エンディミオン【Penhaligon's】

夏と秋、ふたつの季節が重なる９月が終わるね。

ちょっと前の暑さも忘れてしまうくらいググッと空気が澄んできて同じ家におるのにヒョイと風に乗って別のところに来たようや。あはは。

そして漸く、自分の誕生月がやってくるとワクワクしながらカレンダーをめくるコームス。ボクくらいになると友人たちと「１年って早いねぇ」なんてシミジミ言葉を交わすのが常だが、まだ彼にはやっと巡ってきたという新鮮さがあるんやろな。

何を想って、何に期待を膨らませめくっているんやろ？

１年は１２ヶ月。チクタク、チクタク…時計の表示も１２。たまたまネットで見つけたのだが、自分の年齢を３で割って、時刻になぞらえるという面白い考え方があるそうな。２４の３倍が７２という平均寿命に近い値になるので、こういう計算になるんやって。文系には思いつかん考え方やな( ´艸｀)

ボクもまだ３８やけど、１０月末に３９になる。ということは、、、ジャスト１３。昼休みが終わって、さてあと半日頑張りますか！ってとこ。

そうか、えらい年寄りになってしまう気がしていたけれどまだまだ陽は高くバリバリに動ける時間帯なんやね。疲れただのブチブチ言うてる年齢ではないっちゅうことか。

コームスは、４．６６６６６６６６…四捨五入して４．７。ほぅ午前４時過ぎ！脳は目覚めにむけて、ぼちぼち活性しはじめるけれど、まだグッスリ眠っている時間帯や。

随分と生意気なことを言うようになったけれどクーカー可愛い寝顔で涎をたらしてるのね。ふふふ。

中々オモロイ人生時間の捉え方や。

そんな眠り猫？眠れる獅子？の彼の誕生月に花を添えられるよう用意した香りは、ペンハリガンのエンディミオン。

美しく強靭で豊かな王、エンディミオンが、月の女神アルテミジアに恋をし、永遠の命を得る代わりにアルテミジアの夢を見続けながら永遠の眠りにつくことを選んだ、というギリシャ神話にインスピレーションを受けて生まれた香り。

トップ：ラベンダー、マンダリン、ベルガモット、セージ

ミドル：ゼラニウム、コーヒーアブソリュート

ラスト：カルダモン、ナツメグ、インセンス、サンダルウッド、ムスク、ブラックペッパー、ベチバー、ミルラ、レザー、乳香

纏った瞬間は、星と月が輝く澄んだ夜空のように爽やかな柑橘が香るけれど、時間の経過と共に草木の呼吸のようにグーリンハーブとウッディが匂い立ち、香りにグッと深みが出てシルキーな印象に。カテゴリーとしてはオリエンタルになるみたいやけど濃いオリエンタルではなくライトな感じ。

寝た子は起こすな。あと少し経てばムクリ！と起きるやろう。

ちゃんと起きられるかな？

ボクはどうやって起きたんやろ？ついこの間まで寝ていたようにも思える…(。-ω-)zzz

昼下がりの人生、ちょっと昼寝もよろしおすなぁ。うはは。

テュベルーズクリミネル【Serge Lutens】

「迎えに来て♡」と言えば、スッ飛んでお迎えに来てくれる。

「それ美味しそうね♡」と言えば、ア～ンと御口に入れてくれる。

「もっと可愛かったらなぁ……(。-´ω`-）」と言えば、そんなことないでキミが１番！

彼氏ですか？いいえ、お父さんです！うははー。

でもぉ、でもぉ姫はご機嫌ナナメ。色気づいてきたからなのか、お洒落の秋やからなのか、あれやこれやと、おねだりが止まりません。

「大人は、いいなぁ。好きなものいっぱい買えて」

うーむ…そうでもないで。お父さんだって、やっと少し贅沢ができるようになったばかり。子供の頃から、ちょっと前までキミのように欲しいもんはようさんあって指をくわえてたんよ(*´σー｀)エヘヘ

　　　　　遊ぶお金がないっちゅう事は、まだ遊ぶ資格がないという事であ～る。

そらキミが欲しいものをホイホイって買うてあげられたらええけど、欲しいものなんてさ、これからもどんどん増えていくねんで。キリないやん。それにな、ホンマに今のキミにそれらが「必要」ならば願わなくてもゲットできるはず。中には手を伸ばさんといけないもんもあるけれど、必要なものの多くは、向こうからやってくる。

たまにサプライズで予期せぬ大物を手にすることができるけれど、そういう分不相応なものってスルッと手の平からこぼれ落ちてしまって結局のこらない。経験あるよな？お年玉で気が大きなって買うた福袋で大失敗したこと( ´艸｀)

そういうもんなんやって。

い～っぱいある欲しいものの中からちゃんとお母さんにひとつは買うてもらえるやろ？時には、お爺ちゃん＆お婆ちゃんにだって買うてもらえる。十分やないか。まだまだ色んなものを知って、色んなものに興味を魅かれる気持ちはよう分かる。

　　　　　　　　　　そやけど大半が見てる内が華なんやで～(｀w´*)y-~~~

納得いかんわな。もうオツムは憧れのものでいっぱいやから。とほほ。

普段めったに纏わない香りでも使って気分を変えてみよ。【 罪つくりな月下香 】という名のセルジュ・ルタンス「テュベルーズクリミネル」
チュベローズ、ヒヤシンス、ナツメグが作る夜の花園。

ううっ、やっぱトップのマウスウゥッシュのようなツーンとくるのがガツン！と衝撃を受けるね。クラクラしている内にヒヤシンスやジャスミンなどの花の青さが漂ってきて、やがて新内のチュベローズがクリーミィに香りだし多幸感と罪悪感が入り混じった甘美なる香りになる。ホッ。

元々チュベローズは好きやけど、これはお近づきになるに少し時間がかかった手ごわい香り。

子供に我慢させるのは、罪つくり？解消なし？親のエゴ？

今の時期は、色んなものに触れてもらいたいけれど、それはものを増やすということではなく、知ることで心を豊かにしてほしいのです。手に入らんかたと卑屈な精神は持たないでほしい。

大人だって正しい欲求をコントロールするのはむつしいんやもんね。

女心と秋の空で、すぐに忘れるんと思うが、真剣に考えてしまう親バカです(∀｀*)ゞイヤァ

海外ドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」シーズン４ 前篇

なんだかんだで、ヴァンパイア・ダイアリーズ　シーズン４です。少し間隔があいてしまって関心も薄れていたんやけど他に見たいもんがなかったから。あはは。

シーズン３でヒロイン・エレナはデーモンの血を飲んでいたおかげで死を逃れ、このシーズンからは彼女もヴァンパイアとして生きて行くこととなる。でも、彼女は葛藤に苦しむ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　欲望と自制

ヴァンパイアの性として生き血を吸いたい欲望。でもステファンのように動物の生き血で抑えられるかも…？甘かった、ドッペルゲンガーであった彼女は特殊で動物のも、輸血パックもカラダが受け付けず、フレッシュな生き血でなければ飢えてしまうヽ(；´Д｀)ノ

そこから沢山の葛藤地獄が始まる。

どうしたもんかね。正に現代に通じるテーマ。

欲望っちゅうのは、最初は小さな宝石のような希望やったのに人間の業が磨くことより、大きさを求め膨らんだもののよう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　人は欲深く打算的

足るを知るっちゅうんやろか。でも、この世界に生きていてホンマに"足る"だけで生きている人はどれくらい？

後悔をするのが中毒なんやって。例えば、酒呑んで次の日後悔してるならアル中の危険がある。毎日酒を呑んでも次の日「ああ、楽しかった！」と思えてたらまだセーフ。甘いもの食べて後悔するならそれはもう中毒。後悔と依存は深い関係があるんやね。

クラウスの妹であるレベッカがマットの幻覚にこう言われるシーンがあった…

「１０００年も生きてきて何度もやり直すチャンスはあったのに、今もまだ同じことを繰り返し愛を求めている。それは何故か？オマエにその資格がないからなんだよ。」

正確ではないけれど、こんなことを言うていた。彼女もまた欲望を満たそうと必死やった。

人間だって動物に比べたら長生きする。老化こそし体力など失うものもあるけれど、８０年もあれば自戒のチャンスはなんぼでもあるはず。自分が出来なくても、子孫には何か伝承は出来るはず。でも、歴史は繰り返される。難儀なこっちゃ。

まだ前篇ではあるけれど、ドラマよりもなんか深いところを読みすぎちゃった(*´σー｀)エヘヘ

欲望の発端ってなんやろ？憧れ？夢？

現代は、夢を持っているやつのほうが、なんの夢もないやつよりよっぽど良いとされてるやん。不満も矛盾も関係無い。だって、夢を持っているんだからって。

でもさ、現実は同じなんだよ。

今、何もやっていないことに変わりはない。

それなのに、いまの時代は強制的に夢を持たせようとし出したから、夢のないやつがそれを社会のせいにして、ナイフで刺しちゃったり奇怪な反動するでしょう。

夢なんて持たなくてええねん。

ってか持つか、持たないかの選択の自由がある。それに気付けたら「足る」を知れて、生きて行くのがラクになるんかも…しれないね。アハハン。

ジョンキーユ デ ニュイ【Tom Ford】

♫♪It's been a hard day's night
And I've been working like a dog
It's been a hard day's night
I should be sleeping like a log
But when I get home to you
I find the things that you do
Will make me feel alright

ボクは典型的な関西気質でイラチなんやけど、肉体労働者の割にガニャガニャ動き回るのが苦手。仕事は、ジックリ落ち着いてしたいタイプ。

そやけど発表会前はどうしても打ち合わせやら、衣装を借りにいったりと外に出やなあかんのですo(´□｀o)

昨日、電車に揺られて移動中、とんだ災難に…機嫌ようおんもを見ていたちびっ子がアンヨをバタバタ。

ほんだら勢い余ったのか靴が当たってミントグリーンのパンツが汚れたやないの。ちょっとぉ～。。。隣におるお母さんに当たったでと言うと、

　　　　　　　　　　　「子供のした事ですから」

ほら出た、お約束のその台詞。

「そういうのは本来こちらが、気遣いで言うべき言葉であって、そちらが言う言葉ではないでしょ。」

ほんだら、

「クリーニング代とか言って恐喝する気？」

(!?￣Д￣)゜Д゜)・д・) エェーッ!!

なんかこっちが悪者かいっ！？冷静になるべく大阪弁を抑えて話してるのに…どう言うたら通じるのか考えあぐねていると、

「これで良いんですよね？これで良いんですよね？」

といきなり、ちびっ子に往復ビンタ！？！？

「ちょ止めや！」

ちびっ子は泣き喚くし、母親はパニクって「「この子が全部悪いんでしょ!?」と半狂乱βακα_φ(゜∀゜ )アヒャ
発狂するだけ発狂して扉が開いたら、ちびっ子の手を引っ張ってダッシュで出ていった…なんなんアレ。あのヲンナが発狂しなければならん理由って何やねんな？こっちの気が狂うわ。

もう打ち合わせ場所に着く頃には＿ノ乙(、ン、)＿グッタリ

そやから外はキライ。

つか、あのちびっ子の将来が心配。女はすぐ感情的になるさかい難儀じゃ。

♫♪When I'm home everything seems to be right
When I'm home feeling you holding me tight, tight, yeah

受け取るもんだけ受け取り、もう教室に戻る元気も無く、直帰にしてこどもたちに癒してもらおうと、インターホンを押しても鳴らん！？頼んでおいた修理屋さんはこなかった？来てないよな。どうなっているのか問い合わせてみると、

「インターホン押したんですけど、出てこられなかったんで帰りました！」

おまえ！！依頼内容わかってる！？＿ノ乙(、ン、)＿グッタリ2

なんか仕事以外の事で振りまわされた１日。こんな日は、"魔性に姿を変えた水仙"トム　フォードのジョンキーユ　デ　ニュイの催淫作用で深い眠りにつきましょう。

トップ:シクラメン、ミモザ、アンゼリカシード、スミレの葉、ビターオレンジブロッサム

ミドル:水仙

ラスト:オリス、アンバー

ちょっとクールな水仙の香りが、静かにゆっくり匂い立つので、しっかり鼻に届く頃にトリップ！は大袈裟やけど寝る直前に纏わないと睡魔に襲われちゃう。

ほんま外に出ると色んなハプニングが起こるね。殺人事件がおきてもおかしない世の中。どうしてこうなったの？？？教えてちょーだい。

♫♪It's been a hard day's night
And I've been working like a dog
It's been a hard day's night
I should be sleeping like a log
But when I get home to you
I find the things that you do
Will make me feel alright
You know I feel alright
You know I feel alright

まだまだ修行を積まねば。うむ。



Today's song by The Beatles　"Hard Day's Night"

アイリス プリマ【Penhaligon’s】

今年、ボクの本命の香りは、このペンハリガンの「アイリス　プリマ」（以前、"イリスプリマ"って間違った記事UPしちゃったけどｗ）かもしれん。



トップ：ベルガモット、グリーンアンバー、ピンクペッパー

ミドル：アイリス アブソリュート、ジャスミンサンバック、ヘディオン、パラジソン

ラスト：レザー、バニラ、サンダルウッド、ベチバー、ベンゾイン

『フレッシュなシトラスは舞台のスポットライト下で優雅に舞うプリマバレリーナ、全体の中心となるアイリスはセンターステージ、ムスキーなレザーノートはトゥシューズ、サンダルウッドやベチバーなどは歴史ある劇場のリハーサルスタジオや廊下をイメージするなど、全体を通して素材をバレリーナの華麗な舞や軽快なタッチを表現』

パウダーノートのどこまでも夢を見させてくれるようなフローラルに、ふと現実に戻されるようなレザーノートが時折香り、舞台本番というよりは苦しいレッスンの中で見る憧れを香りにしたようで胸をキュン♡とさせる。

バレエ。

好きな人といると本当の自分でいられるというけれど…
ボクがあなたといるときは、本当の自分より少しよい自分やと思う。

それは無理をしたり嘘をついているというよりも、あなたといるときのボクは自分の中のわがままとか根気のなさとかそういうものが現れそうになっても
がんばって消そうと思う、よい自分でいたいとそう思う。

もちろん、怠惰だったりどうしようもないボクを見ても、あなたはそういうことだけでボクを判断したりしない。だから、ダラダラとだらしない自分を見せることもできるけれど、、、あなたの前でちゃんとしていたいと思う。

そしてそれはボクにとって気持ちがよい。

そういう気持ちを引き出してくれるあなたをスゴイと思う。本当の自分というより、一緒にいたりその人を思うことで、よい自分でいたいと思ったり、よい自分でいられるということが、ボクにとっての好きということなんやと思う。

そんなあなたを今は、子供たちが愛してくれて、たくさんの生徒たちも親しみを持ってくれている。

時にイヤっちゅうほどの孤独を思い知らされたけれど、あなたはボクを強くしてくれた。

「群れ」にあるということ、それ自体が人を優越させ、安定させ、ときに麻薬のような万能感を生む。そして人は時々、群れを外れている人に向かってそれを確かめ、群れの中にいることの快感を得たいと思う。

甘やかな連帯は、そういう、そこはかとないところで止めておくのが健やかさを保つ鍵であると知った２０代。

別に出会うのは、あなたでなくても良かったのかもしれない。

良縁？悪縁？腐れ縁？うはは。

ボクの望みは、ただ楽しく踊れること。

『夢が叶う』＝『成功』であれば、ボクの人生は早くに成功。でも、現実はそこでは、許してくれない。『夢が叶った』『成功した』後の方が、長い長い人生が待っていて苦しい事、辛い事など夢を追っていた頃よりしんどい思いをする。

夢が叶った後、色々あったけど、こうしてまだ寄り添ってくれているバレエ。

　　　　　　『成功』＝『夢が叶う』そして＝『シアワセに生きる』

ちょっぴりホロ苦いパウダリーフローラルの香りが、再確認させてくれた。




日本では、１１月６日一部先行（伊勢丹新宿本店、ヴァルカナイズ ロンドン、阪急うめだ本店、ペンハリガンオンラインストア）

　　　　　１１月２０日全国発売。

ラ フィン ドゥ モンド【Etat Libre d’Orange】

エタ・リーヴル・ド・ランジュから１０月に待望の新作「ラ　フィン　ドゥ　モンド」(゜∀゜ノノ゛パチパチパチパチ



この世の終わりなんてネーミングのフレグランスは、

ポップコーンアコード、キャロットシード、クミンシード、セサミ、マダガスカル　ブラックペッパー、フリージア、ハイチのベチバー、サンダルウッド、アンブレットアブソリュート、オリスアブソリュート、スティラックス、キャノンパウダーアコード。

キャノンパウダーアコードってのが気になるね。キャノン砲ドッカーン！☆彡

♫♪Hey, Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

香調はバルサミックウッディらしいけど、崩壊の香りってどんなんやろ？

　　　　　『まず臨終のことを習うて後に他事を習うべし』＠日蓮聖人

近年は、天災も多いせいかエンディングノートなんてのも密かなブームになっているようやけど、そういうのを書いている人たちでも大半は死を美化したり、現状の不貞を少しでも正当化しようとしているだけで本当の意味で死とは向き合っていないのだろうと思う。

ボクだってなんだかんだ言うても正直、死なんて分からんよ。身近な人たちが次々と幕を閉じてくのを見送っても分からん。

自分にも残された時間は、限りあるものだと覚悟はしているけれど、んじゃぁどうするのか、どういうことなのかってなるとサッパリ分からんです( ゜∀゜)アハハ八八ノヽノヽノヽノ ＼ / ＼/ ＼

地球終末説なんてのも定期的に更新されとる（更新するもんなのか？）けど最後に向けて何をするのか？もう考えるのも面倒臭いｗ

終わりから逆算していけば、果てしなく長いような人生も後悔を少なくできるんかもしれないが…多分、人はどんな生き方をしても後悔するんやろな。正解なんてないに等しいんやから。

♫♪So let it out and let it in, hey, Jude, begin
You're waiting for someone to perform with
And don't you know that it's just you, hey, Jude,
You'll do, the movement you need is on your shoulder

過去は色々有り過ぎて、未来に思いを馳せるには、ちょっと薄汚れちゃって、今を生きることで精一杯。きっと、この歳になってやっと地に足が着き落ちつけたってことなんやろな。

決して今が充足しているとかそんなんではないしブレまくってもいるんやけど過去は過去。未来は今次第でどうとでもなると割り切れている。

でもね、何も対処しないで心配ばかりしていると、よけい不幸を招くからやめたほうがええよ。周りの人を見てごらん。心配性の人ほど、次から次と不幸を招きよせているでしょ。

対処ってのは、後悔しないように頑張るとかそんなんちゃうで。

今は、これでええっちゅう覚悟をその時、その時、自分でするってこと。受け入れてしまえば心が騒ぐことも、乱れることもないの。

♫♪Hey, Jude, don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

ちょうど誕生月に発売されるこの香り。

これは是非ともBuyして、ちょっとこの世の果てにトリップしてみようか((o(´∀｀)o))ワクワク



Today's song by The Beatles "Hey Jude"

トム オブ フィンランド【Etat Libre d'Orange】

♫♪ひとり酒場で　飲む酒は
別れ涙の味がする
飲んで棄てたい　面影が
飲めばグラスに　また浮かぶ

その脈はとても規則正しく、きれいにトクントクンと打っているけれど、目の前の人は、目も開けない。なんの意識もない。

何も喋んない。

何も食べない。

自分で息すらできてない。

人工呼吸器の一定の吸気排気のリズムと、心電図モニター音と、たくさんの点滴がグルリと彼を囲んでいる。

その人は、ボクの身内でも、親友でもない。ただの一期一会。ただ互いの人生の通りすがり…やったはず。
ある日、玄関で倒れた。脳出血やったみたい。

１人暮らしで、家族はいなかった。地方から１人出てきて、兄弟からも絶縁されていた。何人かの友人は居たらしいが、人間いざとなればこんなご時世、厄介事は堪忍と言う事で、たまたま手帳に残っていたボクのアドレスに最後の連絡がきた。友情とも愛情とも違う変な絆。

やっと連絡先を見つけて連絡を取った親族の方たちは「いやぁ…あの…」と何度も繰り返しながら、とどのつまりは「死んだら、連絡くれ」ということを言った。

♫♪酒よこころが　あるならば
胸の悩みを　消してくれ
酔えば悲しく　なる酒を
飲んで泣くのも　恋のため

可哀想とは、思わなかった。

人生のその瞬間だけを見て、ドラマのように「可哀想。。。」とは思わなくなってしまった。
ホンマに色々な人生が人にはあって。長い長い色んな積み重ねの中で今、その言葉があるってことを、いっぱい見てきたから。

仕方ないね。

脈は正常。
呼吸は一定。
…でも植物状態。

生きてても、死んでても、どうでもいい人。

元気な時は、沢山の人に囲まれ賑やかやったのに今は、ひとり静かにモニターのピッ…ピッ…だけ。あなたが常に求めていた自由ってこれかい！？

この人は、生きているんやろうか。
この人は、死んでいるんやないか？
もうほとんど死んでいるんやないか！？

命ってのは何で、この人は何で。もう分からん。

人間らしくないよね。機械につながれて、点滴チューブに囲まれて、ただ延命されてる。しかも誰一人、「この人を助けて」って人も居らんわけで…。

でもね、これで３回目の訪問やけど、まるで生きているかのように顔色が違ったり、少しヒゲが伸びていたりしてるんよ。

どんだけ機械に囲まれようとも、管に繋がれようとも、この人を、人間らしくないなんて思えたことホンマは一度もない。わかっていても、目の当たりにすると脳死は人の死だなんて思えない。

生きているとしか思えない。

意識がないことなんて大したことないくらい、今ここにある命が圧倒的すぎて。

若かりし日は、人間らしく生きるとは！？人間として死にたい！なんて互いに語り合うていたけれど、人間なんて、どう生きたって、人間らしくしかならないわけで…クソッ。

五感になら何か届くかなと思い毎回、訪れた印に耳たぶへほんのちょっとパウダリーレザーの香りを残している。花なんか飾っても喜ぶような人ちゃうからね。

エタ・リーヴル・ド・ランジュのトム オブ フィンランド。

トップ：アルデハイド、レモン

ミドル：バーチ・リーブス、パイン(松)、サフラニン、ペッパー、サイプレス、ガルバナム、ゼラニウム

ラスト：バニラ、トンカビーンズ、オリス、ベチバー、パイロジェネド・スティラックス、スウェード、ムスク、グレイアンバー

こちらまともに纏うとゲイ特有の粘り気のようにクドく香り続けて胸やけを起こすんやけど、ほんの少～しやったらアクセントのように香りセクシー。なので中々減らず、ええ機会。うはは。

♫♪ひとりぽっちが　好きだよ…と
言った心の　裏で泣く
好きで添えない　人の世を
泣いて怨んで　夜が更ける

脳死という問題があり。延命という問題がありーの。死待ちの医療と言われたり、枯れ木に水と言われたり。でも、今、その命の目の前に立ったとき、何も正解の分からない自分が居る。

何のために通っているんやろ？？？

ただもう、命があるってことがすごい。問答無用に。命がすごい。そこに引き寄せられている。自分以外は、みんなバカだクズだと蔑んでたこの世界に未練はあるの？いやホンマはすごく好きだったんだよね。

何故ボクのアドレスなんか残してたん？そんなこともうどうでもいいか。でもまた会いにくるからね。あと何回？主治医の先生の話では、投薬はしてないそうやからお迎えもそう遠くはないやろ。

再会ってのは、色んなカタチがあるもんや。

生きて何かを学んでいく事は、同時に何かを失いやがて死んでいくこと…なのか。



Today's song by 美空ひばり　"悲しい酒"

プラム ジャポネ【Tom Ford】

♫♪When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom,
"Let it be."

昨夜は、少し湿り気を帯びていたけれど少し強い秋の夜風が吹いていた。

♫♪And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom,
Let it be

ならば、ちょっと趣のある香りでも…トム　フォードのプラム ジェポネ。

サフラン、ラオスのシナモン皮、エバーラスティング フラワー（ドライ フラワー）、サワラ サイプレス（ヒノキ科）によってエキゾティックなアジアを、続いて酸味とダークなニュアンスを感じる梅。プラム リカー、ツバキ、稀少なアガーウッドと溶けあい官能的に酔いしれ、アンバー、ラオスのベンゾイン、バルサムモミ（樹液）、ヴァニラ アブソルートがそっと支えてくれる。

梅の香りかと言えばちょっと違うけれど、シナモン＆サフランの爽やかなトップからミドルへの流れが東洋らしくプラムのリキュールのように甘酸っぱさを漂わせながら椿のたおやかなフラワーノートが咲き乱れる。艶やか。

♫♪Let it be...
Let it be...
Let it be...

艶やかなのに不思議と落ち着きを感じる香りに包まれ、先日墓参りで弟に言われた言葉を反芻。「目、キレイになったじゃん」やって。

どうって言葉やないけれど、お互いひとり立ちしてからは、意識してたわけではないけれど、よそ行きの言葉しか交してなかった。母が居らんくなってからはもっとね。

そやから、そんな言葉をかけれて、ちょっと戸惑ったわ(∀｀*)ゞイヤァ

もう彼にとってボクは戸籍上の兄でしかなく、彼の世界には足を踏み入れる、入れさしてもらえるなんて思ってなかったからさ…。

♫♪And when the night is cloudy,
There is still a light that shines on me,
Shine on until tomorrow,
Let it be

自慢の兄でもないし、それでよかったんやけど、その何気ない言葉がふ～っと昔の兄弟に一瞬戻れたようで、彼の目に映ったんやって嬉しかったんだ。あはは。

♫♪I wake up to the sound of music
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom,
"Let it be."

そのまま…そのまま…。

いろんな負い目もあって、なるべく出しゃばらずいたけれど、これでよかったんかな。

♫♪Let it be
Let it be
Let it be

There will be an answer：
Let it be

このままでいいんや…少し気がラクになったよ。これkらも好きにさしてもらいまっさ！←それはちょっと違うゾ

いやまてよ。。。あいつが兄ちゃんとくる時は、ロクなことがなかった。来月、第２子の誕生を控え何か………(((( ；゜Д゜)))ガクガクブルブル

考え過ぎやな。あはは。

そのまま、そのまま。空周りが少なくなったと感じる秋でございます。



Today's song by The Beatles "Let It Be"

ワールドピース【LUSH JP】

♫♪Help, I need somebody,
Help, not just anybody,
Help, you know I need someone, help!

暑さが戻って来てしまったけれど、昨日はお彼岸のお墓参りへGO!

戸締りをして階段をおりるとマンションのわき道からコームスの声が…

　　　　　　　　「何言ってんだかわかんないよ」

覗いてみたら、見かけん猫が彼に向かってウニャウニャ語りかけていた。

　　　　　　　　「ニャーじゃわかんないよ」

そう言うて彼が立ち去ろうとすると、

　　　　　　　　にゃぁあああー！！にゃぁああああー！！

大声で猫が鳴き出して、あわてて戻ったらまたウニャウニャ…と喋りはじめる。♀かな、喋りなんは。

もうコームス困り果てて、

「猫語わかんないよ…」
「早くいかないと怒られちゃうよ…」

( ´艸｀)

♫♪Help me if you can, I’m feeling down
And I do appreciate you being round.
Help me, get my feet back on the ground,
Won’t you please, please help me

出発前からグッタリ。何を聞いてほしかったんかな？尻尾をピーンと立てていたから遊んでほしかっただけやろね。

もしかしたらキミの優しさを試されていたのかも。

赤ちゃんはな、泣いている時放っておいたらあかんねん。放置されると、周囲の人や世界に対する漠然としたしかし根深い不信感と自分にたいする無力感のような感情を持ってしまい、困難をすぐ回避しようとする、困難を克服するための努力をすぐ放棄する子どもに成長してしまうんやって。

根気強く困惑しながらも話を聞いてもらって、きっと猫さんも満足したやろ。言葉は分からんでも「聞く」って行為が自信をくれるんやね。ただし、人間の場合は、安易に感情に寄り添ったらあかんで。そんなんしたら即効、相手の世界に引きずり込まれ身動きとれんようになってまう。気ぃつけなはれや。男ってやつは情に流されやすい生き物やさかい。

♫♪When I was younger, so much younger than today,
I never needed anybody’s help in any way.
But now these daya are gone, I’m not so self assured,
Now I find I’ve changed my mind and opened up the doors

もしかして…もうすぐ誕生日を迎えるにあたって、優しい男の子に育ってるかな？とお婆ちゃんが猫に姿を変えて来たんかもしれないな。合格してるとええね。

そんな慌ただしい１日の締めくくりは、彼が大好きなサイプレスの香り、LUSHのバスボム「ワールドピース」を湯船に溶かし、お疲れさーん。

エメラルドカラーのお湯に、ミンティなウッディグリーン。

誕生日には、猫の恩返しでサプライズが届くかも(｀w´*)y-~~~



Today's song by The Beatles　"HELP!"

エクスプロージョン オブ エモーション【L'Artisan Parfumeur】

海の向こうではいよいよ解禁になってフィーバー中のラルチザン「エクスプロージョン オブ エモーション」。

日本でもプレス発表会は終っているようで詳細は分かってきたけれど…案の定、ええ値段しはります彡(-ω-；)彡

さて、パッケージ＆ボトルビジュアルが豪華ですが中身は、それに負けず劣らず素晴らしいものなのでせうか。

すんごく楽しみにはしてた（してる？）けれど、ふと冷静に見つめ伸びかかった手を引っ込めた。

なんかな、ベルトラン・ドュショフールに食傷気味。

素敵なパフューマーだとは思うけれど、巨匠かどうかはなぁ。。。ジャン=クロード・エレナもそうなんやけど、あんま露出し過ぎると香りより目立ってしまい興味が薄れる。パフューマーって裏方やと思いますの。

ボクは"香"を纏いたいのであって、著名パフューマーの薀蓄とか名声まで纏いたくない。

ま、世の常で稼げるときに稼いでおこうと言うことなんやろうけどニッチマニアとしては巨匠だとかどうでも良くて、新しいプレゼンテーションを楽しみたいんっすわ。つまり、狭い香りの世界でいつまでも君臨しているのではなく、それなりに成果を出したのなら新しい才能（新人パフューマー）にチャンスを譲ったらどうでっしゃろ？

人ひとりの世界観なんてそうそう簡単に広がるもんでもないしベルトランにしても今が限界でぼちぼちマンネリ化してきそうな気がする。所詮、雇われパフューマーやろ。自身のブランドを持ってるのなら別やけど。

　　　　　　　　　　　　　　　　老害よ。

なのでちょっと様子見で、購入は保留。

この香りもそうやけど、最近のフレグランスはポートレイトを付けるのが流行りなん？バレードでも新作がそうやし。想像する楽しみまで干渉されるのはちょっとお節介が過ぎる。そういうのってラグジュアリーじゃない。

そやから、ボクも昔に比べレビューをざっくばらんに記すようにした。万が一、検索で開いてしまった時にヘンな先入観を持たれなくないし。人の楽しみを奪うのもしのびない。

いちゃもんちゃうよ。正直なキモチ。



流行ってるものをとりあえずディスっておく…っちゅう感じは自分が乗り遅れた電車を見送りながら「あれに乗らなくてよかった…なぜなら……」と言うのと同じに思える。

知ってた？
気持ちにはいろんな色がある
私あなたの色とまざってもいい
真っ白でいるよりも
きらいな花の色になるほうがまし
でしょ？

ボクのエモーションは、昔と違ってめっちゃ穏やかなのです。




エクスプロージョン オブ エモーション オードゥパルファン

デリリア / スキン オン スキン / アムール ノクターン
各 １２５ml / ３１,５００円

２０１３年１０月３０日（水）先行発売
バーニーズ ニューヨーク 横浜店・銀座店・神戸店、ラルチザン パフューム表参道本店、ラルチザンパフューム オンラインショップにて

２０１３年１１月６日（水）伊勢丹 新宿店にて発売
２０１３年１１月１３日（水）三越 銀座店、高島屋 大阪店にて順次発売だそうです。



Today's poem by谷川俊太郎「真っ白でいるよりも」