VOICE OF BOSS

演劇プロデユーサーとして、主宰する劇団の今を日記風に。50年余の演劇との関わりの中で、少しは提言めいたことなど・・・

ヒロシマ「はだしのゲン」勉強ツアーに行って来ました。感銘とテンションが上がりました。

2011-07-13 10:25:54 | 演劇







7月9日(土)出演者の約半数の21人で日帰りで広島と呉に。原爆ドーム、原爆の子、原爆資料館、はだしのゲン原画展を見て参りました。わたしにとっては何度めかのヒロシマでした。改めて感じたことは分かりやすく万人に理解出来る展示、説明がなされていることです。66年経って世界にヒロシマを発信する日本人の姿勢の在り方を示しています。呉の旅は戦艦大和の大和ミュージアム見学でした。少年時代のワクワク感に浸りました。でもあれほどまでに戦争に魅入られてしまった日本人とはいったい何者だったのか、??の呉でした。
10歳から70代の一行にとっても新しいヒロシマでした。「はだしのゲン」がより身近かに感じられ、演技に又多くのお客様を求める気持ちになりました。
初日まで1ヶ月を切りました。暑い最中それ以上に今最も暑いミュージカル「はだしのゲン」にご期待ください。今だからこそ多くのお客様に主人公ゲンと家族の絆の力、生き抜く姿をご覧いただきたいと思います。

『はだしのゲン』ヒロシマ・ツアー

2011-07-05 10:37:29 | 演劇
ヒロシマで何を見るか、そして何を知るか。

「はだしのゲン」出演者のうち20数名が、7月9日(土)名古屋から日帰りツアーで広島に赴きます。

小学生から70代の戦争体験者まで老若男女が、出演者それぞれの思いを乗せて・・・・・。はじめていく人、前にも行ったことのある人、もう一度・・・・。

まずはヒロシマを勉強しよう。
ゲンの生きてきた姿を感じてみよう。


66年前と「戦争・・空襲・原爆投下」のあの時と「今」の違いを、参加者一人一人が芝居作りに生かそう。

<修学旅行で広島>に行くとはまた意味の違ったものがきっとあることでしょう。

ミュージカル『はだしのゲン』は、8月10日~13日、愛知県芸術劇場小ホールです。ごめんなさい。名古屋でしか見られません。

子ども劇場が活発に来年度の企画作りを開始。

2011-07-03 14:39:07 | 演劇
昨日今日の2日間、広島県福山市で中国四国地方の子ども劇場おやこ劇場と演劇音楽団体が一堂に会して2日間熱心な話し合いをしました。
心なしか3月11日の東日本大震災が離れてはいても緊張がありました。
同じ日本人として改めて考えなければならないことがたくさんあります。特に子どもの未来を考えること重要なテーマです。その意味では期待の持てる2日間でした。
こうした企画会議は九州沖縄、首都圏、神奈川県、東北、関西と続いて今日以降、北信越、東海と開催されます。
きっと今年は特別な年になることでしょう。




届けよう!子どもたちに笑顔と元気を!演劇の楽しさを!

2011-07-02 09:15:35 | 東日本大震災
われわれは、どう向き合え会えばいいのか。
  去る6月の25,26の両日、東北6県の子どものための舞台芸術2012年度企画会議が開かれました。場所は今年の当番地秋田県(横手市)でしたが、例年なら各地の演劇・人形劇・音楽・芸能の団体、東北各県にあるおやこ劇場・子ども劇場の人々が泊まり込みで子どもたちに夢を与える企画の会合が楽しく開かれるのですが、今年の様相は一変しました。まず、この会議が東北で開催できたことを喜び合うとともに緊急にそして息の長く子どもたちに笑顔と元気を届けるための舞台芸術の役割を考えるためのシンポジウムがメインとなる会議でした。被災地の人々の頑張りと福島原発の事故の恐怖が入り交じる中、今何をすべきか真剣な討論には胸を打つものがありました。
 それに引き替え、危惧することは、政治の状況は言うに及ばず、この震災に心が萎えている人、パニックになる人、心を現実の事態に対し前に向けられない人の多さです。とくに被災地でない人々は地理的温度差もさることながら長年の安穏な生活に慣れきってなかなか現実のものと受け止められなかったり、事態を見まい、心を閉じて逃げようとする傾向が見られることです。
 震災、津波、原発事故で一挙に風景が失われるということは、そこで生き生活していた人々がバラバラになってしまうことです。66年前、学童疎開、空襲、原爆で子供心にもそれまでの友だち、家族を失い、住む場所を失い、過ごした年月をも失った戦争体験者としての痛みとつらさに繋がるものがあります。
復興、復旧は日本人として果たさなければならない使命と思います。

 
 このような非常の事態は必ずや人間の意識を大きく変えるものと思います。とりわけ子どもたちは。子どもには未来があるからです。だからこそ、大人がすべきことは子どもたちの未来への道をサポートすることに尽きます。 

 
 今夏、8月の「はだしのゲン」の上演は、企画した一年前とはちがい、思いもよらぬ展開になったと今更ながら身の締まる思いがします。7月9日(土)に「はだしのゲン」出演者でヒロシマツアーを行います。舞台を成功させるために学び、体験することは人を成長させます。ぜひ多くの方々に見ていただきたいと願っています。