江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

【170】 続/カウント・ベイシーとの共演のこと 

2006年01月18日 | 続・江利チエミ(初期記事・後編)

1963年・昭和38年6月8日午後3時~
カウントベイシー楽団初来日時のサヨナラ公演が、
          新宿・厚生年金大ホールで行われました。
 江利チエミ & カウントベーシー  
    ジミー・ウィザースプーン & 原信夫とシャープス&フラッツ  
     --->豪華なジョイントコンサートの形での公演でした。

司会は(ダークダックスさんの育ての親でもあった)小島正雄さん。
我が愛はここに/キャリオカのチエミさんの歌唱が終わったときに、「日本の歌手がカウントベイシーと共演できたなんて、本当に夢のようだ」...と感想を漏らします。
また、チエミさんも1曲目を歌い終わってすぐ、カウントベイシーに向かって「サンキュー・ベリ-・マッチ!!」と声をかけます。
この様子は、CD/メモリアルシリーズ「チエミ・ジャズを歌う」に曲は収録されていますが、残念ながら司会の様子や曲の間のやりとりははいっていません。

※前章に掲示した、KZ28A-469 江利チエミ&カウント・ベイシー のLPにその場面が収録されています。 クレジットにある収録曲/プレイヤーは以下の通りです。

1.Riding Easy 2.Pink Champagne 3.Lover Come Back to Me 4.Mad Pie 5.Love is Here to Stay 6.Carioca 7.One O'Clock Jump 8.Introduction 9.Ol' Man River

原信夫とシャープス&フラッツ (1-3,7)
森川周三:trumpet; 福島照之:trumpet; 篠原国利:trumpet; 佐波博:trumpet;
谷山忠男:trombone; 片岡輝彦:trombone; 越智治夫:trombone; 鈴木弘:trombone;
原信夫:tenor sax; 前川元:alto sax; 谷口和典:tenor sax; 五十嵐明要:alto sax;
中山進治:baritone sax; 竹内弘:bass; 大西修:piano; 武藤敏文:drums;
Jimmy Witherspoon:vocal (2,3)

Count Basie and his Orchestra (4-7,9)
Flip Ricardo,trumpet; Don Reader,trumpet; Sonny Cohn,trumpet; Al Aarons,trumpet Henry Coker,trombone; Grover Mitchell,trombone; Benny Powell,trombone
Marshall Royal,sax; Frank Wess,sax; Eric Dixon,sax; Frank Foster,sax;
Charlie Fawlkes,sax Count Basie,piano; Freddy Green,guitar; Buddy Catlett,bass;
Sonny Payne,drums
この「日米夢の競演」のベイシー側のボーカルが江利チエミさんだったのです(5,6)。


ジミー・ウィザースプーン
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>味わい深さを持った声でウィザースプーンは40年代に数多くのヒットを放った。そのブルーズは「失うことに疲れ果てた男の歌」といった色合いを帯びていて、たしかに彼は吠えるように歌うのだが、それは声を潜めた咆哮といった雰囲気だった。そういった全盛期が過ぎ、50年代半ばごろにはもう姿を消してしまったと思われていた彼は、しかししばらくすると、ベン・ウェブスターやリチャード グルーヴ ホルムズ、バック・クレイトンといったジャズ界をリードするアーティストたちと共演するようになる。その結果、彼の音楽はさらに輝きを増し、評価も人気も甦った。ステージでのウィザースプーンの演奏ぶりはきわめてパワフルなもので、長いソロのあいだ、たとえ寝転がっていても、その存在が強烈に感じさせるほどのものだった。文字どおりソウルにあふれた音楽を歌いつづけた彼は、長く咽喉癌と闘ったのち、97年、その魂を我々に残して他界した。

      


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