1月30日、今日は里の「いなりこう」が宿のお宅で行われました。この里では毎年2月の初午の前後に行われます。里のお稲荷様と、当番宿のお宅の庭には稲荷大明神の「のぼり」を建て、また、お稲荷様には「かけ魚」をお供えします。昼ごろから皆でごちそうを囲み祝います。祝いの膳には鯛の煮つけが二匹置かれ、これをまず当番のお宅のご主人が次の当番の家に取り分け挨拶を交わした後で宴となります。昭和30年頃には近所の子供達にも、お菓子が配られ賑やかでした。この里の「いなりこ」は最低でも100年は続いています。
*初午は2月の最初の午の日。稲荷社の縁日で豊作祈願が稲荷信仰と結びついたものと言われる。
*初午は2月の最初の午の日。稲荷社の縁日で豊作祈願が稲荷信仰と結びついたものと言われる。