トランク企画

インプロ(即興演劇)ユニット トランク企画のブログです。
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くちエピソード4 「口」豊島由香

2017年06月30日 | 日記


口のなか、見られると恥ずかしいですよね。
口に限らず、体の穴はどこもかしこも恥ずかしいですが。
でも、そうそう口以外はあまり他人に見せなくても済むと思います。

口だってそうですけど、私の場合、電車に乗るとよく寝てしまうんですが、すると、首が後ろにのけぞって眠ってしまったとき、見事に口を開けてしまいます。
あれは、かなり恥ずかしいです。
気づくと、焦って、なんやら取り繕いたい気持ちでいっぱいになりますが、もちろんどうしようもありません。



なので、見知らぬ誰かがそうなってると、気の毒な気持ちになります。
と、同時に、やっぱり、やっぱり、面白いです。

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豊島由香さんの声は、いつもとても深く響いてきます。
トランク企画のライブに先駆けて、以下に朗読で出演されています。

《黄金の日々 朗読LIVE》
7月21日(金)
18:00 OPEN
19:00 START
21:00 CLOSE
参加費 3,500円 ワンドリンク付
会場 紙cafe 堺市堺区市之町東2-1-3 山之口商店街内
お問い合わせ 072-228-5201


POWER  シアトル

2017年06月30日 | 日記
シアトルから帰ってきて、バタバタ、そして稽古も再開したけれど、
改めて今の自分というものを感じるためにも、シアトルへ行ってよかったなぁ、と思っている。
なにか、追いかけてきたところ、からいま、変化していこうとしているのだと思うから。


シアトルのラスト2日間は、ランディ・ディクソン氏によるワークショップでした。
この2日間は、ランディーにワークショップをしてもらう、というよりは
全員でPOWERについて考えたり、POWERとして送る、ショーの内容を考えるというもの。

みなが、自分の感想や考えを述べていく。小さな感想から、カタチに関わる意見まで。

まずは、前日のトランスレーションのショーの反省点から。

ランディは前からよく言う。
相手のスペースをつくること。相手にスペースをあげること。

今回のショーでも、みんなが次々に出ることによって、良い空間になっていなかったのだ。



後で個人的に今回、ランディーに、ランディーにとってインプロの大切なことはなにか、を聞いてみた。
「ストーリー・コラボレーション・オーディエンス」

オーディエンスは、コラボレーションに含まれるけれども、とランディーは言った。
ひさしぶりにランディと話をして、あー、やっぱりわたしのインプロはここから
ランディーから始まってるなって、思えて嬉しかった。

いま、世界中ではインプロはいろんな形に広がってる中で、自分がなんのためにやっているのか
と思うと、「コラボレーション」なのだとランディは言う。

それは、きっとずっと変わっていないのだと思う。

わたし自身が、いま、自分のインプロについて、トランク企画としての表現を考えていく中で
ランディにまた会えたことは、とても大きかったし、励みになったのだ。


ワークショップに話を戻すと、

POWERについてのカタチを話し合い、夜のショーへ。

観客の方と始まる前にパワーについて話をし、影響を受けて舞台にたつこと
ワークショップで学んだことを自由に入れていくこと

などを入れる、自由なフォーマットとなった。

トランスレーションの反省からか、夜のショーでは
逆に、みんなが人にスペースを与えようとしすぎたように感じた。
空間が、ときどき抜けてしまうような。

2日目、それでも、スペースを与え合うことの良さの感想が出てきたりして
ワークの中で、さらに丁寧に起こっていることにたいして、重ねていくような
ワークを行った



・・・といろいろ書いているけれど、わたし自身は、いつも英語に追いつくのが必死で
いや、追いつけてなくて、感覚で感じたことがいっぱいだ。


ワークショップの中でのシーン、
そして、夜のショーでは、どんどんと素晴らしい空間が仕上がっていった。

本当に意識ひとつなのだと思う。
一緒に創っていくということ。

なにか、大きなことを変化させたわけではなく、全員で作っているという意識を
あげていくこと、丁寧に感じて、重ねていくこと
もちろん、リズムが同じになったら、変化をいれていく


話し合いなどで、全員の意識が変化することで、
POWERの最後のショーは、とても素晴らしい、そして最後はとても美しいものとなった。




POWER とはなにか

答えはそれぞれの中にある

けれど、みなと話し合うこと、POWERについて考えること
そして、一緒につくることによって、感じること

そこに大きな意味を感じる


正直さ、そして、人と丁寧に重ねていくこと

の強さを、あらためて感じた1週間でした。







自分をケアすること” シアトル

2017年06月24日 | 日記
ワークショップの4日目は、グループに別れて、それぞれのテーマをカタチにした。

テーマは自分の身近なところから出てくる問題。

いくつか上がった中で、3つの題材が決まって、3組に別れて話し合いから始まった。

大切なことは、自分とそのテーマが
つながっているということ。

「どうやって人を手助けしながら、自分のことをケアするのか」

グループでの話し合いで出てくる、みんなの話はとてもパーソナルなことだ。

そして、本当にみんな、カタチにするとするならば、同じ悩みなのだと思った。

すべては、自分で選んでいるのだということ。


シーンとしては、自分というものが後ろにくっ付いた自分が登場する。
そこに助けを求めるひとたちが何人も出てきて、自分を置き去りにしてしまうとメタファーてきなもの。
Where am I ?
がタイトルだ。

シーンを発表したあとに、私たちのグループを題材に、解決の方法をさぐる。
見ていた他のグループのひとが、自分が主人公を演じて、別の方法をトライしてみる。
いろんな方法、いろんなやり方。

もちろん、解決されるわけではない。
やってみて、けれど、いろいろなことがわかる。

わたしは助けを求める役で、何度も、いろんな方法の主人公に向かったのだけれど、相手によって変わる、自分のこころの変化はやはり面白かった。

いま、自分というものの立ち方を変えたい、と思っているところで、いろいろ考えることがあったな〜


すると、ドミカが言う。
「自分が2人いるなんて、考えはやだわ!
わたしは、わたしよ」
すると、先生のマークがいう。
自分のこころ、魂のようなものと、自分
いつからどうしたのか

ドミカがそこで、鏡のような相手の自分に言う。
「あなたは、きれいよ」「なんて素敵な声なの。ほかにはないわ!」
そして、小さなころにのドミが、自分というものと一緒に行動できるように、自分に自分を縫い付ける

という演技をした。
ドミカという人は、ほんとに自分のこころも現わそうとするひとだ。
そして、いつも他の人もケアする。

彼女のまねはもちろん、なかなかできないのだけれど

自分を応援するということ

去年ぐらいから、自分を責め続けるのではなくて、応援しよう、自分は自分の味方でいてあげよう

と思いはじめたわたしは、とても遅いのだけれど、それでもそのことは、とても大きく自分に作用していると思っている。

まだまだ、自分がどう立っていくのか、迷っていくけれど、そして生活というものは、それぞれに大変なことごいろいろあるけれど、少しずつ、でもなりたいもの、へのヒントはこうやって、やってきてくれるのかもしれないな。


”ショー” シアトル

2017年06月23日 | 日記
久しぶりのシアトルのショー。
ショーの1日目は、ほぼ埋まってみえる客席。
ありがたいなぁ〜 30人いるメンバーが、3人ずつパフォーマンスをする「Trio」というショー。

わたしは、ショーの1番目。
ずっと知っている、シアトルの2人 レオナとマリオと、ワークショップでの内容を少し使って、言葉のない短いシーンをやった。

劇場に立って、オーディエンス(観客)がとてもあたたかいし、なんていうのか、いろんなものを観る寛容さ、準備があるように感じた。バラエティーのあるものを、ずっと届けてこられたからだろうな。
わたし自身もずっと続けてきて、客席というのはやっぱりパフォーマンスをずっとやっていくことによって変化していくように感じるから、そんなことを思う。

とても楽しい時間だった。

ショーの2日目は「トランスレイション」
2部構成で、1部は母国語を全員がつかい、2部は一番できない言語でフリーシーンをする。
わたしは、1部に出演した。

こちらも楽しかった。
そして、素敵なインプロバイザーたちのシーンを見ていることもすごく楽しい。

いかんせん、二日とも、英語じゃないという気軽さよ(笑)ぬははは。明日明後日のショーがどうなるかな。でも、ひさしぶりに、パフォーマーとしてだけの視点でいて、フリーに感じながら、普段自分がいろいろ、からだにつけてしまっているものの必要のなさも、改めて感じてる。贅沢な時間だ。


ショーの休憩時間や終わりに、ほんとにたくさんのお客さんが声をかけてくださる。「あなたがわたしのお気に入りだったわ!」なんて、言われるとドキッとするけれど、嬉しいことだなぁ。

やっぱりインプロはお客さんと創っていくものでもあるし、気軽に声をかけてもらえることは嬉しい。

そして、シーンが終わると、一緒に学ぶメンバーも声をかけてくれるから、さらに嬉しいのだ。


フィジカルでのPOWERと心のセリフと シアトル

2017年06月21日 | 日記


ワークショップは3日目。
先生が代わって、theater of the oppressed へ。
こちらもまた、調べなければ。

ほんとに10年の英語の勉強のなさを反省する。
悔しいかな、ほんとに、聞き取れないことが多いな。

それにしても、この雰囲気を、ほんとに日本へ持って帰りたい。みんな、年齢も経験も関係なく、どんどん自分の意見を自然に述べて行く。
とにかく、自然に尊敬しあえるし、フラットだし、熱心なのだ。意見はあるが、もちろん、ジャッジはない。



とにかく、追いつけなくて、意見を言えないでいると、気を使ってもらうことも多くあるので、もう、申し訳ない。
と、思ってきたのにまただから、やっぱり英語を勉強しなくてはなぁ。

今日はパートナーの手を追いかけるという、よく行うワークから、自然にPOWERへ入っていった。

ひとりが持つパワーに、みんなでどう戦術を使うか、対抗していく。

みんなのアイディアがとても生活とも関連しているし、体で体感するので印象深い。
パワー役のパヴェルは大変だったろうけれど、それもきっと面白い経験だったろうな。

さらには、グループで、POWERに関わる単語の絵を創り、セリフを言うなどのワークをしたけれど、いろんな国のいろんな文化の人たちと、POWERについて語ったり、ワークすることは、興味深い体験だ。

インプロという同じ哲学を持つ人たちだから、近さもたくさんあるのかもしれないけれど。
それでも、やっぱり文化が違うのだから。

しかし、それよりも、とても心から正直につながっていること、をみなが意識していることが素晴らしかったし、こころに触れることばがいろいろ出てきた。いつも正直だし、いつも、ひとのことばをよく聴いている。

マイケルの特権についてのキャラクターのセリフは
こんな風だった。

「考えることを止められない。自分は、白人で男で、特権がいろいろあるけれど、他の人もそれを持てるようにするにはどうしたらいいのか。そうしようとしても、抑圧を感じたり」(聞き取れずに後で聞いたんおで、概要だけれど)

日本にいて、わたしはあまり深く特権について考えたことがなかったけれど、いま、いろいろ考える。

明日はさらにリアルなところの話のようで、どうなるのか興味深いな。



今日、初めてシアトルの青空。
やっぱり、小さな公園で寝転んで空を見る。
公園で書いているけれど、気持ちいい。

今日から夜はずっとライブだ。
楽しも〜