晴れた日こそ映画を観る

24歳会社員による映画感想ブログ。出かけたと思ったら映画館というインドア派です。

海でのはなし。

2011年10月24日 07時46分37秒 | 映画(未分類)
監督:大宮エリー 出演者:宮崎あおい 西島秀俊
上映時間:71分

宮崎あおいと西島秀俊の青春ドラマに合わせてスピッツの曲がわりとずっとかかってているという作りの作品。

これで曲と演技が噛み合ってればなかなか面白いのかもしれないけど全然合ってなくて、演技を茶化してるみたいに感じてしまった。
逆にスピッツのPVとして楽しめばいいのかというと、演技の都合で突然ブツッて曲が切られちゃうからそれも台無しでどっち付かずの印象でした。

開始20分そこそこでお父さんは浮気してるんじゃなくて、自分が浮気相手の娘だったっていう理不尽な鬱展開の時にかかってるスピッツはホントに邪魔だったし、無理やりストーリーと絡ませようと思ったのか「青い車」をBGMに青い車で海に向かい始めたときにはもう笑っちまった。

この映画のひどいところは、スピッツをかけ続けることで爽やかな雰囲気を演出してるくせにストーリーが無駄に暗いとこ。

自分が浮気相手の娘だったっていうことから自己嫌悪になり、片想いの相手“博士”には煮え切らないニュアンスで振られるし、博士は博士でお母さんがパチンカスで
「私ね、死ぬ気でパチンコやってるの」
ってもうどうしちゃったんだよ。
最終的には親のことで落ち込む二人の共感的なノリで博士と海で抱き合うという腑に落ちないラスト。

ラストシーンの
博士「僕は、嘘はつかない。
僕はその時、ただ彼女を抱き締めたかった」
って気まぐれかい!っていう不潔な包容シーンのくせにスピッツの曲と海をバックにしてるせいで美しいラスト的に見せようとしてる感じが不愉快だった。

不愉快展開シリーズでいうと、博士が楓を振った後日に楓の女友達が
「なんで大事なときに嘘でも抱き締めてあげないの?」
って説教してくるとこと、
博士がキレて父親を殴るシーンで、見るからに軽め&当たってない「ペチン」てパンチを食らったオヤジがおーいてえって言いながら全然痛くなさそうに冷蔵庫からそそくさとビール取り出したときにはもうこの映画の無意味さを再認識した。

ところどころスピッツの曲を口ずさむシーンがあったけど、全然関係ないものを無理やり繋げようとしてる感ビンビンで萎えるぜ。

もっと思いっきりスピッツのPVにしちゃえば良かったと思うんだけどな。
変に重いストーリーにしないで、上映時間の短さに見合った日常的でキレイな一コマみたいなのだったらそれなりに見れたと思う。

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