藤原歩 (旧ブログ)

詩うたい藤原歩の雑記帳
および活動予定等。

安静と旋律の話

2013年11月25日 | 雑記
「風邪をひいてしまった。
風邪なのかよく分からないけれど…」

そんな詩を思い出しながら、明らかに風邪をひいている自分。
今月の半ばに咽喉がダメになり、発熱。
大人しく休んでいれば良いものの、そんな時にライブが二本続いて入っている。
声を張れば咳は出るし、グズグズしながらの鼻声ではあるし
季節の変わり目はツラいなぁ。
急に寒くなりやがってクソ野郎め。


それでもやっぱり一日中、安静にしていようという日を設けて
予定をすべてキャンセルし、大人しくソファーベッドに横になる。
何か音楽でもかけながら寝ようかなと思い
サラッと聴き流すつもりでグールドのベートーベン三大ソナタ集とアシュケナージのショパンの名曲集。
目を瞑って「さぁて寝ますか」としたのだけど、気が付けば最後までしっかりと聴いてしまっている。
普段あんまりクラシックは聴かないのだけど…。

グールドは鼻歌交じりで録音されていて、テンポも極端。
好き嫌いわかれるだろうなぁ、自由で面白い。
それとは真逆でアシュケナージはきっちり。
ショパンのノクターンや雨だれ、別れの曲等…有名どころが流れる。
寝るつもりだったのが「次の曲は何だろう」なんて考えてしまい、そのまま最後のトラックが終了。
「あれ?終わったの?」

気が付けばもう窓の外は夕方。
そういやラフマニノフのピアノコンチェルト二番もあったのを思い出し、
ごそごそとCD棚を漁る。


そんなことがあって先日
ピアノの先生とお話をしていたら
ラフマニノフによる自作自演を収めたCDを貸してもらった。
聴くとアシュケナージとは全然違う。
重たさを感じない、むしろあっさりと弾いている。
演奏時間も短けぇ。
「同じ曲も演奏者が違うだけでこうも違う」というのは
バンドや弾き語りでも同じことだけれど
クラシックは歌詞がない分、そこに個性が凝縮されている。

やっぱり面白い。面白いよ。