韓国旅行③光州

２回だけでしたが全羅北道のお話しをいたしました。次はやはり全羅南道。最初は道庁所在地で広域市（日本の政令指定都市のようなもの）の一つである光州（クヮンジュ・광주)。

いわゆる光州事件の光州です。「砂時計」（今ＢＳでオンエア中みたいですね）という、韓国では平均４５％以上の驚異的な視聴率をとったドラマがありましてね、１９７０～８０年代の時代背景で、高校の同級生だった２人の男性が、１人は検事に１人はヤクザになるというお話なんです。最後はもの凄いことになるんですけれど、そこは省略します。

２年ぐらい前にＣＳテレビで放送していたのを、２４回シリーズのうちの何回かを録画して、置きっ放しになっていたのです。ところが昨年になってそれを引っ張り出して見ていたら、やはり全編見たくなりましてね、新大久保の韓国もの専門のお店に問いあわせてみたところ、ＤＶＤがあると言うので取り寄せて見てみたのです。

このドラマの中で光州事件の様子が生々しく取り上げられています。役者さんたちが演じている部分と当事の実際のフィルムとを、交錯させるようにして編集しています。私はそのシーンを見ていて涙が止まりませんでした。というより声をあげて泣いていたと思います。一般の市民が次々と犠牲になっていってるんです。本当に多くの傷を残した出来事であったと思います。

その光州なのですが、２回行っています。ただ２回とも「砂時計」のそのシーンを見るよりは前のことでしたので、何か申し訳ないようなのですが光州事件に対する認識があまりなくて、事件を遺している場所には行っていないんです。光州事件という名前だけはもちろん知っていたんですがね。次に行く機会があればぜひとも、と考えています。

最初に行ったのはもうずいぶん前の事になりますので、あまり覚えていません。ただ「広域市にしては何かひなびた街だなあ」という印象だけ残っています。なんの目的で行ったのかということさえはっきり覚えていません。次回書こうと思っている、木浦へ行った帰りに立ち寄ったのかも知れません。

で、２年前の夏に再び行きました。今度は目的がありましてね、地下鉄が出来たということを知ったので、乗ってみたいと思ったのです。この時は釜山から入りましたのでね、釜山の地下鉄一号線で高速バスターミナルまで行って、光州行きのバスに乗ります。釜山から光州までは約４時間です。光州の高速バスターミナルから光州駅に行ったのですが、前回訪れた時と違って駅舎がすっかり新しくなっていました。



とりあえず駅前の食堂で腹ごしらえです。全州のことを「韓国で一番おいしい」と書きましたが、全羅道（全羅北道と全羅南道は元々は一つだったので、一緒にしてこう呼ぶ時もある）全体が「食の全羅道」などとも言われ、おいしい地方です。一つの特徴として、副食が多いということが言えます。韓国の食堂では必ずキムチとかいろんな小皿が付いてきます。日本みたいに別料金ではありません。全羅道ではこの小皿が多いんですよ。ちなみにこの食堂では１０皿でした。

さて地下鉄だ、と思って店を出ました。というか頭の中で勝手に、地下鉄は光州駅前から出ているって作り上げていたんです。けれど駅前の広場をいくら見わたしてもそれらしきものはありません。結局わかったことは、地下鉄路線は国鉄の光州駅からは離れたところをはしっているということでした。
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で、地下鉄の駅に行って販売機でキップを買ったら、こんなのが出てきました。



普通券って書いてあります。金属製だったかな。このコインのようなキップで自動改札を通ってホームに降りると、車両がやってきました。（私の写真ではありません。運転手さんいないけど深く追求しないで下さい。）



やっぱり最近出来たものであるだけあってきれいです。そして小さくてかわいらしい。乗って座ってみると、前の座席に座っている人の足と自分の足をくっつけることが出来そうです。



日本で言うと都営大江戸線、っていう感じでしたね。

この地下鉄路線は、光州駅からは離れているんですが、松汀里（ソンヂョンニ）という国鉄の駅とは隣接していましてね、そこの駅で降りて国鉄・湖南（ホナム）線で次の目的地に向かいました。



もう少し説明しますと、光州駅は韓国の幹線鉄道である湖南線ではなく支線になってしまうわけでして、松汀里（ソンジヂョンニ）駅は湖南線ですので、光州駅よりもこちらの駅のほうが便がいいのかもしれません。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

追記　コメント欄見ていただくとわかりますが、上記の「この地下鉄路線は、光州駅からは離れているんですが」以下の文間違っています。どう訂正するか検討中ですので悪しからず。ブログ主。