Blissful Moment

舞台を観たり、スポーツを観戦したり、本を読んだりするのが大好きです☆☆☆

モーツァルト!

2018-09-09 15:37:46 | 観劇記
『モーツァルト!』
6月16日マチネ、24日マチネ@帝国劇場
7月15日マチネ@梅田芸術劇場
8月4日ソワレ@御園座

私がこの夏一番といって良い程心を持って行かれたのが『モーツァルト!』。
この夏と言うか今も続いていてひたすら古川君の過去作品をあさっています。。。

もともと『モーツァルト!』という作品自体ほんと大好きなんですよね。
好きなお芝居ってタイミングによって変わることもあるけれども、必ずベスト3には入ってくる。
好きなミュージカルっていうことであれば、不動のNo.1。
それに初めて自分のお金でチケ買って観た作品でもあるから、思い入れもある。
両親とも観劇好きだから物心ついた時からお芝居にはよく連れて行ってもらってたし、私自身も好きで毎回すごく楽しんでたんだけど、初めて自分でチケ買ったのはM!。
母親に連れていってもらってあまりに面白くて、リピチケ買ったのを凄く覚えている。
そしてそこからどんどん観劇にハマっていったのも。。。もう十数年前の話なのか・・・。

という思い入れのめっちゃある作品。
大好きな作品が新しいヴォルフガングを迎えて続いていくのはほんと嬉しいしすごく幸せなことだなと思い、古川ヴォルフを観るのをとっても楽しみにしていました。

まず一言でいうと、古川ヴォルフめっちゃ良い!!
やんちゃでパパのことが大好きなヴォルフ。
帝劇→梅田→御園座とどんどん進化していったヴォルフ。
十数年前に芳雄ヴォルフにどハマりし今のズブズブの観劇生活がある位だから、まさかここまで自分が古川ヴォルフにハマるとは思ってもみなかったです。
ほんと観る度に深みをましていて、とにかく引き込まれました。
是非是非続投してほしい!!

この作品ってアマデとの組み合わせやどの登場人物のサイドから観るかによって捉え方がまるっと変わってくるし(そこが私がこの作品が大好きな理由)、古川君自身も帝劇→梅芸→御園座とお芝居変えてきてたので、ほんと観た日ごとに印象が異なるので、どう残したらよいか難しいのだけれども、とりあえず以下ツラツラと・・・

古川ヴォルフほんとめっちゃ好きなのですが、なかでも特に好きなのが、パパの死のところ。
歴代No.1に好きです。
「心を鉄に閉じ込めて」と発する時のあの穏やかで温かい表情は何とも言えないし、「心を鉄に閉じ込めて」というフレーズをすごくすごく大切に歌っていて、自由奔放に生きてきた彼が、大人になって色んなしがらみに苦悩しているのが痛いほど伝わってくる。
ほんとパパのことが大好きで認められたくって仕方がなかったんだねと。
梅芸の時はラスト涙しながら叫んでたし、御園座では最初からもう涙声だった。
アマデに首を絞められる直前、一瞬アマデに寄り添うように見えたのもすごく印象出来だった(帝劇の憲史郎アマデの時かな?)。

古川君のヴォルフはめっちゃ普通のやんちゃ男子。
一幕での自由っぷり、遊びたくて仕方のない女の子が大好きな普通の男の子で、でも自分の才能にだけは自信のたっぷり感がすごいからこそ、二幕での苦しみがすごく際立つんよね。
古川君ってテニミュ出身で東宝ミューによく出てる綺麗な顔の子という印象しかなかったから、どんなヴォルフになるのかな?繊細な悩める系のヴォルフかな?と思っていたので、すっごいやんちゃなヴォルフだったのでビックリでした。

謎解きゲームの時はいつもついついアマデを追いかけてしまい、あまりヴォルフをみていなかったのですが、御園座では最初から古川ヴォルフをガン見。
あんないっちゃってる表情をしているとは思ってもみなかったです。
うっすらと狂気じみた笑みを浮かべていてゾクッとしました。

あと御園座の時にすっごく印象的だったのが、ラスト、アマデからペンを差し出された時の古川君の表情、、、やっとやっと苦しみから解放されるという一種の光にやっと辿り着いたかのような表情。
その直前に自分の腕にペンを刺しても血が流れないことに気付いた虚無感溢れる表情とも対照的で。

古川ヴォルフガングってすごく表情が細かくてちょっとした演技もすごく細かい(レクイエムを書くように言われた時の口パクでの「僕のために?」もそう)んよね。
M!はいつも星金では泣いてたけれども、まさかヴォルフガングにここまで泣かされるとは思ってもみなかったです。
回を重ねるにつれて涙の量も増えていったような気がします。

古川君ヴォルフの次はアマデ。
M!の最大の見どころはやっぱアマデ!

美空ちゃんアマデ。
これぞアマデの王道アマデ。
ただ憲史郎君&爽介君アマデが見応えるから、二人に比べるとちょっと面白みに欠けるというか物足りなさを感じてしまう。。。

憲史郎君アマデ。
家族のことが大好きでたまらない優しい古川ヴォルフと「自分の力で這い上がってきて」見守る憲史郎アマデの組み合わせ、めっちゃ良かったです!!

爽介君アマデ。
爽介アマデめっちゃ好きです!!
すっごい表情豊かでちょっと子供っぽさの残るアマデ。
怒る時はめっちゃ怒ってるし、星金の時の憧れている感とか、一幕ラストの必死さ(紙もグシャグシャ)とか、ペン刺すときの渾身の表情とか見ていてほんと飽きないし引き込まれる。
アマデ=才能だとは思ってるんだけれども、爽介アマデの場合、もっとヴォルフに近い存在と言うか子供のころの幸せな存在みたいな感じがして(古川ヴォルフのアマデを見る表情もたまにすごく優しく柔らかいんよね)、すごく温かみのあるアマデだなと。
アマデ=冷の印象の方が強いから、すごく新鮮でした。
写真でみた時はちょっと大きくない?と思ったけれども、全然そんなことなく、頬がぷっくりしていて見た目もほんと可愛かったです。
古川ヴォルフもアマデの頬を指でぷに~ってさしていたし。あの頬はそうしたくなるねと。

最後は新演出について。

帝劇で初めて「破滅への道」を聞いた時は唐突すぎて違和感半端なかったけれども、私自身の慣れもあるにせよ、御園座ではもうすごくしっくり来てたし、今でも頭の中でリピートしています。
めっちゃ重要な曲よね。作品の世界観すら変えてしまうよね。捉え方によっては。

あの安っぽい照明と衣装は是非とも再考頂きたいのとセットもなぁ・・・。
横の動きが基本になってしまい、縦の動きが限られてしまっていて、舞台全体が小さく見えてしまうよね。
それに何より踊る曲がバッサバッサ切り捨てられてしまったのが残念で残念で。。。
もともと踊る曲の少ないミューなのに、「並みの男じゃない」までダンスカットされたらもうね・・・ダンスめっちゃ減ったどころかほとんど無いという。。。
そこはほんと残念だったなぁと。

・・・とまぁほ思いつくままに書いたけど、M!大好き!!というのと古川ヴォルフガング最高!!というのに尽きますね。

ほんと私の拙い拙い記録力と文章力では彼の魅力の1パーセントも書けてないのでは?と思えるぐらい、魅力あふれるヴォルフガングでした。
絶対的なオーラというか華やかさスター性はやっぱりまだまだって感じではあるけれども、まぁこれは場数の問題もあるし。
(帝劇&梅芸の時は高音を出すときの声というよりも歌い方が気になって仕方なかったけど、御園座では自然と出るようになってたし。すごい進化!)
どんどん公演を重ねて魅力的なヴォルフガングになるだけでなく、帝劇のセンターが似合う役者さんになってほしいなぁと。
なので数年後再演する時も是非古川ヴォルフガング続投を!!












最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。