江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ 江利チエミ公演の脇を固めた名優たち 重山規子さん/水野哲さん...

2006年10月09日 | 江利チエミ(続編)

この画像も前掲の「鼻のお六」のパンフレットからのものです。
男性二人は言わずと知れた「中野ブラザースさん」です。
江利チエミショウではダンスで、またお芝居でも「俳優」として、脇をしっかりと固めていた「江利チエミ公演にはなくてはならない存在」でした。

女性で「ショウでは踊り」「芝居では脇役」を固めていた方・・・といえば、私の印象に強く残っているのは重山規子さん(中野さんの上の写真)と大西睦美さん(コマ・ミュージカルチーム出身)です

重山規子さんといえば、百万弗の脚線美!
 団令子さん、中島そのみさんとともに「映画/お姐ちゃんシリーズ」でも活躍されましたが、元々日劇ダンシングチーム出身です。
HP「昭和レビュー狂時代」さんに一番詳しく記述があると思います。
◆現役当時の写真も こちら に掲載されています。
◆「重山規子さんで検索してヒットする記事」は ここ をクリックすると一覧に表示されます。

昭和42年~43年/NET連続ドラマ「おせん捕物帳」といった主演作品もありました。
踊れて芝居ができて・・・ 残念ながら映画隆盛期以降は「彼女の本領発揮できる場所」がなかなか少なかったようにも思われます。
(ここ10年ほどの消息がつかめないように思うのですが・・・お元気なのか??)

洋舞も日舞もこなせる、特に洋舞での長い手足での「おおきな踊り」が印象的でした。
50年/サザエさんの舞台では、山中老人の奥様(山中鮎子)役でコミカルな演技を。
51年/鼻のお六では、出雲の阿蟹(おくにの偽者/紀勢丸の船上で船客の前で舞踊を披露します。)と、丁字屋の内儀/お才を演じました。
そして、52年/女忠臣蔵では瑤泉院/阿九里を演じました。フィナーレでは中野ブラザース、大西睦美さんと「太刀舞い」を演じました。(この太刀舞いのあと、江利チエミさんが登場し、奴さん--->新土佐節--->かっぽれ で、グランドフィナーレとなりました。)

    昭和50年12月「サザエさん」の舞台、タラちゃん誕生の場面(画像はTさんよりお借りしました。)
山中老人(曾我廼家五郎八さん)の隣、この画像の向かって左端が重山さんです。
その下で「ズッコケてる」のは、名子役/カツオを演じた「水野哲」」さん。
ちなみに右端からフネ/清川虹子さん、少女ひとりおいてサザエ/チエミさん、マスオ/大野しげひささん、ワカメ/瀬島充貴さん。

  コマの舞台...江利チエミショウ/民謡を歌う場面。

画像が残っていないのですが、この50年12月の「サザエさん」には「劇中劇」がありました。
「恋女房染分手綱」・・・
こいにょうぼうそめわけたづな... 一般的には「重の井の子別れ」と呼ばれる「歌舞伎」の演目です。

>幼い姫【ひめ】の乳母【うば】である重の井が、再会した自分の息子三吉【さんきち】との別れを悲しむ「重の井子別れ」という場面が上演されます。嫁入り【よめいり】当日、姫は両親と別れるのがつらいため機嫌【きげん】が悪くなりなす。姫の機嫌をとるために、まだ子どもの馬子【まご】三吉がよばれます。三吉は、実は重の井の別れた夫との間に生まれた息子でした。重の井はそのことに気付きましたが、大名の姫の乳母という立場から自分が母親だと名乗ることが出来ず、泣く泣く三吉と別れます。
 
この「歌舞伎(もとは文楽)の有名な出し物」をパロディで、重の井/清川虹子、三吉/重山規子、調姫/佐々十郎、弥惣/関啓六・・・といった芸達者たちが演じました。

重山さんといえばこの舞台の2~3年前に「強盗に襲われる」という事件がありました。
「暗い室内でドキドキしながら相手と向かい合ったの。必死になって相手の呼吸を計ったワ。呼吸を計ると相手の動きが読めるのよね。踊りをやってよかったと、つくづくあのとき思ったワ。」と会見していました。

※水野哲さん...
昭和39年9月生まれ・・・
初舞台は帝劇の「王様と私」、以後テレビで「鞍馬天狗」の杉作、「ありがとう」のマー坊ちゃま、NHK大河ドラマの「風と雲と虹と」では平将門の幼年時代を演じる...など、劇団若草のトップ子役でした。
チエミさんとの共演は46年芸術祭優秀賞を受賞した「白狐の恋」から。
現在はミュージシャンとして活躍!なんとこのブログの読者でもあります。
哲さんのブログは ここ です。

この舞台の想い出を水野さんから頂戴した記事は ここ
こちらにも関連記事があります。

※曾我廼家五郎八さん
藤山寛美さんの除名騒ぎのころ、松竹新喜劇を退団したベテラン喜劇俳優。曾我廼家明蝶と並ぶ重鎮。芸能生活のスタートは喜劇ではなく「新国劇」だったそうです。











最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい (twig)
2006-10-09 14:36:10
懐かしいですね。

踊りに華があって、ほんとにすごい長さの足で。



これも懐かしいハリウッド女優のアン・マーグレットが来日したときに、是非と日劇を訪れたときの様子が映画雑誌に載っていたのを思い出しました。稽古場にはいったアンを歓迎して、彼女の主演映画「ラスベガス万歳」がながれると、重山規子さんがおかっぱ頭にだぼっとした大きめなニットにタイツ姿で踊り出し、それにあわせてアンも一緒に踊ったという記事でした。



チエミさんの舞台では、名脇役として常連の女優さんでしたね。今どうされているのでしょう?

中野ブラザーズや重山さんのような、正当派のダンサーの方々の活躍の場ばないのは寂しいですね。

中野の、あのエレガントなタップは誰にも真似できません。すごいアクロバティックなダンスをやる人はいても、品のいいダンスをやる人はいなですね。

チエミさんもタップは大変上手でしたものね。
返信する
今晩「テレビ東京系」で・・・ (う--でぶ)
2006-10-09 18:15:21
20:54---->9:54

「豪腕!コーチング!!/カイヤvs女優さくらタップダンス大熱戦」...この「さくら」側のコーチが中野ブラザースさんです。

前回もご兄弟で出演されましたが、今回も...

久々に勇姿を拝見できそうです。



品のいい、大人のエンターティメント...って、ホントあるようでない...ですよね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。