江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

【249】 沢島忠監督は語る...(1)

2006年04月01日 | 続・江利チエミ(初期記事・後編)
沢島忠 著/ 沢島忠全仕事・ボンゆっくり落ちやいね を入手。
この本から「弥治喜多道中」「おしどり千両傘」について掲載されている箇所より抜粋、ご紹介いたします。

沢島忠さんとは...東映の黄金期の監督です。
作品には...
巨人軍物語 進め!! 栄光へ(1977)
幻の殺意(1971)
女の花道(1971)
新選組(1969)
ボルネオ大将 赤道に賭ける(1969)
北穂高絶唱(1968)
のれん一代 女侠(1966)
冒険大活劇 黄金の盗賊(1966)
小判鮫 お役者仁義(1966)
いれずみ判官(1965)
股旅 三人やくざ(1965)
新蛇姫様 お島千太郎(1965)
人生劇場 新・飛車角(1964)
間諜(1964)
人生劇場 飛車角(1963)
一心太助 男一匹道中記(1963)
おかしな奴(1963)
おれは侍だ 命を賭ける三人(1963)
ひばり・チエミのおしどり千両傘(1963)
人生劇場 続 飛車角(1963)
美男の顔役(1962)
サラリーマン一心太助(1962)
酔いどれ無双剣(1962)
ひばり・チエミの弥次喜多道中(1962)
富士に立つ若武者(1961)
白馬城の花嫁(1961)
若さま侍捕物帳 黒い椿(1961)
水戸黄門 助さん格さん大暴れ(1961)
家光と彦左と一心太助(1961)
右門捕物帖 地獄の風車(1960)
海賊八幡船(1960)
暴れん坊兄弟(1960)
ひばりの森の石松(1960)
森の石松鬼より恐い(1960)
殿さま弥次喜多(1960)
江戸っ子判官とふり袖小僧(1959)
お染久松 そよ風日傘(1959)
殿さま弥次喜多 捕物道中(1959)
一心太助 男の中の男一匹(1959)
右門捕物帖 片眼の狼(1959)
お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷(1959)
一心太助 天下の一大事(1958)
ひばり捕物帖 かんざし小判(1958)
江戸の名物男 一心太助(1958)
若さま侍捕物帳 紅鶴屋敷(1958)
殿さま弥次喜多 怪談道中(1958)
若君千両傘(1958)
忍術御前試合(1957)  ...と、美空ひばりさんがらみのものが多い方で、1964年からは商業演劇(美空ひばり特別公演...)の脚本・演出をてがけた方です。

「ひばり・チエミの弥次喜多道中(1962)」
♪車がないから歩いて行こう!...のテーマ曲の最初のフレーズは沢島監督の作だそうです。
著書から「ひばり・チエミ」の部分を引用します。

>僕は大好きなんです。二人が競っているから、余計そうなる。「もうとにかくお嬢と一緒だったらどんなにしても私は負ける」って、負けず嫌い同士だから仲良くやってるようで演技に火花が散っている。
>きき手:完全に対等ですからね。
>だって対等に撮っていかなきゃならない。それは、こっちも、そのようにキャメラを持っていくし。・・・
 負けず嫌いでね。二人とも、ひばりが出たらチエミがこういくと二人が負けず劣らずやる。そこが監督の狙いどころ。やっぱり二人がいたから出来たんです。

   ※次の章では翌年の「ひばり・チエミのおしどり千両傘(1963) 」を掲載します。

ひばり・チエミの弥次喜多道中(1962)...この内容をgoo映画から引用します。

キャスト(役名)
美空ひばり (お君)
江利チエミ (おとし)
千秋実 (片山軍次兵衛)
花房錦一 (三太)
堺駿二 (六助)
山形勲 (和泉屋多左衛門)
田中春男 (清十郎)
加賀邦男 (地獄の熊吉)
河野秋武 (神楽の勘次)
堺駿二 (五助)
夢路いとし (一助)
喜味こいし (二平)
中村時之介 (南町奉行)
中村錦司 (辰五郎)
大丸巌 (玄七)
片岡半蔵 (源蔵)
尾上華丈 (半次)
東千代之介 (法界坊)
東千代之介 (秋月七之丞)

スタッフ
監督 : 沢島忠
脚本 : 鷹沢和善 / 高島貞治
企画 : 栄井賢 / 神戸由美
撮影 : 山岸長樹
音楽 : 米山正夫
美術 : 鈴木孝俊
編集 : 宮本信太郎
録音 : 平太郎
スチール : 杉本昭三
照明 : 安田与一

あらすじ
チャキチャキの下町娘、お君とおとしは芝居小屋の下足番だが、ひょんなことから、奈落に地獄の熊吉、三太、法界坊などの麻薬密売団が、巣喰っていると知った。折も折、南町奉行所与力片山軍次兵衛配下の手入れがあり、一網打尽となった一味の中に、まきぞえを喰ったお君とおとしがいた。法界坊こそは、密売団根絶を狙う南町奉行が放ったオトリで、実は筆頭与力秋月七之丞なのだ。法界坊は更に捜査をつづけるため熊吉を欺いて破牢を図った。お君とおとしは民間協力の表彰状を貰ったが、密売団と関係のある者は雇っておけないと、小屋をクビになった。世の中の矛盾に愛想をつかした二人は奮起一番、名も弥次郎兵衛、喜多八と変えて、東海道を西へ。とある茶店で水割り酒に酔って大トラになったり、花嫁行列にオセンチになったり……。そんな二人と前後して、マーケットの拡張をはかる熊吉、三太、法界坊、それを尾行する軍次兵衛たちが行く。お君とおとしは街道はずれの古寺で密売団一味と再会、大立ち回わりの最中、軍次兵衛らが駆けつけて大さわぎ。その夜、三島の旅篭で、眠れぬお君とおとしは法界坊から「娘に返って江戸へ帰りなさい」と訓され、心のときめきを覚えるのであった。そんな二人に、東海道で評判の薬屋和泉屋多左衛門と番頭清十郎が、鎮静剤を与えた。お君とおとしが三日三晩も眠り続けたのは、和泉屋に眠り薬を盛られたからである。どうやら和泉屋も麻薬団と関係があるらしい。しかし、今のお君とおとしはそんなことには無頓着で、初恋の人へのつのる思いに胸を焦がしながら、法界坊の姿を追うのであった。そして、軍次兵衛や法界坊に協力麻薬密売団を捕えたことはいうまでもない。

フィナーレは、またまた下足番として勤める「角座」で、ひばり&チエミの「二人三番叟」の演舞で『終』。





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