ROOM 402

日々多くを思うものですがその思いはすぐにきえて忘れてしまうものです。忘れられない想いや日々の出来事を書き綴ります。

弦楽セレナーデ

2011年07月19日 | MUSIC

ドボルジャークとチャイコの弦楽セレナーデ、ともに美しい名曲である。
空調の効いている部屋で冷たいモノを飲みながら、ボケッとこれらを聴いているとしばらくは暑さを忘れることができる。
毎日ピアノ曲ばかり聴いているので、たまにはストリングスもということでこれらを聴いているのだが、
ストリングスの音色というのはピアノの音色と違った意味でオーディオ的にはシビアな音色なのである。

通常、ストリングスの音色を美しく聴かせてくれるスピーカーにイタリアのソナス・ファベール社がある。
ソナスのスピーカーはサウンドも一流だがデザインも超一流だ。
木をふんだんに使用しつつ破綻のない流麗な美しいデザイン、
大理石と木を巧みに組み合わせたスピーカースタンドも高額だが造形が素晴らしい。
ソナスのブックシェルフ型のスピーカーを購入する場合は必ず純正のスタンドを使うのがいいだろう。
イタリアのクレモナはヴァイオリンの生産で有名、かのストラディバーリもクレモナ産だったのではないか。
そしてこのソナス社もたしかクレモナに本社があると記憶している。
やはり、弦楽器には昔から定評のあるイタリア、そのメッカで生産されているスピーカーなのだからサウンドが悪いわけないのである。
私も目下、リビングルームでは全ジャンルフル対応のB&WのスピーカーCM5を使用しているが、
書斎にセカンドシステムとしてソナスの小ぶりなスピーカーなんかいいなぁと考えている。
ソナスで聴くバロックや古楽など必ずや素晴らしい響きであろう。
いつかソナスを中心にしたシステムを組んでみたいななどと考えている時が、私にとってはとても楽しい時間なのである。

さてそんな弦楽セレナーデなのだが私はドボルジャークのよりもチャイコフスキーの方が好みである。
ウチの家内はチャイコの弦楽セレナーデを聴くたびにバカの一つ覚えのように「オー人事!オー人事!」と
往年の某派遣会社のTVコマーシャルのキャッチコピーを連呼するのだが、そのたびごとに曲の品格が落ちていく感じがする。
私はこの弦楽セレナーデをすこしばかり大きめのヴォリュームで聴きながら、いつも思うのがストリングスの再生の難しさである。
あんまりオーディオのことなど考えずに曲に没頭してもいいのだが、なぜかウチのシステムでは弦がかすれて聞こえてしまうのである。
いったん気になりだしたら止まらないモノで、なんとかして弦のかすれを修正しようとするのだが毎回挫折するのが常だ。
私が聴いているのはたしか80年のカラヤン盤なのだが、最近の小沢盤(サイトウキネン)などではもっと美しいサウンドがきけるのであろうか。
そういえば先日の小澤征爾の復活コンサートもたしかチャイコの弦セレだったような、あの最新サウンドもちゃんと聴いてみたいと思う。
いずれにしても本当に美しい名曲だ、以前はこれをきっかけにチャイコの美メロの世界にハマったものであった。



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