には愚弟と愚妹がいる。
キョウダイがほしいとお空にお願いしたら、
ある時コウノトリが連れて来てくれた。
もうとっても嬉しくって嬉しくって、
両親より先に、抱っこをした。
3人でいつも一緒に遊んだ。
愚弟はピアノが上手だった。
争いごとがキライで、近所のワルガキに喧嘩を吹っ掛けられては、
いつも泣かされて帰ってきた。
叩かれたら痛かった、叩いたらきっと相手も痛いだろうから、
出来なかったという子。
愚妹はユーフォニアムが上手だった。
流石末っ子なだけあって、聡い。
姉のが怒られていることを、柱の陰からしっかり学習する。
それも正しくではなく、バレずにウマくする方法を学習する。
だからか、自立心だけは人一倍強かった子。
は長子として、両親を守ろう、
キョウダイは三本の矢的な話をしたりして、結束を望んでいたけれど、
の家族に訪れた危機は、呆気なく三本の矢をばらばらにした。
愚妹は都会に憧れて、どこかに行ってしまった。
昔あったナントカ建設のCM曲で、“東京砂漠”というのがあった。
の子供心に、深く突き刺さった曲のひとつ。
どうにもできない世間の冷たさ、厳しさ、悲しさ、寂しさ、
そして過酷さが、東京という都会にはあるのだというのと、
独りでは抱えきれないことも、誰かと寄り添って生きていければ、
俯かないで歩いていけて、いろんなことを乗り越えていけて、
昇る陽を見ることができるんだと思った。
愚妹にはこの空はどう見えているのだろう。
世の中の状況は、今後も良くなるとは到底思えない。
愚妹に、寄り道は多少あっても人の道を踏み外さず、
共に歩んでくれるそんな人がいれば、
姉ちゃんは取敢えず、安心なんだけれど。
どこでどうしてるのだか。
キョウダイがほしいとお空にお願いしたら、
ある時コウノトリが連れて来てくれた。
もうとっても嬉しくって嬉しくって、
両親より先に、抱っこをした。
3人でいつも一緒に遊んだ。
愚弟はピアノが上手だった。
争いごとがキライで、近所のワルガキに喧嘩を吹っ掛けられては、
いつも泣かされて帰ってきた。
叩かれたら痛かった、叩いたらきっと相手も痛いだろうから、
出来なかったという子。
愚妹はユーフォニアムが上手だった。
流石末っ子なだけあって、聡い。
姉のが怒られていることを、柱の陰からしっかり学習する。
それも正しくではなく、バレずにウマくする方法を学習する。
だからか、自立心だけは人一倍強かった子。
は長子として、両親を守ろう、
キョウダイは三本の矢的な話をしたりして、結束を望んでいたけれど、
の家族に訪れた危機は、呆気なく三本の矢をばらばらにした。
愚妹は都会に憧れて、どこかに行ってしまった。
昔あったナントカ建設のCM曲で、“東京砂漠”というのがあった。
の子供心に、深く突き刺さった曲のひとつ。
どうにもできない世間の冷たさ、厳しさ、悲しさ、寂しさ、
そして過酷さが、東京という都会にはあるのだというのと、
独りでは抱えきれないことも、誰かと寄り添って生きていければ、
俯かないで歩いていけて、いろんなことを乗り越えていけて、
昇る陽を見ることができるんだと思った。
愚妹にはこの空はどう見えているのだろう。
世の中の状況は、今後も良くなるとは到底思えない。
愚妹に、寄り道は多少あっても人の道を踏み外さず、
共に歩んでくれるそんな人がいれば、
姉ちゃんは取敢えず、安心なんだけれど。
どこでどうしてるのだか。
ところで、なんで「東京砂漠」なのかというのは、都会の人間関係は表面的で乾いていると感じられ、それがまるで砂漠のようだというところからきているそうですね。
哀しいことかもしれないけれど、人間関係が乾いてくると、一人ひとりの心も乾いてくるのかもしれませんね。
あなたがいれば~ あゝあなたがいれば~
陽はまた昇る~ この東京砂漠~
超淋しがり屋だった愚妹が、結果的に自身で選んだこと、心配する家族より甘い顔を見せる他人を選んだとはいえ、今の人間関係の希薄さに耐えて生きていけているのかと。
本当に心配で、まあ心配するしかないのですが。
情けない姉ちゃんです
でも本当に出て行かれてしまうと、心配で心配でたまらなくなるということも容易に想像できます。
ちゃんとご飯食べてるだろうか?とか、一人でひきこもっていないだろうか?とかいろいろ。
就職したら家を出ると言ってるけど、本当は共に人生を歩んでくれる人ができた時がいいなと、私も思います。
壁は作れないのでベルリンの箪笥で壁を築きました。
最後の日、さくらはその箪笥を倒しました。
箪笥は壊れ、姉妹の絆もその時壊れたのかなと、
今は思います。
多少の壁は、成長と共にある程度は必要なのかもしれないけれど、少々、寂しい話ですね…。