流さないでね!って口止めしちゃうと思うっす。
エライっす。
恋愛については結構真っ直ぐな性格なものですから、「これだ」と思ったら吉日。積極的というよりも単細胞なのかも・・・。
折り紙で検索したら、面白いのがありましたから、貼り付けてみました。他の動画探してたんですが、いいのがなくて。ちょっとリアルですよね。
自分で撮った画像(動画)が貼り付けられるようになったら、恐らくホッシャン、トモヤさんの域を越えるかもしれませんね。
ホッシャン、塾長のところで何か謙虚になってたっすが、何かあったんすか。
ウゴさんのことが以前よりもっと身近に感じられます。
私の恋愛話はまだまだ引っ張りますけど、結末は・・・青春っす!
みなさん、高校時代にすてきな恋をしているんですねえ。
ゴジ健さんもウゴメクさん、それから、塾長さんも。
ボネットには、何もなかったなあ。
あ~あ。
私もゴジ健さんのブログにしっかり刺激されてました。
しかし、私は高校時代が一番好きでした。
>ゴジ健さんもウゴメクさん、それから、塾長さんも。
私の名前は外してください。
本当にヤバいっす、こんな素晴らしき若者達と同列にはさせてもらえません。