藤原歩 (旧ブログ)

詩うたい藤原歩の雑記帳
および活動予定等。

最後の日の話

2013年09月21日 | 雑記
長かった夏休みも終わり。
さてさて気持ちを切り替えていきますぞー、なんてふざけたことは言わない。
もう私は休み明け一日目にして、次の長期休暇である冬休みを待ち焦がれているから。


夏休み最後の日はいつもと同じ、もしくはそれ以上に堕落しきっていた。
現代人である私はフェイスブックを見る。ほほう、皆さんキャンプに海水浴など夏を満喫しておられるね、平和平和。
自分は何をしてやろうかなーなんて部屋を見渡すと、気が付けば大量の書物や衣類、ノートやプリント、ギターのピック、用途不明のコード類、CD、ご当地キティ、煙草の吸殻等があっちにこっちにと散乱している。
まぁ、ここから始めますかなという感じで、重い腰を上げつつも部屋の片づけに取り掛かる。
窓の外は、上陸していた台風が、迷惑極まりない程に好き勝手やっていた。どうでもいいと思った。


綺麗になった部屋。午前が終わって午後に入った。
不思議なことに、良い天気だった。もう台風は遊び疲れたんだなと思って、外に出た。
小学生の頃に住んでいた街の近くを通った。十年以上も前に住んでいたところ。
あの頃は何度も通っていたはずの友人の家なのに、今 行こうとするとたどり着かない。
全く道が思い出せない。不思議な感覚に陥る。
「本当はそんな場所、無かったのかもしれない」


コンビニで煙草を購入しようとしたら、隣にいたお婆さんが「その煙草まだあったんだねぇ」なんて
私の手に握られているエコーの箱を指さす。懐かしがって、そのお婆さんもお買い上げ。
「そっかぁそっかぁ」と何度もつぶやきながら、手を振って去ってゆく。

それを見て私はふと、さっき掃除をした時のことを思い出して
「ああ、ペン立てを買わないといけないな」と思った。
「でも、今夜の夕飯はお好み焼きだから、早く帰らないと」とも思った。


さよなら。
もっともっともっと楽しく。それでいて何時ものように。