コンプレックスがあると、どうしても人との接触を避けてしまいがちですが、それは
自分には人よりも劣った点があるということを強く意識し過ぎるためということがで
きます。
たしかに、あなたには弱点があるかもしれませんが、他の人にもあなたとは違う弱
点があるのです。
引きこもってしまう人は、どちらかというと善人が多く、自分のダメな所ばかりに目が
いき、他人はみんな立派に見えています。
だから人前に立ったとき萎縮してしまうわけです。
他人の欠点を許して受け入れると同時に、自分の欠点をも許して受け入れましょう!
本来なら、あまり良い方法とは言えないのですが、人の欠点を見つけることを趣味
にしてみたらどうでしょうか。
外見でもいいし、悪いクセでもいいし、行動でもいいので、とにかく上から目線で他
人を見てみるのです。
その典型が、夏目漱石の『坊ちゃん』です。
新米教師でありながら、先輩の先生方にふざけたあだ名をつけ、あらさがしをして
います。
そして、最後には教頭先生を襲撃し、学校を退職しています。
まったく無茶苦茶です。だから、まだ子供のまま、つまり「坊ちゃん」だということなの
でしょう。
まあ、引きこもりの人とは正反対の性格です。
しかし、人間的には正義感にあふれた好人物なので、それが共感を呼び、現在も読
まれているわけですが・・・・。
自分を社交的にするには、こうした気持ちを取り入れることも大切かと思います。
(実際に同じようなことをしてはダメですけどね!)
* この記事は、『人とのふれあい~「坊ちゃん」』(2015・12・17)を加筆・訂正したも
のです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます