循環型社会って何!

国の廃棄物政策やごみ処理新技術の危うさを考えるブログ-津川敬

東京23区の灰溶融炉事情

2007年10月04日 | 灰溶融炉
  本年(07年)5月半ば、東京23区の灰溶融スラグから基準値以上の鉛が検出され、中央防波堤の溶融施設が全面操業停止になっているという情報が入りました。そこで東京二十三区清掃一部事務組合(一組)に対し「止めよう!ダイオキシン汚染・東日本ネットワーク」が情報開示をかけることにし(灰溶融施設の一覧は末尾)、7月26日にデータを入手しました。以下は事実を裏付けるため一組の担当部署等に取材し、文章化したものです。 . . . 本文を読む

なぜ灰溶融炉を問題にするか

2007年10月03日 | 灰溶融炉
(1)灰溶融技術登場の背景 ① 灰溶融は70年代の高度成長期を背景に「ごみが大量に出る」ことを前提として開発された技術である。 ② 建前は処分場の延命と土壌汚染対策であり、最初に実証試験を行なったのは1977年のタクマ(バーナー加熱方式)、翌78年の旧NKK(電気抵抗型)である。 ③ その後、コークスベッド、プラズマ溶融など様々な方式で14のプラントメーカーがそれぞれ得意とする自社技術でこの分野に参入した。 . . . 本文を読む