トランク企画

インプロ(即興演劇)ユニット トランク企画のブログです。
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Listen 〜感じることから〜  ws第3回目 

2016年07月13日 | 日記
第3回目のワークショップが終了しました!!

ずっと参加いただいているみなさんや、リピート、はじめてリピートしていただいているみなさん。
継続ということは、本当にありがたいことだなぁ、と感じます。

始める当初いろいろ、考えていたのですけれど、
いざ、始まってみると、参加いただくみなさんによって、やはり随分と起こることは違っていて
いま、というものの面白さを感じます。

いま、ここの場所を通っていく。



さてListen

今回は、嘘と本当 という視点からはじめてみました。

まずは遠慮しないところへ。
そして、大きな嘘をつく

嘘をつくときに起こる自分の中の動き。
遊びゴコロ。

「嘘をつこうとすると
自分の本当の気持ちが必要になってくる」

という意見がでてきました。
いたずら心で嘘をついたことは、きっとみんなあると思うのですけれど、上手い嘘(*^^*)には、本当が混ざってますものね。

ここから、自分が持っている引き出しへ。
自分から湧き出る本当。
わたしたちはすでに、自分の人生だからこそ、の自分しか持っていない素晴らしい引き出しをいっぱい持っていることに気付かされます。
忘れがちだけれど、これはインプロをする上で、とっても大切だなぁと思っています。

それを自然にもっともっと出し入れできる、そんな通路を作ってあげられたらいいなぁ、と自分にも思っています。


後半は、外側を感じることによって、わきあがる自分の中に出てくることばへ向かいました。

「いま」だからこそ、起こること。
「いま」だから起こる、その人だからこそのパフォーマンスが生まれてきて、ワクワクする瞬間がたくさんありました。

「いま」を感じている自分にしか、でてこない、ことばやカラダ。
そこがやはり、とっても好きです。


わたしはカラダをよく見ます。
カラダと言葉が、同じところにあると、見ている人は納得し共感します。
カラダを伴っていることば、が一番面白い。

いま、にいるカラダ
いま、だからこそのことば

舞台では、何も隠せないものです。

迷っていることも、嘘をついていることも、こころからの気持ちも
全部見えてしまう。

だから、隠せないのだから、そのままで正直で大丈夫。

こころとカラダにYES、すること。
自分の中から湧き上がってくるものに、YESと言ってあげること。

「自分の魂に忠実であること」
「自分の芸術を愛すること」

インプロをはじめたころに、教わったこのことばをいつも思い出します。
自分を大切に、自分のこころとカラダに聞いてあげてもらえたら、と思います。


そして、それがきっと、周りの人たちを大切にすることへも繋がってくるのだと思うのです。


自分をlisten
相手、空間をlisten

内側を外側を感じていく


さあ、来月は島崎真弓さん、再登場です。
インプロの面白さは、やはりコラボレーション。
一緒に創ることにあります。

場所、自分、相手

いまと繋がるストーリーのワークへ。
わたしも楽しみでなりません!!

エッセイ「わたしとインプロ」 大熊ねこ

2016年07月05日 | 日記

京都で役者をはじめて10年目くらいに、舞台上で言葉を扱うことが怖い、と思うようになりました。

忘れたらどうしよう、とか、かんだらどうしよう、と起こってもない先のことを考えてしまう。
かといって、台本に書かれていない言葉を発するなんてもっと考えられないことでした。
咄嗟にセンスある言葉を発する自信などない、とか思ってしまう。

つまり今まで台本に頼りっきりでやってきたのに、その台本通りの言葉にすら自信を失っていたのです。

「演じること」は変わらず何よりも好きな私でありましたが、そのころは、お稽古は楽しいけれど本番になるとご飯さえノドを通らず、こんなことで続けていけるのかと不安ばかりが募っていました。



インプロの現場に出会って「今にいること」を意識しはじめてから、その呪縛がするするととけるのがわかりました。今までいったい誰のために芝居をしていたのだろうと思いました。


この身体ひとつでそこに在ればいい。


台本芝居でもインプロでもそれは同じことでした。
周りのすべての要素が、私(の役)がそこにいる理由を作ってくれます。


不安に立ち止まった時の私は、そこにいる必然を自分ひとりで作ろうと躍起になっていたのかもしれません。台本通り稽古通りに上手くやらなきゃ、と思った時点で、私は「今」に居なかったのです。


今、
今まででいちばん演劇が楽しいです。
演劇がたいへん好きです。
人が、とても面白いです。


思い通りにいかないことが楽しいと思えるようになったのは、他でもないインプロのおかげです。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

大熊ねこ

俳優。1998年、大学在学中に劇団「遊劇体」に入団。
以降、劇団の全公演に出演する。劇団外への客演も多数。
また2006年より演劇初心者や小中高生のためのワークショップ指導に携わっている。2009年、文部科学省によるワークショップデザイナー育成プログラムを修了。


2007年、第9回関西現代演劇俳優賞 女優賞受賞。

遊劇体http://www.geocities.jp/yu_gekitai/index.htm

エッセイ パート8は

2016年07月05日 | 日記
エッセイ「わたしとインプロ」。

魅力的な人たちにインプロとのことを、エッセイに書いていただいて、インプロのことをもっと知っていこう!!という企画です。

お待たせいたしました♪ 久しぶりの更新ですよ〜!!
第8回目は、俳優の大熊ねこさんです。

大熊ねこさん、ぱんだぽんは、付き合えば付き合うほどに印象が変化していきます。

けれど、ずっとずっと真摯に、いつもいつも演劇に向き合っている。
それだけは、どんなときも変わることがない、ぱんだぽん。
だからに違いない、どんどん進化されていく姿に、最近ますます魅了されっぱなしです。

そうそう、ぱんだぽんのことを以前は、崖を登って行く人だと思っていたわたしです。
崖のように険しい大切な道を、いつも掴みとりながら登っているような姿を感じることも多かったのです。
けれど、最近は、あれれ。ぱんだがお花畑で鼻唄歌ってる・・・ような
その変化の瞬発力や、底力がますますおっきくなっているのを感じずにはいられません。

いつも、本当に新たなところにチャレンジしていくぱんだぽんは、
役者さんらしく、「これが正しい」とすべてを決めつけることなく、
さまざまなことの良さを受け入れ、自分に取り込み、進化していかれます。

ぱんだぽんとは、ワークショップを一緒にさせていただくことも多いのですが
こどもたちは、すぐにぱんだぽんに心を開きます。
それは、いつもぱんだぽんが、そこにそのまんま、相手と共にいることができる
そんな素敵な人だと、直感で感じるからだと思います。

そんな、ぱんだぽん、大熊ねこさんにインプロのことを聞いてみました。
ぜひぜひ、お楽しみください♪